薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【新入生】遊ぶ暇はない。薬学部の学生生活で後悔しないために【人間関係】

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薬剤師になるためには薬学部に入らなければなりません。

厳しい受験を乗り越え、めでたく薬学部に入学。

かといって、これで終わりではありません。

薬学部に入学した後は、厳しい学生生活が待っています。

 

薬学部に入学したい学生さんには言っておきたいことがあります。

ほかの学部の学生のように、遊んで暮らせるとは思ってはいけません。

薬学部は非常に勉強が厳しいです。

いつもいつもいつも勉強しなければなりません。

薬学部生活は非常にハードです。

軽い気持ちで卒業できると思ってはなりません。

そこだけは心得てください。

 薬学部はカリキュラムが大量

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入学してもらえばわかると思いますが、薬学部は講義が大量にあります。

講義に限りません。実験、実習、研究・・・とにかくやることが大量にあります。

いつだって試験やレポートに追われています。

 

 

思い出してもほんとに辛かった。私は勉強が得意ではないし頭も良くなかったので、人と並ぶにはとにかく時間をかけるしかなかった。もっと楽しいことしたかったです。せっかくの学生生活…

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いつだって実験や卒論のことで追われています。

ようやく卒論が終わるころには国家試験が待ち受けています。

もちろん就職活動もそれに並行して行っていきます。

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薬学部での生活を甘く考えてはいけません。

間違えてもほかの学部のように生活できるとは思ってはいけません。

 

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ほかの文系学部のように遊べるとは思ってはいけません。

サークルやバイト、遊びに留学、ふらふら楽しめると思ってはなりません。

いつまでも勉強ばかりです。

 

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受験が終わった先は更なる地獄

下手をすると、高校生の頃より勉強しなければならないかもしれません。

私自身、入学後の講義が難しすぎて一気にバイトを減らした時期もありました。

もっと時間を効率的に使えばバイトと学業は両立できるのですが、なんせアホなので無理でした。留年するくらいなら…と勉強しました。

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そうでもしないと進級できるか怪しい成績に落ち込んでしまっていましたからね。本当に帰り道はおいおい泣いていました。軽い気持ちで薬学部に入ったが最後、そこは地獄でした…お金もかかるし…

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遊びながら薬学部で過ごせるとは思ってはなりません。まじでつらいです。修羅の世界です。本当に頭が良くて要領がいい人だったらプライベートと両立できるかもしれませんが、わたしのようなどんくさい人間は勉強に全振りしないと生き残れません。留年地獄と中退地獄で薬剤師免許はどんどん遠のいていきます。

 

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薬学部は基本的に勉強してばかりの生活を6年間続ける学部です。

ほかの学部のような自由はありません。

遊びたいと言うのならかなり時間を削らないといけません。やりくりがヘタだと辛いです。私は遊びと勉強を両立できるタイプじゃないので、結局ガリ勉スタイルになってしまいました。

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下手をすると高校生の受験勉強よりも勉強しなければなりません。

自分は勉強が好きなんだと断言できる人以外は安易に進学しないほうがいいかもしません。

私も本気で薬学部をやめたいと思った時期がありましたから・・・

 

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18歳から24歳の若い貴重な時期を勉強に捧げたくないと思う人であれば、薬学部への進学は避けたほうがいいでしょう。

 

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休みが短い!

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多くの薬学部学生が感じるポイントではないでしょうか。

薬学部はとにかく休みが短いです。

 

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ほかの学部では2か月以上の夏休みがあったりしますが・・・・薬学部ではそのような長期の休みはほとんどありません。

理由は、テストが立て込んでいたり、研究に追われて、夏も冬も春も関係ない状態になるからです。

 

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文系学部なんかでは2か月半以上も春休みがあったりします。人生のモラトリアムとはまさにこのことです。

 

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薬学部では春休みは1か月もありません。大学や学年にもよりますが、その時期もテスト勉強や研究に追われていることが多いです。

 

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夏休みも2か月半なんかありません。

 

 

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 実習で休みはつぶれていきます。くそむかつく実習でね。

よく大学は人生の夏休みと形容されますが…薬学部にはそのような表現は該当しないと考えましょう。夏だろうと冬だろうと勉強します。実験します。学会の準備に追われます。

マウスや細胞の世話をしている間に時間は過ぎていきます。サークル?バイト?留学?ああ、そういうこともありましたね…

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もしリア充らしい学生生活を送りたいとあなたが思うのであれば、薬学部で過ごすのはおすすめしません。勉強漬けの日々に地獄を見ることになると思うので。器用な人は勉強もリア充生活も両方こなすことができますが…そういう人はとても珍しいです。

