薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【進学】薬学部の学費は高い。薬剤師になるために私立大学だと最低1200万【奨学金は借金】

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薬剤師は安定して稼げる職業です。

今のところ雇用に困ることはなく、未経験であっても就職のあてはたくさんあります。

正社員にこだわらなくても、派遣社員として薬剤師として働くことも可能です。

 

派遣社員ですと案件によっては年収800万を越すものもあります。

こんなに優遇してもらえる職業というのは現代ではなかなか存在しないでしょう。

 

薬剤師はまさに安定の職業。

目指す学生が今も昔も多いというのもうなずけます。

 

しかし、薬剤師になる道は簡単ではありません。

 

入学してから卒業するまでが勉強尽くしというサディズムあふれるカリキュラム。

退学者や失踪者が絶えない同級生たち。

過酷な環境で勉強していかざるをえません。薬学部というものは過酷な学部なのです。

 

そして薬学部を目指す皆様には、ぜひ薬学部の学費というものも知っていただけたらと思います。

安易に薬剤師を目指す前に、薬学部ってどれくらい学費がかかるものなのかを知っておくことをおすすめします。

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【進学】薬学部に入る前に諦めて欲しいこと10。つらいし忙しいし、中退するな【怖い】

理系の高校生であれば進路として薬学部を選択する瞬間があると思います。薬学部、かっこいい響きですね。薬学部に通っていると言うとだいたい凄い!って言われます。医学部ほどじゃありませんがブランドはあります。難しい勉強をしている学部として他の学生にマウンティングできる場合もあるでしょう。

しかし当たり前ですがラクなことばかりではありません。薬学部を選択したからには諦めなければならないことがいくつもあります。

 

1.楽をすること

大学入学当初、わたしはある勘違いをしていました。つらい大学受験を乗り越えたのだから、大学生活はそれよりゆとりがあってゆるゆると暮らせると思っていました。

完全に誤解でしたね。6年間、楽をした瞬間なんてマジでありませんでした。何かを片付けたと思えば新しい難題が来る、しかもハードルがどんどん高まっていく。

キラキラ楽しいキャンパスライフなどただの妄想でした。

 

 

 

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とても厳しい学生生活を送らざるを得ません。楽して大学卒業したいなら、薬学部以外を選ぶことを勧めます。

ここを勘違いして入学すると本当につらい日々を送る羽目になるので、何度でも忠告しておきます。勉強せずに遊びまくりの大学生になりたいのなら、どう考えても薬学部に行くべきではない。

 

2.リア充になること

リア充学生を横目で見ながら勉強する日々です。殺意がわきます。自分がテスト勉強してる横でリア充たちがスキー旅行とか行ってるのを見ると滅べと思います。

それでも勉強しないと進級できないので、黙々と勉強するしかありません。思い返しても、本当に夏休みや冬休み、実験やらテストやらで潰れていたし…6年の頃は就活卒論国試のトリプルパンチでもう土日の境目も消えていたし…

人生のモラトリアムを楽しめませんでした。

 

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それでも振り返ってみたら大学生活、悲喜こもごも充実してて楽しかったですけどね。まあ、最後に免許を取れたので結果オーライというか…

 

3.自由な時間を持つこと

とにかくやることが多いのでバイトやサークルとの両立も大変です。下宿生なら学校が近いからまだマシかもしれませんが、自宅生で片道1時間以上かかるとなると、本当に朝から晩まで忙しい。通学中にレポートを書くのもざらにあるし、帰宅したらげっそり疲れる。

昼夜逆転生活になるのもあるあるです。帰宅して数時間寝てから勉強してたらもう朝…そしてぼろぼろのまま登校してまた寝る。

 

 

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【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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4.安上がりに学ぶこと

これは日本教育の深刻な問題と思いますが、とにかく金がかかる。大学とは本当に金がかかる。金に見合った授業してんのか?って思うほどです。

私立薬学部なんて卒業までに2000万かかったりするし、そんな金を学生個人で払うなんてほぼ無茶でしょう。それこそ裕福な親を持たないと私立のボンボン大学なんて通ってられません。

金がかからずに学びたいなら国公立薬学部もあります。しかしどれも偏差値が低くないのと、地方に集中しているのと、国試対策はほぼ丸投げです(まあ、それでも個人の力で合格する学生が大半ということは、厚生労働省のデータを見ればわかります)

働くとしみじみ実感しますが、生きることや学ぶことは本当にお金がかかる。私立に行く人は両親に感謝しましょう。

 

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5.夕方に帰ること

研究室にもよりますが、深夜まで実験させられるところもあります。セミナーや発表が夜から始まったり、フィードバックがその後何時間も続いたり…気付いたら深夜に帰宅なのもざらです。

薬学部に限りませんが、理系というのは研究室に閉じこもってほぼ家のように実験し続けるのが日常です。わたしは実験が大嫌いなので本当に苦痛でした…毎日帰りたくて仕方なかった。

 

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6.プライドを持つこと

大学に入ると自分より優秀な人が山ほどいます。高校まではお山の大将でも、大学に入ってからあまりにレベルの高い人が多すぎて、プライドへし折られることもしばしばです。

私は入学して早々痛感しました。自分以外の全員が自分より頭が良く見えたので、必死に勉強しましたが、結局そのコンプレックスは卒業するまで消えなかったです…

逆に、そこまで頭が良いのになぜ医学部にいかなかった?みたいな人もいます。

 

 

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7.自力で試験を乗り越えること

大学の試験は、実力というより情報戦です。過去問や試験対策のプリントをもらえると圧倒的に有利です。先生によっては過去問まるまる同じテストを出したりするので、正直丸暗記でどうにかなる科目もあります。

過去問はサークルの先輩や情報通が持ってることが多いので、できるかぎり手に入れたほうがいいです。自力でやるとめちゃくちゃ時間がかかるので、ラクできるとこはしたほうがいい。

特にやりたいことがなくても、薬学部の先輩がいるサークルに入っておいたほうが良いです。できれば顔の広い先輩。過去問を引き継ぐ伝統があるといいですね。

 

8.6年制で無駄に伸びた2年

 

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わたしは六年制に反対です。実習期間が半年もあったわりにあまりにも不手際やトラブルが多すぎて「こんなんなら4年で薬剤師になって現場で学んだほうがいい」と痛感したからです。

パワハラやセクハラ、放置、雑用しかさせない、大学との連携不足、コンプライアンス違反の報告は数多あり、学ぶものよりも「なんなんだこの時間…」と絶望感を抱くことが多かった。

そもそも、2年伸びたくらいで医師と対等にものが言える薬剤師が育つわけがないのに、形だけとりあえずフェアにしてみたよ感が否めません。そのくせ学習内容はレベルの低い私立だと国家試験の過去問の繰り返しですから、マジで時間と金の無駄です。

薬剤師は4年でとって、修士になりたい人は薬剤師のバイトしながら研究室に通う…のほうがマシなんじゃないか…と思います。

6年になったからといって、薬剤師が地位向上した事実なんてあるんでしょうか…

 

 

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9.博士に9年でなること

他の学部なら4.2.3の9年でドクターになれますが、薬学部においては6.4の10年です。学生によっては手際良く10年未満で取得できるそうですが…

6年ですでに最低24歳なのに、そこから4年プラスで研究したいって相当少数派です。さっきの学費の話とも関連しますが、社会人として働いてもないのに学費だけ降り積もっていくのも耐えられない。奨学金は実質借金だし、そこまでリスクを背負って学びたいか?です。

社会人ドクターならまだマシかもしれませんね…

 

 

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10.他の人みたいに自分も薬剤師になれると漠然と思うこと

最後はこれです。大学生、受験生ならぼんやりと思うかもしれません。若いうちは万能感をいだきがちです。自分ならなんでもできると思い込むかもしれない。

しかし大学生活は挫折の連続です。つらいこと、みじめなこと、恥ずかしいこと、理不尽なこと、悲しいこと、次々と襲いかかります。それにいちいち怯んでいると進級できなくなります。

留年するとモチベーションが下がり大学から足が遠のきます。いつしか休学、中退となり、薬学部あるあるの失踪者になります。

決して楽と思わないでください。薬学部なんて楽しいしラクだったよと言う人もいますが、それはその人の感想であり、あなたもそうとは限りません。

わたしは安易に薬学部を選んで死ぬほど後悔しながら息も絶え絶え卒業した人間なので、なおさら思うのです。ふわっとしたイメージで入学してはいけない。自分も薬剤師になれると簡単に思ってはならない。

 

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入学は簡単でも卒業、資格取得までは果てしなく険しい道です。蟻地獄に沈まないように毎日が戦争です。

決してラクとは思わないでください、それ相応の覚悟を持ってから入学してほしい。大学生活を楽しみながらキラキラ過ごせると妄想しないでほしい。

遊んでのんびり過ごせるのが大学生活と思うのであれば、ほかの学部に行ったほうがいい。必ず後悔します。

 

自分が一番求めるものはなにか?楽しく遊べる日々か?勉強か?研究か?免許か?

よく考えてみてください。

あなたの大学生活が実りあるものになりますように。

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

↑スタディサプリ無料体験は上記リンクから!↑

【進学】薬学部は楽しかった?リア充は諦めろ。ひたすら勉強しろ【地獄】

大学生活。この響きにあなたはどんなイメージを持っているでしょうか。まだ大学に通っていない高校生の方に考えてもらいたいです。

華やかでしょうか?アルバイトやサークルで忙しい毎日でしょうか?飲み会や遊び、合コン、旅行に明け暮れますか?ボランティア、留学、インターンなどに勤しみますか?

日本の大学生はだいたい上記のように過ごすんじゃないでしょうか。もちろんだらだらとyoutubeを見たり、アニメ見たり、漫画読んだり、ゲームしたり、そういうのも大事です。その時期に触れたものというのは30歳40歳になっても意外と記憶に残るらしいですから。

ところで、あなたは薬学部に行きたいですか?

そして上記のような学生生活を送りたいですか?

だったら先に言っておきます。あきらめてください。

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薬剤師は勝ち組なのか?6年制薬学部を卒業して思うこと。借金してまで行くかは…

不安定な世の中、何が起きるかわかりません。2019年まではまさか新型コロナウイルスが流行するなんて想像する人はいなかったでしょうし、それを機に仕事や家庭を失う人も少なくなかったはずです。

そんな中、薬剤師は比較的安定した職業。薬剤師の求人が無い、なんて事態はまずありませんし、ワガママを言えばきりがありませんが、仕事にありつけないなんてことは避けられるはずです。

じゃあ、薬剤師は世間で言うところの勝ち組なのか?ここについて触れていきます。

 

6年制薬剤師として思うには…

薬学部の6年間、長かったです。何回も自分の選択を疑いました。他の学部で4年で卒業すればここまで苦しまなくてよかったんじゃないか?わざわざ薬学部を選ばなくてもよかったんじゃないか?マジで毎日後悔していました。

そして四年制薬剤師が羨ましいと思っていましたね。だって同じ資格なのに私たちは1.5倍の時間がかかるんですよ。6年制という無理くり引き伸ばしたカリキュラムのために、実務実習を半年近くやりながら…

個人的には、四年制薬剤師はコスパ最強の勝ち組と思いますね。私は6年制初期だったこともあり、マジでやる意味ある?なカリキュラムの中で生活していました。今は有意義な講義や実習を取り入れてるでしょうが、当時は本当に「頑張って引き伸ばしました…」感は否めなかったです。

本当にコスパ悪かったですね。

 

稼ぐなら一般のサラリーマンでも別に…

金銭面で言うなら、薬剤師は一般のサラリーマンよりちょい高給かな、程度ですかね。もっと稼ぎたければ経営者になるか、さらに手っ取り早くいくには製薬会社のMRとかがいいと思います。

6年制になったからといって医者と肩を並べるかといえば別にそんなことはなく、当たり前ですけど勉強しなければ頭は錆び付いていきますし、そういう人が無条件でガポガポ稼げるかと言うとありえないわけです。

医師が稼げるのは常人にはかなわない研鑽を日々積み重ねているからで、それは「勝ち組」と呼ぶにはあまりに安易な話です。

もちろん薬剤師も努力している人がほとんどですけどね。しかし医師ほど稼げるかというと、そんなことはありません。1000万以上稼ぐのが勝ち組と定義するなら、結構難しいんじゃないですかね。特に病院薬剤師ならなお…

 

求人に困らない

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とはいえ、めちゃくちゃ稼ぐのは難しいとはいえ、薬剤師でありながら無職に甘んじるしかできない人はほとんどいないはずです。薬剤師でありさえすれば病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社、CRO、医薬品卸、化学メーカー、公務員、などあらゆる分野で働くことができるので、どれだけポンコツ薬剤師であろうと門前払い…はなかなか無いかと思います。田舎で一切職場がないとかなら別ですが。

私は製薬、病院、薬局を経験しましたが、いずれも就活に困ったわけではありませんでした。製薬での就活もやはり薬剤師だから有利に働いたのでは?って場面も多かったです。履歴書に薬剤師って書くだけでパワーが非常に大きいんですよね。「背景はよく知らんけどこの人なら大丈夫だろ」と思わせる力は非常に強いと思います。『薬剤師です』と名乗っておけば社会的信用もありますしね。免許はいろんな場面で身を助けると実感します。

