薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【進学】薬学部は楽しかった?リア充は諦めろ。ひたすら勉強しろ【地獄】

大学生活。この響きにあなたはどんなイメージを持っているでしょうか。まだ大学に通っていない高校生の方に考えてもらいたいです。

華やかでしょうか?アルバイトやサークルで忙しい毎日でしょうか?飲み会や遊び、合コン、旅行に明け暮れますか?ボランティア、留学、インターンなどに勤しみますか?

日本の大学生はだいたい上記のように過ごすんじゃないでしょうか。もちろんだらだらとyoutubeを見たり、アニメ見たり、漫画読んだり、ゲームしたり、そういうのも大事です。その時期に触れたものというのは30歳40歳になっても意外と記憶に残るらしいですから。

ところで、あなたは薬学部に行きたいですか?

そして上記のような学生生活を送りたいですか?

だったら先に言っておきます。あきらめてください。

薬学部に青春などない

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薬学部生活にモラトリアムなど無い

人生最後のモラトリアムとも言われる大学生活。社会に出たらいろいろ忙しくなりますからね、遊んだりなまけたり、羽目を外したりもしにくくなります。だから大学の4年ないし6年というのは非常に有意義な時間であります。そこで作った思い出と言うのは一生残りますからね。ここで人生のパートナーと出会うこともあるでしょう。18~22という多感で自由な時期を、謳歌することはとても大切です。

 

そして薬学部。ここを一言で言うと、人権が奪われる場所です。言いすぎかもしれませんが、それくらい厳しいものだと思っておいてほしいのです。うっかり軽い気持ちで迷い込んでしまって、留年と休学を繰り返してあげく中退、みたいになってほしくないんです。そういう人すごく多いから。

 

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そもそも論で言うならば、大学と言うのは学問を修める場所です。遊ぶために行くわけではありません。大学の学費は日本は決して安くありませんし、奨学金を借りていかざるを得ないこともあります。ここは私は非常に納得いかないポイントなのですが…

とにかく、大学は軽い気持ちでいくような場所ではありません。勉強せずに単位がとれて遊んでいるだけで卒業できるような学部・大学ならどうでもいいのですが、卒業のためにまじめに勉強しなければならないのなら、逃げてはいけません。

 

そして薬学部。ここはどこの大学に入ろうと地獄です。なんでって、ゴールが一緒だからです。どんなアホでも薬学部に「入る」ことはできます。名前書けたら入れるような薬学部は実在しますし、あなたがただの「薬学生」になりたいのであれば、それもいいでしょう。しかし、薬学部はそんなに簡単な場所ではありません。

 

高い学費・最低6年間の長い時間・課題レポート実習研究テストに苦しむ6年間です。生半可な気持ちで入ると終わります。私も在学中、何度自分を呪ったかわかりません。ほかの学部に行っておけばよかった、って本気で思いました。毎日毎日講義は朝から晩まであるし、内容はちんぷんかんