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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

薬剤師になりたいのなら覚悟しておくべきこと30

進学

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薬剤師は人気の高い職業です。

就職先が多い、専門職、医療の現場に貢献できる、収入が安定している、社会的な地位がそれなりに高い……メリットは多くあります。

この不況の時代では薬剤師が重宝されるのはよくわかります。

昔も今も薬剤師は大人気の職業です。

薬学部に進学したいと思う学生が多いのも自然なことです。

しかし軽い気持ちで薬学部に入ってしまったがゆえに、後悔してしまう学生が多いことも現実です。

薬剤師になりたいと思っているのであれば、それゆえに覚悟しなければならないことは数多くあります。

薬学部に進学する前に、以下のことは心得てください。

 

 

1.6年間という薬学部生活は長い

18歳から24歳を過ごす学生生活。

小学校と同じだけの時間を過ごすわけですから、この年月は想像以上に長いです。

過ごしても過ごしても時間がすぎないことに驚愕すると思います。

卒業まで気が遠くなる時間が必要であることを覚悟してください。

2.6年間勉強尽くし

6年間勉強ばかりです。

本当に勉強ばかりです。

勉強が嫌いなら裸足で逃げ出したほうがいいです。

勉強嫌いで軽い気持ちで薬学部に入学した学生の大半は、1年生で脱落します。

3.性格が暗くなる

勉強ばかり、テストばかりの暮らしで、気持ちはどんどん内向きになります。

テスト前なんて最悪です。

本来明朗快活な人ですら人相が悪くなります。

薬学部は人の性格を変える恐ろしい場所です。

4.圧倒的に遊べない

飲み会やサークル、旅行にスポーツ…遊びに明け暮れるのが日本の大学生のスタンダードでしょうか。

薬学部には当てはまりません。

遊ばないでください。

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留年したくないなら遊ばないでください。

遊びたいなら薬学部に来ないでください。

 

ひたすら勉強して下さい。

薬学部でも遊ぶことはそりゃできますが、自己責任でお願いしますね。

それで進級できなくなったりしたらほんと笑うに笑えませんので。

5.進級が難しい

進級のための試験でひいひい言うはめになります。

毎年同級生が減っていきます。

自分も進級できないリスクと背中合わせになりながら生きていくので非常にストレスフルです。

6.同級生が減って寂しい

進級するごとに人数が減っていきます。

親しくしていた友達さえキャンパスを去っていったり、下級生になっていくのは悲しいことです。

地味に悲しくなります。薬学部は孤独な戦いなのです。

7.国家試験が難しい

6年制カリキュラムに変わってから国家試験の難易度は激変しました。

簡単な回もありますが、おおむね4年制時代より難しくなったと考えてよいでしょう。

学校によっては入学当初から薬剤師国家試験の対策をせざるを得なくなります。

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仕様が変わった薬剤師国家試験に対応できず、いまだに国家試験浪人をしている知人を私は知っています。

本当に今の薬剤師国家試験はなめてかかってはなりません。

適当な対策をしていては簡単に振り落とされてしまいます。

8.医学部にはかなわない

どれだけ必死に勉強した6年間でも、医学部にはかないせん。

薬剤師を医師と対等に、なんて動きはありますが、まだまだ薬剤師の身分が低いのは周知の事実です。

6年制に変わったところで薬剤師の地位が上昇したと感じられることは特にありません。

医師と対等になれると思っているのであれば、それはまだ時期尚早です。

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たまに医学部へのコンプレックスをむき出しにし、やたらと薬学部を見下すような発言を繰り返す人間がいますが、そういう人は無視しましょう。勝手に消えていきますので。

 

9.学費が高い

特に私立大学に進学したなら悲惨です。

6年間で1200万円の出費です。

これだけの大金を支払いながら薬剤師になれないのならとてももったいないことです。

大金を投じて勉強する自覚を持ってください。

薬剤師はコストがかかる職業なのです。

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10.薬剤師になった後も勉強が必要

生涯勉強といわれるのが薬剤師です。

国家試験をピークと思うのであれば、薬剤師としての成長は止まるどころか衰える一方です。

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勉強も自己研鑽もせずに、薬剤師として一生安定した暮らしを送れると思っていたら大間違いです。