とはいいつつ、この先はAmazon薬局の出現などにより、薬剤師の安泰な就職も危ぶまれていくかもしれません。免許を取ったからといって甘んじずに日々研鑽していくことは重要です。

 

ブランクの影響を受けにくい

一般サラリーマンだと無職の期間が長かったり転職回数が多いとネガティブな印象を持たれがちです。しかし薬剤師はそこまで厳しい環境にはなりません。育児や介護でしばらく仕事を離れてたとしても、とりあえず応募しとけばどこかに縁があります。めちゃくちゃレベルの高い職場を希望するなら別ですが、ワークライフバランスを保てるくらいのゆるめの職場ならまず大丈夫でしょう。要は選り好みしなければ何とかなるのです。

免許があるゆえか、薬剤師って他の職業より転職回数が多い印象があります。私の同僚も20代なのに5回転職してるという人がいました。案の定すぐに転職し、次は製薬会社の管理薬剤師になりましたが…薬剤師に関しては、ジョブホッパーでもそこまで悪い評価を受けないで済むのかもしれません。とはいえ、数ヶ月で辞めるを繰り返すのは経歴も傷つくし職場に迷惑もかけますが。

 

「なんとかなるだろう」感

薬剤師が勝ち組と言われる理由を探すとするならば、これに尽きるのではと思います。不安定な世の中であろうと、路頭に迷うのはよほどのことがない限りありません。免許を持っているというだけで、法律上薬剤師を雇わないといけない会社と縁があったりしますし、とにかく転職に関してはイージーモードです。ワガママばかり言わなければどうにかなりますし、女性1人でも自分を養って暮らしていくには十分稼げます。

薬剤師は女性がやるには丁度いい免許かもしれません。結婚や育児で仕事を離れたとしても復活しやすいですし。臨床薬剤師をやりたくない人でも製薬やCRO、公務員で活躍してることも非常に多いです。生き方のバリエーションが非常に広いのが、薬剤師であるメリットといえるでしょう。よほど贅沢をしなければ1人でも普通に暮らしていけるので、結婚の予定がない人にもおすすめです。

 

とはいえ、学生生活はしんどすぎる

卒業後の人生がわりとイージーになる代わりに、学生生活は苦しみ抜きます。医学部よりは遥かにマシなんですけどそれでもしんどい。卒業できるのか非常に大きな不安を抱えて6年以上過ごすわけですから…メンタルコントロールが非常に難しい。大学とは人生のモラトリアムといいますが、とんでもない。薬学部は苦しい場所です。勉強が苦手な人は間違っても行ってはいけない。

18〜24歳の若く楽しい時期を勉強漬けにしたくないのであれば、薬剤師は勝ち組どころか負け組でしょう。青春って言葉を忘れる必要があります。そこを深く考えず、とりあえず薬剤師って手に職だし色々便利そうと思って入学すると地獄を見るわけです。

たしかに薬剤師は卒業後いろいろ助かる場面もありますし、私も薬剤師になってよかったと実際思っています。しかし、その引き換えにたくさんのものを犠牲にしたのも確かです。未だに大学生活、もっと学生らしく楽しめたら良かった…と思ったりもします。

薬剤師で得られるベネフィットは確かにありますが、その陰には必ず何かがあります。薬剤師を勝ち組とは安易に言えません。リスキーな選択の果てに得られる免許ということは、忘れてはならないでしょう。

 

【進学】社会人から薬学部に入り、薬剤師になるときに注意すべきこと10【編入】

薬学部は年齢層が広い学部です。現役の学生もいれば、社会人になって入学する学生もいます。後輩なのに自分よりひとまわり年上、そんなのも当たり前です。大学は年齢にこだわらない場所なので、社会人の学生も普通にいます。医歯薬系は特に年齢がばらばらです。社会人を経験した後、やっぱり薬剤師の免許をとりたい、といって入学する人も多いです。

じゃあ社会人が薬学部に入り、学生生活を送り、薬剤師免許を取るまでのあいだに何を注意すべきでしょうか。

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【落ちた?】薬学部CBTとOSCE。合格率99%だから緊張しないで【受かった?】

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12月。師走は薬学部CBTとOSCEの季節です。

この2つの試験を乗り越えないと、薬学部5年生に進級することはできません。

薬学部4年生の一番の試練と言えるでしょう。

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【理数系苦手】文系人間が薬学部に進学し、薬剤師になるのは可能か?【実験苦手】

このブログを書いている私は薬剤師です。そして、理系と文系どちらが得意かと言われたら、間違いなく文系です。いわゆる文系人間です。そんな人間が、薬学部を選び、薬剤師になりました。

「6年通う理系学部」といえば医歯薬学部。その中でも最近6年制に変更された薬学部は、在学期間が伸びたにもかかわらず未だに人気です。資格職は不安定な世の中では魅力的ですからね。

ただ、なにごとも向き不向きがあります。文系人間が薬剤師になるのは、果たしておすすめできるコースなのでしょうか?

 

理系じゃないと薬学部受験できない

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まず大前提として、理系クラスにいないと薬学部を受験できません。よく理系についていけなくなった人が文転して文系学部へ向かうことはありますが、その逆は結構大変です。数学や化学生物物理などの遅れを取り戻すのは受験シーズンに集中したとしてもなかなか難しい。

 

文系か理系か選ぶ際には、薬学部に行きたい思いがあるのであれば、理系に進みましょう。だめなら文転すればいいし。破滅的に国語や英語ができない、ということがない限り、どこか引っかかる大学はあります…

 

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薬学部も、「選ばなければ」入学のハードルは低いです。新設私立大学の薬学部などがわかりやすい例でしょう。伝統的私立や国公立は偏差値が高く、入学試験の教科数も多くて対策しづらい。「ただ入るだけ」なら、楽な私立大学を選ぶのも手です。そのあとの苦労は覚悟しなければなりませんが。

 

文系人間に薬学部は辛かった

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結論からいうと、大変でした。もともと文系科目が得意な人間が、生活の安定のためだけに無理くり理系を選んで、薬学部に首をつっこんでしまったのです。一言でいえば「向いていない」これに尽きます。

 

薬学部にいて思い出されるのは天性の理系人間とのギャップでしょうか。当たり前ですが薬学部には理系得意学生が集まるので、なんといいますか彼らの「わからない」と私の「わからない」は全く程度が違うんですよね。

 

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講義でわたしが躓いているところを、同級生はスイスイ理解していく。物理化学?薬物動態学?はっこの公式なに?電子がなんでこういう動きするの?はあ??