 

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 薬学部である以上、勉強漬けの非リア生活を送ることは半ば必然です。それが嫌なら薬学部以外の学部を選ぶべきでしょう。勉強だらけの日々を乗り越えることができないのであれば、あなたは薬学部にいるべきではありません。

 

 

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病んで中退するな、黙って勉強しろ

正直辛い。病気になったり休学したりも珍しくない。どんどん人が消えていく、明日は我が身。優秀なら他人事だけど凡百の学生はいつドロップアウトさせられてもおかしくない。

発狂しそうな環境です。夢も希望もありません。ソシャゲと違って課金で解決もしない。

 

薬学部6年間を切り抜けるには方法は一つ「勉強しろ」突き詰めるとそれしかないのです。結局自分で勉強するしかない。過去問をもらおうと自分がアホすぎるとどうしようもない。最低限の学力が無いと先に進むことができない。

 

暇を持て余せる身分ならそれでもいいですが薬学部にはそんな暇はない。いっさいの時間を無駄にできないのです。

なんせ6年もあるし、その先の国家試験も必ず受かる確証はないですから。入学から卒業、そして免許取得まで地獄の道です。

 

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 病む学生も多数います。それで留年を繰り返して退学になる学生も非常に多い。もったいないです。半端な覚悟で卒業できる学部ではないのは明らかですが、入ったからにはやはり卒業したい、免許を取りたい。卒業後にどうこうするのは勝手ですが、卒業できないのは極めてしんどい。

 

まだ4年制のころなら地獄は4年だったのですが薬学部はどういうわけかとち狂って今は6年制なので、地獄が6年に伸びています。なんの意味もないのに苦しい期間が延びるだけです。お金もかかる。終わっています。それでも勉強するしかない。いくら学生が文句を言おうと「嫌なら出ていけ」ですからね…

 

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 向いている人ならなんなく6年乗り切れるかもしれませんが、そんなのは入ってみないと分かりません。入ってみて初めて「これ、だめかも」って思ってしまうことも多い。自信がそこで叩き折られてしまい、病み、大学を去るパターンも多い。しんどい。特に一人暮らしの人はここで非常に病む。

 

知人に6年生の半ばで辞めてしまった人がいますが、本当にもったいないというか無駄だったと思います。卒業しないと国家試験の受験資格も得られないわけですから「薬学部卒業」でもないし「大卒」でもないし「薬剤師国家試験受験資格あり」でもないのです。ただの最終学歴「高卒」。え、この5年半はなんだったの?ってなりますね。

やめてから「やっぱり薬剤師になりたい」って思ってももう遅い。また1年からやり直さないといけない…薬学部と言う地獄を乗り切りたいと決めたなら、最後まで突き抜けましょう。そうじゃないと、意味がないです。薬剤師になれないのに薬学部に通ったって、意味がありません。

 

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ブラック企業?学畜と呼ぶべき環境

研究やテスト勉強で休みはことごとくつぶれていきます。

 

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私の知人は夏休みは3日でした。サラリーマン以下ですね。それ以外の時間はすべて研究室で実験していました。ブラック企業のようですね。

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大学生=遊べると勘違いしている方が薬学部に進学すると大きく後悔することでしょう。

薬学部は遊べません。暇なんかありません。勉強あるのみ、研究あるのみです。

大学の奴隷になって勉強します。夏休みも春休みもあったもんじゃありません。

 

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とにかく遊べません。大学や学年にもよりますが、薬学部は基本的に6年間を通して忙しいです。なんというか、「学畜」とはまさにこのことです。

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もしも文系学部の大学生のように遊びまくりたいと考えているのであれば薬学部への進学は避けたほうがいいでしょう。

6年間、高校生の頃以上の勉強量を強いられる大学生活を耐えられる人間が薬剤師への切符を手に入れることができます。

 

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ただ「安定した資格がほしい」「仕事に困りたくない」といった安易な理由で薬学部を選んでいては、この6年間を乗り越えることは難しいでしょう。

 

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自分が本当に薬剤師になりたいのか、薬学部での勉強に耐えられるか、ほかの学部よりはるかに遊べない現実を受け入れられるのか。

 

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それらをよく考えてから、進学を検討してください。

薬学部は、遊ぶために選択する学部ではありません。それだけは確かです。

 

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 薬学部に入ると、誰もが「やめたい」と思うことがあると思います。あまりの課題の多さに、忙しさに、遊べなさに、絶望します。