どんな職業にも言えることですが、今とこれからの世の中で求められていることを学び、社会に還元することが大事です。

免許を取得したからこれでもうがんばらなくてもいい、なんていうのは大きな勘違いです。

油断しないでください。

一生勉強して下さい。

11.新薬の勉強が大変

しょっちゅう新薬が発売されます。

そのたびMRが来て勉強会をするわけですが、年々医薬品の作用機序は難解になっていきます。

薬学部のカリキュラムで習わない薬も大量に販売されていますからね。

それらの新しい薬に対して好奇心と知識欲を失わずにいられるかが、薬剤師として成長できるかの分かれ目でしょう。

12.楽じゃない

はっきり言って激務です。

病院薬剤師は特に激務です。

朝から晩まで仕事に明け暮れます。

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なんとなくかっこよさそう…というイメージだけで就職するととんでもない目に遭います。

薬剤師を楽して稼げる職業と思っているのなら、それは間違いです。

現代の薬剤師は非常に忙しいです。楽じゃありません。

13.立ち仕事がつらい

薬剤師は立ち仕事です。

立ちっぱなしだと貧血を起こしてしまうような人だと厳しいかもしれません。

そういう人はデスクワークできる職業を探したほうがいいかもしれませんね。

14.思ったより稼げない

薬剤師を稼げると思っているのなら、それは間違いです。

薬剤師は高給取りではありません。

正直、激務に見合わない給料であることが多いです。

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就職先に困らない、というのは薬剤師の大きなメリットではありますが、「お金持ちになる」ということを期待して就職すると違和感を覚えるかもしれません。一攫千金を目指して就職するものではありません。

薬剤師は安定こそしていますが、高い給料を得られるわけではありません。

高給がほしいのであればマスコミやメガバンクや商社に就職したほうがいいでしょうね。

15.女社会

薬剤師は基本的に女性社会です。

その中でうまく立ち回っていくことは結構大変です。

特に病院薬剤師の女性は気が強い人が多いので…人間関係で消耗することが結構多いです。ほんとプライド高いんです…日常会話にも気を使うったらありゃしません。

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16.職場が狭い

とくに調剤薬局では、職場が狭いです。

人間関係も狭いですし、物理的なスペースも小さいです。

小さな世界で生きていくにはそれなりのコミュニケーションスキルが必要となります。

結構人間関係の問題は精神的に消耗するので…穏便に暮らすには大変なのです。

17.昇給しにくい

病院、薬局、両方に言えることですが、昇給はしにくいです。

なかなか給料は伸びません。

最初からそこそこ高給な薬局はともかく、薄給から始まる病院薬剤師だと特にしんどいかも知れません。

都会で一人暮らしとかだといっそうしんどいですね。

18.夜勤がつらい

病院薬剤師だと夜勤が多くなります。

これはしんどいです。

若いうちは大丈夫かもしれませんが、歳をとって夜勤というのは本当に消耗します。

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夜勤をすると通常の5倍速く老けるといいますが……さもありなんです。

19.専門バカになる

薬学のことしか知らないのでいわゆる専門バカになります。

世の中のことをさっぱり知らない痛い大人になる可能性があります。

普段から世情のことは新聞やニュースでよく勉強しておきましょう。

20.モンスターペイシェントに絡まれる

とんでもない患者さんが世の中にはいます。

想像もつかない理屈で絡んでくる患者さんもいます。

そんな人たちの相手も均等にするのが薬剤師です。

薬剤師はサービス業なのです。

21.ブラック研究室に落ちる可能性

ブラック研究室に配属されないようにくれぐれも注意してください。

ブラック研究室に配属されたら人生終了です。

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冗談ではなく、ブラック研究室は学生の人生を破壊します。

国家試験も就職も全部うまくいかなくなります。

事前に良く調べて、最善の手を尽くしてください。

22.ブラック実習先に当たる可能性

ブラック実習先に配属されたらご愁傷さまです。

パワハラやセクハラを11週間受けることになります。

訴えてもいいですが、現場の声はなかなか教育側には届かないのが現状です。

単位を盾にもみ消されることも多々あります。

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わたしから言いたいのは、パワハラやセクハラを受けた結果を文章や音声で残しておくべきだ、ということです。ペン型のボイスレコーダーを持ち歩きましょう。スマホの録音アプリでも構いません。暴言を吐かれた証拠を残しましょう。

 