クラスメイトが当然のように飲み込んでいることを、私は喉に詰まって暴れているような、そんな毎日でした。だから友達に相談しても「講義聴いてる…?」って言われるくらいでしたし、重たい教科書読んで予習ノート作っても、それでも理解できなかった。おいてきぼりがやばかった。

 

あと、教授によって講義のわかりやすさは全く違います。レジュメくれて流れ通りに説明してくれる先生もいれば、自分の話したいことばかりで、教科書の内容から甚だしく逸脱している先生もいる。

 

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私が過去に受けたテストでは、「環境問題× × × を解決する架空の化学反応が発見されたとします。それを図と文章で説明しなさい」というフリー発想なものもありました。

 

こういうの、多分得意な人はすぐひらめくと思うんですよ。頭の中で電子が駆け回って化学反応式が勝手に導き出されていく。よく数学はセンスと言われますが、薬学(というか有機化学)も似たものがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに私はセンスゼロなので、支離滅裂なことをいっぱい書いたあげく、講義へのお礼を書いてしめくくりました。点は貰えたので、何も書かないより良かったでしょう。

そんなことばかりの学生生活だったので、コンプレックスがすごかったです。普通に優秀な学生は普通に正当な答えを書いて評価されていくんだな、それに引き換え私は先生のお慈悲をいただくことに必死になって、なんなんだこの学生生活は…と顔が青ざめていく思いでした。

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こんなことが四六時中あるので、入学してすぐに「あ、向いてない」「とんでもないところに入ってしまった」と後悔しました。マジで。卒業したのは意地と根性だけです。理系得意な学生でさえ薬学部卒業は大変なのだから、文系人間がそこに入るのは、絵心ないのに美術部入るとか、足遅いのにサッカー部入るとか、そういうしんどさです。つまりは「合ってない」んです。

 

すべての人がそうだと言うつもりはありません。真のインテリなら文系も理系もあったもんじゃないし、たった2分割で人間の能力を測るやり方も適正じゃないかもしれません。

ただ言いたい。数学や理科にちょっとでも苦手意識があるなら、薬学部に入ると地獄を見ます。

なんといいますか、自己肯定感が日々ゴリゴリに削られます。大学に近づく度に胃が痛くなります。なんでこんな学部に入ったんだろう…一日に何回もそんなことを思います。

 

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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 実験が苦手…

高校までの授業で理科の実験を経験するかと思いますが、これが苦手な人と言うのも薬学部はきついです。というか理系の学部はしんどいかも。実習・研究室では実験はつきものになるので、手を動かすのが苦手な人は結構大変です。

現にわたしもめっちゃくちゃ不器用なので、本当に指導する先生が泣くレベルに実験に失敗し続けました。失敗は成功の母といいますが、あんなの嘘です。なにも未来に結びつかない失敗を繰り返し、学部の金を使いつぶすなと怒られ、嘆く毎日です。動物実験とか本当につらかった…

 

実験は「やれば慣れる」かもしれませんが、病的に不器用な人には向いていません。心当たりがある人はちょっと考えてみてください。しょっちゅうガラス機器を割っていたり、やけどしたり、切り傷つくったり、物と自分の距離感がわからない人はやばいです。たぶん実験でえらいことになります。苦手なことをやるってしんどいですよ。

 

自尊心が破壊される日々

理系が苦手な文系人間でも薬学部を卒業することじたいはできる。しかしその引き換えに、自尊心がいたずらに傷ついてしまうおそれはあります。

まわりは自分より得意な人ばかり。自分の「わからない」は周囲に理解されない、なんでこんな簡単なことがわからないの?って言われる。説明してもらっても理解できない。「自分はここに来るべきじゃなかった」「やっぱり向いてないんだ」「勉強についていけない自分はダメなやつだ」とどんどん追い詰められてしまいます。

 

精神的に孤独になるおそれはあります。私は研究室にいるときにそれを特に感じましたね。実験でちっとも成果がでなかったり、自分以外はディスカッションの内容を理解して話していたり…ああ、向いてないなって思いました。本当に。

 

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薬剤師になれた理由

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私は低スペックですし平凡な人間です。飛び抜けた才能もありませんし、その中でもまだマシだった文系能力を放棄して薬学部に飛び込んだアホです。魚が陸を走ることを決めてもうまくいかないように、自分の能力が活きる場所を選べば良かったものを、何故か薬学部に進んでしまいました。

それでもどうにか薬学部を卒業しました。薬剤師国家試験にも合格し、免許を取りました。

何故それができたか。バカみたいな話ですが「根性」です。免許が欲しい、ただそれだけだったんです。

 

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ただ大学を卒業したいだけなら、ラクな大学なんて山ほどある。大卒のハク付するだけのつまらない学校なんて捨てるほどある。そっちを選んだほうが明らかにラクでしたし、キャンパスライフも楽しかったでしょう。バイトにサークル、ボランティアに留学、旅行にインターンシップ。いろいろやれます。

一番若さと自由のある時期に、それをドブに捨ててまで、薬学部に通いつめた理由。それは「薬剤師免許」です。これは綺麗事抜きです。免許が取れない学部なら、絶対転部か転学しています。

 

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私は不器用なのでリア充しながら勉強はできませんでした。というかキャンパス全体が負のオーラ漂ってました。テスト期間はホームレスみたいな人が増えていくし。地獄みたいでした。もう二度とやりたくありません。

それでも「一生使える資格」として薬剤師免許をとったことは、無駄じゃないと思っています。突然どこかへ引っ越すことになろうと、免許があればそのへんの薬局で食いつなぐことができる。時給も地域によるけど高い。免許を使える仕事も多い。

 

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少なくとも、ユーキャンとかで適当に取れる資格なんかより遥かに大きな価値があります。ここは誤解してはいけません。(よく登録販売者と薬剤師を混同してる人がいますが、両者の難易度の差は述べるまでもありません)

いまラクするか、後になって安心するか。どちらを選ぶか、となって、私は生活の安定を取りました。薬学部生活はめちゃくちゃきつかったし、二度とやりたくないし、他人に簡単におすすめできるものではありません。

それでも、薬剤師免許を取れたこと自体は、生活への安心と、大きな自信に繋がりました。そこに後悔はありません。

 

まとめ

  • 薬学部に入るには原則、理系を選ぶこと(理系じゃなくても入れる薬科大学はあるが、入学ハードルが低い大学は、だいたい後で詰む)
  • 文系でも薬学部生活は送れる。ただし、本人がハイスペであるか、死ぬほど勉強するかが必要。高校の理科でつまずく程度ではついていけない
  • 文系でも薬剤師にはなれる。ただし膨大な勉強が必要。これを怠るようではそもそも薬学部に入らない方がいい。学費高いし進級できずに後で詰む
  • 薬剤師免許は一生ものの安心感。ただし今後はわからないし、そもそも高い学費と最低6年の時間をかけるほどの価値がある免許なのかというと、個人的には疑問。4年で免許取れる時代なら間違いなく美味しかったんだけどね…

