薬学部は過酷です。
特に6年制は過酷です。
毎日のように襲い掛かる試験、レポート、実験、実習・・・。
常に留年や卒業延期との恐怖と闘いながら過ごす学生生活・・・・。
他の学部の学生とは決してわかちあえない苦しみを味わいながら、薬学部学生は長い学生生活を過ごすことになります。
長い学生生活、心が折れることもあるでしょう。
よくわかります。私も学生時代に何度薬学部をやめたいと思ったかわかりません。
しかし、安易に薬学部をやめるのは、果たして賢い選択なのでしょうか。
薬学部をやめる前に思い出してほしいことがあります。
そもそもどうして薬学部に入ったのか?
あなたはなぜ薬学部に入ったのでしょう?
安定した仕事に就きたいから?
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薬剤師として医療現場で活躍したいから?
薬のことをもっといっぱい勉強したいから?
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いずれもよくわかります。
薬剤師を目指す動機として十分です。
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しかし、その夢をかなえるための覚悟は十分だったでしょうか?
このようなテスト尽くしの薬学部を乗り越えてでも薬剤師になりたい。
そのような強い思いを抱いてまで、あなたは薬剤師になりたくて、薬学部に入ったのでしょうか?
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もし、「いわゆる大学生らしく遊びまわりたい、勉強なんかしなくて適当に生きながらも薬剤師になりたい」という考えをもって入学したのであれば、その考えは迷わず捨ててください。
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残念ながら、薬学部は楽をして卒業できる学部ではありません。
一部の勉強が好きな人、得意な人を除いて、多くの学生は、山積みの試験とキツキツの講義スケジュールに絶望します。夢に見た「キャンパスライフ」がと現実との落差に、夢を打ち砕かれます。器用な人ならばリア充薬学生になれるかもしれません。
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しかし、二束のわらじははかない方がいいでしょう。学年が上がるにつれ、つらくなってきます。
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どの学年もしんどい
六年間の薬学部生活、楽な学年は特にありません。どの学年だろうと講義はびっちりだしテストは多いし実習もある、留年のリスクはつきまとってきます。
遊びながら薬剤師になれるほど薬学部は甘くありません。
薬学部は容赦なく学生を切り捨てます。
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国公立大学ならともかく、偏差値の低い私立大学なんかでは、毎年のように留年祭りが発生します。
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答えは簡単で、勉強させないと多くの学生が薬剤師国家試験に合格できないからです。
いくら甘やかして育てても最終的に国家試験に合格してくれないようでは意味がない。
だから私立大学は容赦なく学生を留年させるんです。
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薬学部は甘い環境ではありません。
「遊びながら薬剤師になれると思った」
そんな甘い考えを持って薬学部に入ったのなら、その考えを捨てましょう。
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18歳から24歳の若い6年を勉学に捧げる覚悟で挑みましょう。
それができないのなら、薬学部および薬剤師には向いていないでしょう。
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薬剤師は国家試験合格後も勉強を求められ続ける職業ですからね。
試験さえ受かればあとはどうにでもなるだろう、は甘い考えです。国家試験はあくまでスタートで、そこからたくさん学んでいくのです。学生時代は盛大なプロローグでしかありません。
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あなたは天才ですか?
非常にシンプルな質問ですが、あなたは天才でしょうか。その才能がたちまち開花して世界的に認められ、人類の生活を潤すなんらかのテクノロジー開発につながるような人間でしょうか。
もちろんそうじゃありませんよね。99.99パーセントの人間は天才なんかじゃありません。ただ生まれて生きて死ぬだけ、それだけの存在です。一部の天才はその力を活かして、過酷な環境でも生存することができます。しかし天才じゃない凡人は環境に押し流されて消えていくのみです。
じゃあそういう凡人がどうやって生き残っていくか。凡人だらけの中で少しでも突出したものを見つけて磨きあげていくことです。天才なんかじゃなくてもいいんです。凡人の中でちょっと目立てたらいいんです。世の中のほとんどは凡人なので、凡人に毛が生えた能力でも重宝されます。
そこで役に立つ武器として非常にわかりやすいのが「資格」です。薬剤師は大した資格ではありませんが、少なくとも無いよりましです。生存に有利な免許であることは確かです。薬剤師免許を持っているという事実は、薬剤師として働かないほかの場面でも重要視されることがあります。社会的信用の裏付けにもなります。
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薬学部は過酷であることはわかりきっていますし、薬剤師も簡単にはなれません。それでも免許を取っておくことで、他の凡人と差をつけることはできます。それは20歳のころはぴんと来ないかもしれませんが、30,40と年齢を重ねることで実感すると思います。
