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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

当直がつらいと思うなら病院薬剤師への就職は向いていない

就活

3月。

世間は就職活動開始で、世の大学生はあわただしく走り回っています。

薬学生には就活は遠い言葉のように聞こえるかもしれません。

しかし、製薬会社志望者なら、今の時期から動き始めなくてはありません。

ライバルは大量の学生です。薬学部出身ということは今どき大したメリットではありません。薬学生は世の中にあふれかえっています。

彼らに負けないように就活には気合を入れましょう。

病院薬剤師はしんどい

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就職活動をするにあたって、自分の進路をどこにすべきか迷う人は多いでしょう。

新卒の薬学生なら製薬会社、あるいは病院を志望する人が多いです。

どちらも新卒カードで就職しやすいからです。実際、病院を志望する薬学生は非常に多いです。

病院は、製薬会社と同じく人気の就職先です。特に薬学部の学生からは高い人気があり、ある調査によると学生から最も人気の高い就職先が病院でした。

薬剤師の就職先で人気があるのは? | 薬剤師求人うさぎ

 

 病院薬剤師を志望する理由は何でしょうか?

病院勤務って響きがかっこいいから?

チーム医療に参画できるから?

がんの化学療法を勉強したいから?

注射剤の調製ができるようになりたいから?

新卒だからとりあえず?

先輩が病院薬剤師になったから自分も?

新卒から調剤薬局に行くのはおもしろくないから?

 

いろいろな理由が考えられると思います。病院薬剤師を志望した人それぞれの胸の中に、それぞれの志望理由があると思います。

しかし、ひとつ言っておきたいのは、病院薬剤師はしんどいということです。特に当直がつらい。本当に体にこたえます。

 

夜勤は5倍老ける

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やはり、人間も動物です。しかるべき時間に寝て、しかるべき時間に起きないと、確実に体に不調をきたします。

当直というのは本当に消耗します。仮眠室こそあるものの、いつ呼び出しがかかるかわからないのでとてもじゃないけどすやすや眠っていられません。また、深夜の病院に薬剤師は自分1人というシチュエーションそのものに、安心なんてしていられません。いつ患者さんの急変があるかわかりませんし。安らかに夜を越えられるわけがありません。

 

そのまま朝になって病院から解放されても、そのあとは家で眠るだけ。本来は休日のはずなのに、一日中寝て過ごし、何もやりたいことに手をつけられず、ああ、明日からまた仕事だ、さっき朝だったはずなのにもう夜だ……

こんな生活の繰り返しです。当直の頻度が少ない病院ならともかく、多い病院はかなり厳しいでしょう。知人の病院は週に1回当直がありました。案の定体を壊し、調剤薬局に転職しました。私も体調がかなり厳しくなり「これは続けていられない」と思いました。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

「徹夜なんて学生時代から何回もやってるから大丈夫!」という方も要注意です。遊びでのオールと、生死を分ける病院で過ごす夜というのは全く責任感も時間の流れ方も変わります。

夜勤は5倍速で老けるといいますが、まさにそうです。自分を犠牲にする働き方だな、と痛感しました。

 

自分のキャパシティに合った仕事を選ぼう

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たしかに新卒なら就職活動でチャレンジしたくなる気持ちはわかります。新卒は人生に一度きりですので、そのチャンスを生かして自分の身の丈以上の場所に行きたい、自分を成長させたい、と思う気持ちはわかります。

しかし、自分の体を壊しては元も子もありません。病院勤務薬剤師で長続きしている人というのは、当直がとても少ない職場だったり、慢性期でまったりしている病院だったりに勤務している人です。毎日が戦場の急性期病院では自分が病人になりかねません。

また、大きな病院に行きさえすれば大きな医療と携われる!…とも限りません。カンファレンスで薬剤師がのけものにされることも少なくありません。

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また、給与面も……調剤薬局や製薬会社に比較すると、安いことだけは確かです。お金を稼ぎたい人は間違っても病院に行ってはいけません。やたら給料が高い病院薬剤師の募集もありますが、そういうのは「わけあり」の可能性があります。

 

なにかと人気の病院薬剤師ですが、当直という非常に肉体的・精神的負荷の大きい仕事がつきまとうという意味では、長く続ける仕事としては不向きなのかもしれません。特に女性にとっては。

今月からの就活シーズン、一度きりの新卒を無駄にしないように就職活動は慎重に考えて行動しましょう。