 

大学をどう考えるかによります。学びたいものを学ぶとするのか、卒業後に役立つものを得るために学ぶのか。この2つが一致していれば、薬学部生活は楽しいでしょう。私はほぼ後者だけだったので、ほんと根性だけで卒業したくちです。自分のようなケースはおすすめできません。やっぱり、向いてることをやるほうがストレス少なく済みますし。

 

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ストレスフル確実でも薬剤師免許が欲しい。そういう覚悟がある人なら、文系でも薬学部でやっていけるでしょう。

どんな人にも向き不向きがあります。自分の進路はよく考えてください。入るだけなら薬学部はラクですが、出るのはほんとに大変です。

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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【大学】理数系苦手?薬剤師なら出来て当然。薬学部に行きたいなら文系じゃダメ【就職】

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薬剤師になるためには薬学部に入学しなければなりません。

薬学部のカリキュラムを修了しなければ薬剤師国家試験の受験資格を得ることができないからです。

薬学部で薬剤師国家試験受験資格を得るためには、6年制薬学部に進学する必要があります。

4年制薬学部でも薬剤師国家試験受験資格を得ることはできなくはないですが、非常に煩雑です。

薬剤師免許を取得することを一番の目標と考えるのであれば、6年制薬学部への進学を考えるのが効率的です。

それでは、6年制薬学部に入学するために必要な能力とはなんでしょうか。

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【就活】製薬会社のMRから研究開発職になることは可能か?【理系】

製薬会社といえば研究、開発、営業。

就活するとなるとまず気にするのがこの3つじゃないでしょうか。

新卒就活で製薬業界は一定して人気があります。それは医薬品という常に顧客がいるものを売る世界であること、特に日本は高齢化が強まりガンや神経疾患、生活習慣病への医療の需要が増大する傾向にあるからです。家電メーカー等に比べれば、景気の影響も受けにくく、急激な業績低下もありません。安定を求めるのであれば製薬業界、これを考えるのは自然でしょう。

ではどの職種を選べば、どんなキャリアをたどることになるのでしょうか。

MRから研究職は無い

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MRは製薬会社の営業職です。病院やクリニック、医薬品卸や調剤薬局を巡ります。営業職なので、もちろん売るものはあります。それが自社の製品、つまり医薬品です。

MRは学部部門の職業です。言ってしまえば、どの学部であろうと採用されます。医学部だろうと理学部だろうと関係ありません。文系、理系も関係ありません。文学部出身のMRはわんさかいます。大卒であれば本人の出身は問われません。

 

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学部をとわないので門戸は広いといっていいでしょう。製薬会社に入りたいのであれば、一番ハードルが低いかもしれません。採用人数も毎年多いですし、専門性よりかは人柄を見られることが多いです。頭でっかちのコミュ障より、これから勉強する意思のあるコミュ力のある人が通りやすいです(入社して打ちひしがれるケースも少なくありませんが)。

 

ただ、入社時点でMRだった人が、たとえば異動で研究職になり、実験をすることは(ほぼ)ありません。余程の例外はあるかもしれませんが、原則、研究職は研究職として採用された人を使います。

本当に聞いたことがないですね…理系の博士MRだったらワンチャンあるのでしょうか?研究からMRになるのもあまり聞きませんし、その逆は本当に珍しいというか、実在するのでしょうか。そもそも学士レベルだったら研究職になっても…ですし。

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MRが研究職に移ることはありません。理系でもありえないので、文系なら尚更ありえません。内勤で総務や学術、安全性管理、工場勤務に移る可能性はありますが、研究職はまずありません。

 

「最初はMRに就職して、後で異動を希望して研究職」のようなキャリアプランは考えないほうがいいでしょう。研究所に「研究職ではない部署」で働くことはできますが、「研究職」になることはほぼ無理です。

 

研究職になりたいのであれば、新卒から研究職を希望した就活を進めることです。

他部門からの研究職は少ない。というか研究職開発職のメーカー採用は年々減少傾向です。バイオベンチャーやアカデミアとの連携が増えていくのでどうしてもドメスティックでやりきれないとこはあります。

 

 

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また開発に移ることも非常に少ないです。まれに理系院卒のMRが開発モニターに移るケースがありますが、よくあることとは言いづらいです。こちらもまた、開発職をやりたいのであれば、最初から開発職を目指した就活をすべきでしょう。

基本的にMRはMRとして生きていくか、MA、MSL、安全性、工場、学術、総務、法務、事業戦略などの分野に異動になります。研究職のプレイヤーになることも管理職になることもほぼありません。

 

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研究職になりたい人はそこの注意が必要でしょう。入口を間違えると、思ったように進めなくなります。

 

プロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

おすすめするのは就活のプロに相談することです。自分で考え込むのではなく、専門家の力を借りるのです。

昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

MRは転職が多い

いちがいには言えませんが、MRというのは比較的転職が多い職種のように思えます。新卒で業務のしんどさに耐えかねて去っていったり薬剤師の免許もちはドラッグストアや薬局に逃げたりするので、MRとして長期生存する人と言うのは意外と少ないです。また女性MRの場合、ライフイベントと伴ってどうしても業務形態が変わるので、本人の希望とは別として内勤に流されることもあります。それがきっかけで女性薬剤師MRは薬剤師として転職するパターンもありますね。

 

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やっぱり全国転勤・長時間労働・休日出勤あたりまえ・ノルマありとなったら、これをこなしていけるタフな人って少ないです。外資のMRとか化け物みたいな戦闘力の男女ばかりですからね。全身の血液量が常人の10倍以上あるとしか思えません。そういう一部のモンスターなら激務でもやっていけるかもしれませんが、多くの人はそんなんじゃありませんので、転職していきます。それは普通のことです。

 

研究職からの異動は多い

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あくまで自分が知るかぎりですが、研究職に新卒で入ったとしても、他部門への異動はあります。研究所じたいが移動して転勤になるのはもちろんのこと、研究職から開発職に移ることもあります。MRになることは少ないですが、学術職としてMRと同行することはあります。

研究職として生涯研究をしたい、と願っていても、そう上手くはいかないものです。アカデミアに残って研究するほうが、続くかもしれません。自分のやりたい分野を突き詰めるのであれば大学に残るほうが有利です。

 

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製薬会社の研究職は、結局会社の意向というか、ホットな分野に資源を投入せざるを得ないので、「自分はやりたいけど会社の利益につながらないこと」は応援されません。あくまで会社が求めるように研究することが大切です。

知り合いの研究職にはそういう事情が嫌になって、つてで紹介してもらった研究室や、自分のいた部屋に戻るケースがありました。お金の面で考えれば製薬会社のほうが安定するのですが、研究者として突き詰めていきたい、という野望を貫くには、アカデミアが向いているかもしれません。