勢いで大学をやめたとして、それで何が残るでしょうか。「ただの高卒」と「6年制薬学部を出た薬剤師」。どっちが社会的信用度が高いかは、明らかな話です。
薬学部は地獄。そんなの分かり切ったこと
繰り返し言いたいのは、一部の恵まれた人を除いて薬学部と言う環境は地獄です。求められるハードルが高すぎる。でもそれを乗り越えないと進級できない。卒業できない。馬鹿みたいに毎日勉強する。ついていけなくなったらそれで終わり。あきらめたらもうゲームオーバー。誰も助けてくれない。終わり。高校みたいにぼけっとしてても進級できる時代なんかありません。
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バカ大学のバカ学部であれば遊んでいるだけで単位は取れるかもしれません。馬鹿のまま卒業してヘラヘラと大卒を名乗れるかもしれません。しかし薬学部で同じことはできません。薬学部に入ったからにはなんとしてでも卒業しましょう。誰も助けてくれないので死ぬ気で乗り越えましょう。
精神を病むかもしれません、ひたすら苦しいです。なんで自分はほかの人みたいにできないんだ。自分は薬学部に向いていないんだ、と思うかもしれません。しかし諦めるのは簡単です。学校に行かなければいいんですから。3日も行かなければ、あっというまに現実から薬学部は消えてしまいます。その代わりに留年の足音が聞こえてきますが。
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腐っても理系では医学部の次に値する学部ですので、楽をして卒業できるわけがありません。レベルの高さは医学部とは比べようもありませんが…とにかく半端な努力ではクリアできません。簡単に「やめたい」と思うのも勝手ですが、少し自分の思うようにいかなければすぐにやめようとする姿勢では、次にほかの学部や大学に行ってもやっていけるか?謎です。
就職先が自分に合わなくて辞める、はよくあるケースですが、大学、特に薬学部においては…入学前からブラック・地獄であることは明白なので、入ってから「こんなはずじゃなかった」と思うのはちょっと違うんじゃないでしょうか。医学部に楽に入って卒業できると思ったら大間違いなのと同様に、薬学部だってわりと大変なんです。余裕な人ももちろんいるでしょうけど「余裕じゃない人」のほうがおそらく多数。
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お金もかかるし非常にきつい。選択肢としては「死ぬ気でがんばって卒業する」「あきらめてほかの道に進む」しかないのです。それを左右するのは最終的には「自分の意思」です。どうにかしてでも卒業したい、薬剤師になりたい、と思うのであれば「死ぬ気でがんばって卒業する」しかありません。ほかの大学の薬学部に移ってもあまり意味は無いのかもしれません、だってどうせ最後の関門(国家試験)の難易度は同じなんですから。
そもそも楽に大学生になって楽に卒業したいのであれば薬学部なんて選ぶはずもないのです。入ってしまったからには、進むしかありません。たとえ勉強がしんどすぎようと、そうしないと薬剤師になれないのですから、乗り越えるしかありません。それができないのであれば、早めに次の手を考えるべきです。無駄に老いても仕方がないので。
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薬学部はしんどい。それでも薬剤師になりたいのか
繰り返し言いますが、薬学部は楽な道ではありません。
他の学部を選んだ学生たちからすると想像もつかないような勉強、勉強、勉強の山が待ち受けています。
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遊びながら進級できるなんて思ってはいけません。
特に自分の学力に自信がないひとなんてなおさらです。
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死ぬ気で勉強して下さい。
中途半端な努力では国家試験までたどりつけないと思ってください。
中途半端な努力しかできない人なら薬学部には向いていません。
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早々に見切りをつけてほかの学部に移動することも、ありといえばありでしょう。
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人生は人それぞれです。
薬学部がつらくてつらくて仕方がないのであれば、ほかの学部に移ることだって選択肢の一つです。
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それでも、薬剤師になりたいという気持ちが強いのであれば、私は薬学部でふんばることをおすすめします。
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若いうちは、能力の差は努力で埋められます。
死ぬほど努力すれば、あとあと必ず楽になる時が来ます。
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厳しいことを言いますが、甘い考えで薬学部は卒業できません。
薬剤師になりたいのであれば甘い考えは捨ててください。
全身全霊で勉強に没頭してください。
それに耐える覚悟がある人だけが薬学部に残ってください。
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国家試験合格後は、薬剤師免許があなたの人生を助けてくれます。
その恩恵を受けられるのは、薬学部で厳しいカリキュラムに耐え抜くことができた学生だけなのです。
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遊びながら薬剤師になれると思うのなら、薬学部には向いていません。
自分は本当に薬剤師になりたいのか、よく考えてから決断してください。
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薬剤師は魅力的な職業ですが、薬学部は険しい道です。