薬剤師というのはコミュニケーション能力が欠如した人が多い傾向にあるので、そういう人が指導薬剤師をつとめる実習先に配属された場合は…耐えましょう。

23.非リアな6年間

勉強ばかりなので、人生が基本的に非リアです。

大学デビューを考えている人は、入学した際のギャップにずっこけるかもしれません。

まあ薬学部は非リアな人が多いので、仲間が多くてそれはそれで安心するかもしれません。

24.コミュ障になる可能性

非リアたちで固まるので、コミュ障のまま薬学部生活を終えてしまうこともあります。

社会に出てから一般人たちとのギャップに驚愕するかもしれません。

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もう、一般企業ではありえないレベルのコミュ障がいますからね。特に病院薬剤師。

 

調剤薬局の方が人としてまともなコミュニケーションができる方に出会う確率は高いかもしれません。しかし…

もともと調剤薬局で働いている人なら、薬剤師の小さな世界の中にとどまってしまうかもしれませんね。ほかの業種と触れ合う機会が少ないですので。

 

その場合、コミュ障スキルはさらに磨かれてしまうでしょう。

注意が必要です。

25.卒業延期のつらさ

せっかく国家試験を受けたくても、卒業延期になってしまってはどうしようもありません。

卒業試験は必ず突破しましょう。

就職先にも迷惑です。

しっかり対策をして、一発でパスできるようにしましょう。

ただでさえ6年も通わなければならないのです。

無駄足はできるだけ避けましょう。

26.国家試験予備校に通わなければならない

国家試験に落ちた人は予備校に通います。

もちろんその予備校の料金も、高額です。

何年予備校に通っても合格できない人も残念ながら、います。

もちろんそうならないようにしましょう。

国家試験も、基本的には一発でパスしましょう。

難しい試験ですが、入学当初からきちんと勉強していれば突破できるはずです。

27.ほかの学生より老ける

苦労をなめつくすため、ほかの学部の学生より老けます。

苦労が顔のあちこちに刻まれるようになります。

年の割に老けて見えるようになるでしょう。

ストレスのあまり髪の毛が薄くなる人だって少なくありません。

28.メンタル面の問題を抱える人が多い

勉強尽くし、留年の危機、国家試験失敗…

いろんなストレスを抱えるゆえ、薬学部にはうつ病などのメンタルヘルスを抱える人が多くいます。

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薬学部では心を強く持ちましょう。鈍感になりましょう。寂しさに耐えましょう。

6年間の学生生活は長い戦いです。

甘い気持ちでは決して乗り越えることはできません。

29.自分との戦いが続く

つまりは勉強です。

いくら人からノウハウを教えてもらっても、自分でやらないことには意味がありません。

自分でやる気を出せないのであれば前には進めません。

毎日歯を食いしばって乗り越えましょう。

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勉強は他人にかわってもらうことはできません。

日々の課題やテストを助けてもらってその場をしのぐことができたとしても…

最後に待ち受ける薬剤師国家試験。

他人の力で生き延びてばかりの人が乗り越えることができるでしょうか?

 

結局、日々の積み重ねが未来をつくります。

なまけた人間にはそれ相応の結果が来ます。

つらい、やめたい、といったところで、薬学部の勉強量が少なくなることはありませんし、薬剤師になるハードルが下がるわけでもないでしょう。

自分で乗り越えないことには、薬剤師なんて遠い夢です。

 

薬学部は厳しい道です。

お気楽に暮らしていれば道が開けるわけではありません。

自分で日々勉強しましょう。

それができないのなら薬学部は突破できません。

30.生涯勉強

学生時代だけ勉強していればいいやと思っていてはだめです。

薬剤師になってからが本番です。

薬学部で学んだことはほんの一部です。

本当に現場で活躍できる薬剤師になりたいのであれば、一生を勉強に投じるくらいの覚悟を持って努力してください。

それができないなら、三流薬剤師どまりです。

 

かなり厳しいことを書きましたが、これが薬学部と薬剤師の現実です。

安易に入学してはなりません。

毎年大量の学生が脱落していくのが薬学部なのです。

覚悟をもって入学してください。

確実に努力を積める人ならば、薬剤師になれるはずです。

甘い気持ちで薬学部に進学することだけは避けておきましょう。

のちのち後悔するのは自分ですよ。