 

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また体力的な老化もあります。65歳まで研究プレイヤー、はなかなか難しいです。眼も悪くなるし記憶力も落ちるし研究のヒラメキも降りてこなくなる。たいがいの人が中年に向かうと現場を離れ、管理職になります。そうならざるを得ません。

生涯現役、といえど、異動で他部門に行くことは日常風景ですし、研究職でいたいと思ってても辞令が出たなら仕方ありません。嫌ならやめろです。

 

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MRであれ研究職であれ、自分の思ったとおりの道を辿れるわけではありません。何故?な異動もありますし、自信があっても会社には「能力が無い」と判定されることもあります。

自分のやりたいことを常にやれるわけではありません。

 

長い社会人生活、平穏無事に済むわけがありません。どんな人でも大変なことは発生しますし、そのつど苦しみますし、解決するともかぎりません。生きてる限りトラブルだらけです。それでもどうにかしていかなきゃなりません。

どうにもならないのが人生。それでもどうにかできるものがあります。それが「就活」です。自分の人生の舵きりを少しでも変えることができる瞬間、それが就活なんです。ここを油断したら一生後悔します。

理想通りの人生なんてありえませんし、ホワイト企業に入ったからと言って人生安泰なわけでもありません。しかし、わざわざブラック企業に入る理由もないじゃないですか?どうせしんどいのなら、せめてホワイト企業狙いでやってみたくありませんか?

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昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

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自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

 

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

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就活のハードルはひと昔前と比べればだいぶ下がりました。内定無しでさまよう学生は昔よりは減りました。それでも就活はしんどいものです。グローバル化により学生のレベルは年々上昇しますし、同じ大学生とは思えないような人がごろごろいます。大学生なのにCEOとかもいっぱいいます。

ぼんやり生きてきて今後の就活に困惑している…ESや面接をどうしよう…そんなときはプロに相談すべきです。自分で考えてもいい答えはなかなか出てきません。

他人を頼るのは大切なことです。違う観点からの意見を受け入れましょう。気に入らなければ捨てればいいんです、まず聞いてみましょう。

就活と言う大切な機会を捨ててはいけません。自分が今後どう働いていきたいかを含め、プロと相談しながら、人生設計していきましょう。

 

せめて、自分に向いていることを

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やりたいことができるとは限りません。ただ、やりたくないことを避ける努力は、することができます。つまり、向いていない仕事には就かないことです。

いくら研究職のハードルが高いからといって、それだけの理由でMRになるのはおすすめしません。たいへんにハードな仕事で、体力的にも精神的にもすり減りますし、実際崩壊した人も多数います。身を犠牲にして働いている人たちばかりです。

入社が比較的簡単だからといって、仕事も簡単かというと、そんな訳ありません。車を運転するから事故のリスクもあります。

 

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MRはかつてプロパーとも呼ばれていましたが、そのころの彼らを考えたらわかるように、タフでないと務まりません。倫理と利益のギリギリを攻めなければならない局面もありますし、「この薬を使うことが果たして医療の進化に繋がるのか?」という疑問は常につきまといます。薬について知れば知るほど、その思いは強くなります。

絶対うちの薬が最強だ、と本気で言いきれるのであればそれは幸せなことですが、多くの場合、「本当にそうだろうか?」と思うんじゃないでしょうか。あらゆる営業に言えることですが、特に生命にかかわる「くすり」を扱うことへの、恐怖は離れません。

 

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そういうハードなMRを続けるには、やはり向いている人がその仕事になるしかありません。明らかにコミュ障なのにMRになってもまず無理です。自分の適性に逆らったことをし続けても、その反動が必ず来ます。

自分が営業に向いていないと思うなら、その道は選ばない方がいいです。営業の中でもMRは難易度が高い部類ですから。

 

 

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研究職でもそうです。大学時代はお山の大将だったのに研究所に入ったらちっとも使い物にならなかった、また人間関係のトラブルに巻き込まれて消耗してしまった、というのはよくある話です。研究所は狭い世界なので、なにをされようとブラックボックスです。

理系の院生だから研究職、というのは思い込みです。実際そんな道に進む人はひと握りですし、入社しても半年で別部門に飛ばされて二度と戻らなくなったとか、そういうこともあります。

学生時代の自分だけで評価はできません。すべてはその環境に放り込まれたとき、自分がその環境の一員として機能するかです。

 

 

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うまくいくことは少ない、うまくいかないことがほとんど。それならせめて、絶対無理な選択肢はつぶしていくべきです。

コミュ障はMRをやめましょう。実験が下手なら研究職をやめましょう。趣味やバイトと違って、毎日長年やらなければならないことです。「向いてないこと」に自分から首をつっこんでも、痛い思いをするだけです。

就活の際には「これが人気」「みんなここを志望している」にとらわれず、自分がやれそうなこがなんなのかをよく考えましょう。向いてることなら、多少つらくても続けていけます。

 

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やる気なんて遅かれ早かれ無くなります。大切なのは、やる気が無くてもできそうなことを生業にすることです。

慎重に考えて就活してください。

プロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

 

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昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

 

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

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【就活】製薬会社の研究・開発職は旧帝大大学院じゃないと不利?【学歴フィルター】

理系大学院生の中で人気の職業と言えば「研究職」。

特に製薬会社の研究職は人気です。

新薬を作る研究職なんてロマンがあっていいじゃないですか。自分が携わった薬が世に出て患者さんの病気を治していくなんて、夢があっていいじゃないですか。

そして「開発職」も人気です。

臨床試験のために担当エリアの病院を廻り、開始試験の説明をしたり、試験データを回収したり、データを解析したり、指定した形式の報告書を作成して国に提出したり…

基本的に「新薬」の誕生にかかわるのが研究・開発職の役割です。

未だ治療されていない病気…アンメットメディカルニーズを満たすためにも製薬会社の研究開発職は大変に存在意義がある職業です。

強い倫理観と確かな研究テクニックがある人にとっては、天職とも言えるでしょう。

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奨学金は借金。お金がかかる薬学部生活、国公立は安い?バイト頑張る?

進学にはお金がかかります。外国なら学費が安くなる場合もありますが、この日本ではとにかく高等教育にはお金がかかるので、大学の学費は覚悟しなければなりません。薬学部は最低でも6年通わなければならないので、さらに出費が酷いことになってしまいます。

国公立大学に進めば学費は安くなるが…


単純な学費比較をするのであれば、国公立の薬学部に進むのがコスパよしなのはいうまでもないでしょう。私立だと年200万がざらですが、国公立なら年50万程度、学生の学力と経済状況によればさらに学費を半額以下におさめることもできます。単純に6年通うとしても、50×6で300万程度…私立大学の薬学部よりよっぽどリーズナブルなのは説明の手間もいらないでしょう。

 

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しかし、主な問題は二つ。ひとつは国公立の薬学部は概して偏差値が高いので入学のハードルが私立に比べて高いこと、もうひとつは遠方の学校に合格した場合、一人暮らしせざるをえないということです。

近辺に手ごろな偏差値の薬学部がない場合、遠方の国立薬学部に合格し、下宿して通うことになります。一人暮らしのコストがかかることもありますし、慣れない土地でぼっちで勉強だらけの日々にメンタルを病んでしまうリスクもあります。私の周りにもいつの間にかいなくなった人は何人もいます。

かといって、私立に入ったら入ったで今度は進級が厳しすぎて病むのもよくある話です。どの道を歩むにせよリスクはあるのですが、お金に関していうのであれば国公立のほうがベターでしょう。成績や経済状況によっては学費免除申請を出すこともできます。

 

バイトを頑張りすぎて留年して消えていった

そんな人も知っています。本当に何をするために薬学部に来たのやら…生活のためだか理由は知りませんが、学校に来なくなりだしたころから「あの人まずくない?」とは言われていました。寝過ごして学校に来れなかったようです。とにかく毎日バイトバイトバイト、大学よりもバイト、勉強よりもバイト、結局留年して行方知れずになりました。

ファストフードをやったり居酒屋をやったり家庭教師だったり…あらゆるバイトをかけもちした結果、体がもたなくなりました。

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バイトをするのは非常に有意義ですが、本当に大事なことを取り違えないように要注意です。あくまでバイトは手段です。お金を稼ぐために学校に行けなくなるのでは本末転倒です。ここまで追いつめられるくらいなら、いっそ奨学金を借りたほうがましでしょう。しかし、奨学金とは言い方を変えただけの借金なので、誰にでもやるべきとは言えませんが…

 

留年が一番のコスパ×

在学期間を延ばしてしまうのが一番非効率です。なんとしても最短で卒業しましょう。留年するとお金もですけど精神的にしんどいんですよね。親しい人はいなくなっていくし、なんか自分浮いてる…ってなるし、相談できる人は少ないし、どんどん詰んでいきます。可能であればストレートで卒業しましょう。人間は孤独に弱い生き物です。群れていられるうちが一番強いのです。

 

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奨学金を借りながら勉強に集中し、ストレートで卒業、国家試験合格。卒業後は働きながら奨学金を返済…が結局、一番コスパのよいルートと思います。奨学金を借りないのが一番ではあるのですが、世の中にはいったいどれだけの家が、6年薬学部生活のぶんのお金をねん出できるのでしょうか。借りても余った分は使わなければいいだけのことなので、間違っても豪遊したりせず、地道に勉強していきましょう。知人は奨学金をパチンコに溶かしたことがあります。

 

薬剤師になったらすぐに奨学金を返せるのか?



1000万くらい奨学金を借りてる学生についてですが、どうだろう…薬剤師になったからといって、すぐに返せるかというと…答えはノーです。病院薬剤師のような高給ではないジャンルだとなおさらです。そもそも薬剤師は一攫千金的な仕事ではないし、医師と同じ感覚を持ってるのなら今すぐ捨ててください。普通のサラリーマンよりはちょっともらえるかな?(特に女性は)くらいの認識が一番がっかりしません。

 

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「薬剤師さんってすごい勉強してるのに給料安くないですか?」って患者さんに言われたことがあります。刺さりましたね…病院で働いている頃だったので、自分のことのようにしみじみと傷つきました。しかし事実です。薬剤師になったからといって即お金持ちにはならないし、1000万の奨学金を返せるわけじゃない。一人暮らしをしているならすぐにわかると思います。そこまで世の中甘くはない。

ここから車や家を買ったり…とか考えてたらほんときりがないです。できるならば奨学金なんて借りないほうがいい、借金なんだから。しかし、仕方ないんですよねえ。薬剤師になったらちまちま働いてちまちま返済していくしかない。豪快に一括返済できるほど稼げれたらいいんですけど、製薬MRとかしてない限りそうもいかない(MRもここ数年で雇用が小さくなっていますし)

 

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卒業して免許を取ること自体は非常に有意義です。しかし1000万も奨学金を借りてたら…ほんとに卒業後しんどい。一定の就職先に何年いないといけない、みたいな奉公式もきついですよ。自己都合でやめたら突然一括で全部払わなきゃいけなかったりします。

学生のうちからしっかり考えておいてほしいのは、学ぶにはお金がかかるということ、卒業したからってすぐに返済できるわけじゃないこと、生きてるだけでお金はかかるし、勉強させてもらえてる今の環境に感謝し、できる限りのことをすべきである。脳は若いうちに使うのが一番なので、勉強すべきときに可能な限り叩き込んでください。

そして国公立に通うなりバイトをするなりしてお金を工面し、できる限り最短で薬剤師になってください。常識的に生きていけば奨学金の返済に困るような家計にはならないはずです。まずは目の前の勉強を毎日こなし、着実に進級し、確実に卒業しましょう。

【留年?】薬学部をやめたい。大学やめたい。薬剤師になりたくないとき【中退?】

このブログでさんざん伝えているように、薬学部はハードな学部です。

一部の器用な人に言わせれば「薬学部は遊べるし恋愛もできるし、そんなに過酷な環境ではない」かもしれませんが、わたしのような凡百以下の学力しか持っていない人間が、薬学部に行くと、THE 地獄です。

この地獄が数か月で終わるのならまだ我慢できます。しかし、これが最低でも6年間。

 

マジで押しつぶされます。帰り道、泣きながら歩いた夜も何度もあります。薬学部なんて辞めてやる、そういう風に思ったことなんて無数にあります。

これを読んでいる方にも同じように「薬学部なんてやめたい」と思う人がいるでしょう。そんなときに、以下のことを考えてみてください。

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【進学】薬学部に向いている人・向いていない人。勉強嫌いはやめておけ!【真面目な努力家】

薬学部はつらい学部です。

一部のできる人にとっては楽で楽しい学部かもしれませんが、わたしのようなイケてないグループの学生にとっては地獄の学部です。

何がつらいって勉強ばかりということです。本当に、半端な覚悟で進むと後悔します。人生を棒に振ってしまうはめになります。

薬学部を漠然とした思いで選ぶことはやめてください。自分が薬学部を通い続けられる人間かどうかをよく考えてから、それでも自分は続けられる!と決意できる人だけが、薬学部を受験してください。

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【バイト】一人暮らしor実家暮らし 薬学部ではどっちがおすすめ?【自己管理】