 

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軽い気持ちで入ると「こんなはずじゃなかった」って必ず思います。夜に泣きます。参考書を噛みちぎりたくなります。

 

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それでも薬剤師免許のために食らい続けられる人だけが、進級して卒業して薬剤師になることができます。決して甘い覚悟で薬学部に入ってはなりません。

 

 

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就活くらいしか楽なことがない

あえて楽な部分を言うのであれば、薬剤師なら仕事には困りません。なんだかんだでどこかでやっていけます。今のところ不景気でも薬剤師ならやっていけます。6年薬学部の良いところと言えばそれくらいです。4年なら…まあシビアです…普通に…薬学部だからって就活で有利になることもないし…厳しい戦いです。

 

薬学部がつらいことは否定できない

休みは少ない、中退や留年のリスクは常にある、勉強してばかりで忙しい、バイトなどとの両立ができない、ブラック研究室でボコボコにされる…つらいことばかりです。薬学部は決して楽しい学部ではない。薬学を勉強することに楽しみがあるのなら別ですが、私のように別に勉強が好きでもない人からしたら苦行です。これを6年やろうと思うと本当にしんどいのです。高校よりつらいのは明らかです。

 

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 モチベーションは「薬剤師免許をとること」このひとつです。ここに集中できる6年間を続けていくことは本当につらい。でも中退したら負けです。薬学部に入ったからには、この6年間の地獄を越えていかなければならない。

高いお金をつぎ込んで入学しているわけですから、それに見合った成果を得なければなりません。なんとしてでも卒業しましょう。

 

薬学部に入って後悔している方へ

薬学部の惨状を知らずに入学してしまい、後悔している方へ。

ご愁傷さまです。私もその一人だったので、そのつらさはよくわかります。

大学受験を終えて、これで勉強せずに済むと思っていたのに。

 

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入学早々大量のカリキュラムで押しつぶされそうになるし、同級生は全員自分より優秀だし。

何よりテストだらけで、その点数しだいで進級されるかも決まってしまうし。

 

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入学したては本気で毎日泣きながら帰宅していました。大学生活、こんなはずじゃなかった、もっと楽しいものになるはずだった、と思っていました。まじめに親に「薬学部を辞めたい」と相談したこともありました。「ほかに行くとこないなら続けたら」としか言われなかったので、結局根性で続けましたが…

 

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 もしあなたが、「医学部に本当は行きたくて、妥協して薬学部を選んだ結果、後悔している」人であるのならば、私から言えることは「医学部をチャレンジしなおした方がいい」ということです。

 

 

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薬学生の医学部コンプレックスはものすごいです。入学後もすごいですが、卒業後もすごいです。医者になれなかった自分を長い間責め続けます。なぜ自分が薬剤師なんかにならなきゃいけなかったんだ、と繰り返し自分を呪い続けます。その結果、医学部に入りなおした人を何人も知っています。

 

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 少なくともあなたがまだ若く、医学部への夢を捨てきれないのであれば、医学部へのチャレンジを再度考えてみるのもありです。わたしは製薬会社にいましたが、製薬会社の同期や先輩が医学部編入のために勉強しているケースをいくつも見てきました。

 

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「医者になりたかった」という悔恨は長い間残るのです。人生に悔いを残してはなりません。ここで妥協して薬剤師になると、あなたは必ず長い間苦しむことになります。

 

 

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妥協して薬学部に入ってはいけません。妥協して入るほど薬学部は楽でありませんし、薬剤師は医師ほどの権利がある職業でもありません。医師の代わり、と思って務まるほど薬剤師はシビアな仕事ではありません。

 

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他の行きたい学部がないけど薬学部は嫌…と言う方は、薬学部にとどまりつつも自分が行きたい学部を探すのがありでしょう。いきなり中退してもその先のビジョンが不明瞭では心もとないでしょう。

 

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薬学部は6年も通う学部です。半端な覚悟では乗り越えることはできません。ハッキリ言って100回は「薬学部やめたい」と思うのに決まっています。薬学部は楽な学部じゃないし、薬剤師も楽な仕事ではないのです。

 

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 ふわっとした覚悟で入るような学部ではありません。薬学部はそれほど厳しい学部です。入学して後悔が絶えないようであるならば、いっそ転学、転部を考えるのも一つの手段です。

 

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決めるのならば若いうちに決めましょう。大切な人生の時間を無駄にしないように「薬学部に入ったこと」があなたの人生でプラスになるかマイナスになるかをよく考えましょう。