私は大学を卒業するまで実家暮らしでした。だからというわけではないのですが、薬学部生活においてはできるのなら実家暮らしのほうが良いんじゃないかと思っています。

もちろん向き不向きがありますし、一人暮らしが向いてる人もいます。しかし私のようなへなちょこ薬学生にとっては、実家の方がなにかと都合が良かったです。

 

金銭的負担が軽い

まずこれです。一人暮らし、さらに仕送りがない場合だとお金を工面するのに時間と労力を割かなければなりません。知り合いはマクドナルドのバイトにはまりすぎて留年しました…

お金がないなら奨学金を借りればいいじゃない、と言うかもしれませんがあれは名前の響きが良いだけの借金です。しかも利子ありのやつなんて最悪です。卒業後ちまちまちまちま返すの本当しんどいです。

 

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薬学部は嫌でも最低6年通わなくてはならないので他の学部より学費がかかるのは仕方ありません。教材や実習関連でもお金かかりますし…そして国公立でも決して安くはないのに私立大学なんてほんとにべらぼうに授業料が高い。奨学金でこれ足りるの?ってくらい高い。

都会の私立大学に一人暮らし、奨学金ありが一番詰むパターンじゃないかと思っています…しかも卒業したらガポガポ稼げるかというと別に…下手したら一般のサラリーマンに負ける場合もあるし…

 

希望を砕くようで言いづらいのですが、薬剤師は富豪になれる仕事ではありません。免許のおかげで仕事の範囲は広いですが、かといってジャンジャン稼げる仕事が多い訳ではありません。

なので学生時代にあまりに多額の奨学金を抱えるのは賛成できません。

 

精神的に楽

家に帰ると家族がいるのでその日の愚痴も聞いてもらえるし、気持ちの切り替えが比較的容易です。大学生活でなにがしんどいって、勉強つらすぎて一人でやりこむうちに病んでしまうんですよね。孤立して健康を損なう学生もものすごく多いので、そういう意味では実家暮らしはラクです。家を出たら初めてわかりますが、実家は偉大です。1人で暮らすと何もかもを自分で管理しないとならないので…

 

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飲み会を断れる

これは自分の話ですが、実家の事情を出せば行きたくない飲み会を逃げることができます。学校近くに一人暮らししてると引っ張り出されてうざいです。実家暮らしなら電車の都合もあるから適当なところで引っ込むこともできる。

私のような飲み会嫌いには好都合でした。というか学生時代の飲み会って頻度多いくせに質はザツですよね…ぜんぜん美味しくないうっすいお酒出されて、これでこの値段!ボッタクリじゃね?みたいな店もありました。

バイトに勤しんでるかたわら飲み会に浪費してる人を見ると、それって学費に使う予定じゃなかったっけ?ってなります。

 

崩れがちな生活リズムを整えてもらえる

実家ぐらしの一番大きなメリットは「やってもらえる」ことです。何をするにしても一人暮らしだと自分でやらないといけないので、自由である一方責任を伴います。

実家にいたら家事をしてもらえるし、寝すぎてたら起こしてもらえる、ごはんができたら読んでもらえる、お風呂をわかしてくれる…

一人暮らしでどんどん生活が適当になっていくと、何をするのも面倒くさくてゴミみたいな暮らしになります。家族がいると否が応でも生活サイクルが規則的になるので、厳しい薬学部生活には有利かもしれません。昼夜逆転したほうが元気な人は別ですが…

 

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お金を考えずに学生生活を送れる

ただでさえしんどいことが多い薬学部生活なのに、ここでお金のことでキリキリしてると本当にストレスがたまります。どうせ卒業後はいやでもお金でストレスたまるので、せめて学生時代くらいストレスフリーにいたいものです。

 

学生のうちはどうしても考えが甘いので使ったぶんは働いたらすぐ返せるでしょと思いがちです。しかし薬剤師はそこまでラクに稼げる仕事ではない。というか普通レベルなので、医師や歯科医のイメージをしてはいけません。食いはぐれることはないだけで、稼げるとは誰も言っていません。

なんとかなるだろと奨学金を借りまくって1000万借金スタートの人もいますが…おすすめできません…卒業してすぐに20年ものの借金返済を始めるのはしんどいです。しかも有利子なんて一刻も早く返したいです。

 

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 必要以上の苦労をする意味ってないと思うんですよね。特に今の時代、普通に生きていくだけでみんなしんどいんですから。学生時代からキリキリつらい思いをしながら過ごすと、卒業後の生活が荒れる危険性すらある。

一人暮らしで経済的にも精神的にも余裕がない6年を過ごすのはかなりの負担です。無事にやっていける人もいますが途中でつらすぎてリタイアする人もいる。周りに家族がいたらもっと相談に乗ったりできてここまで酷くならなくて済んだのに、みたいな人もいる。

楽して単位が取れる遊ぶだけの大学生ならともかく、薬学生はそうではありません。だったらできるだけサポートを利用していくのも道としてありです。

 

一人暮らしの自由も素晴らしい!

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もちろん一人暮らしはとても自由で楽しいです。何時に起きようと寝ようと何を着ようと食べようと、家族からの干渉はありません。友達を呼びやすいし、門限など考えずに夜中まで遊ぶこともできます。

ただし、自由と隣り合わせにあるのが責任です。ほったらかしたことのツケは自分で払うのです。洗濯機を回さない限り服は汚いままだし、ごみを捨てないと足の踏み場もありません。

そして、薬学部生活は6年の勝負です。自由とうまく付き合うのはなかなか大変です。孤独を感じてつらくなる場合もあるでしょう。メンタルを病むのも怖いです。

 

学ぶために実家を離れるのは仕方ありませんが、実家暮らしを選ぶのも戦略のうちです。なんせ6年も通うので、しんどいです。一人暮らしが必要なら途中から始めたらいいだけですから。

どの道を選ぶのが正解かは人によるので、家族とよく相談してみてください。

 

 

【進学】なんとなくで入学するな!薬学部に行きたいなら知っておくべきこと30【編入】

理系の高校生となると進学の選択肢として挙がってくるのが「薬学部」。そこそこの成績を持っていたら薬学部を進学先に考える人も少なくないと思います。「薬剤師は安定して稼げそうだしくいっぱぐれなさそう」というイメージがあるので、特に理系の女性には昔から人気がある学部です。

国公立はもちろんのこと、私立でも多くの薬学部が全国にあります。入学のための偏差値は学校によって大きく変わるので「成績のせいで薬学部に入れない…」ということは昔より少なくなってきたかと思います。

 

しかしこの薬学部。このブログでも再三述べているように、決して楽な学部ではありません。勉強が難しいということもありますし、6年間大学に通うということは様々なリスクが伴います。薬学部に行きたいと思う高校生の方、また薬学部に入りなおしたいと思う方には、ぜひ以下に書いてある30の項目を参考にしていただければと思います。

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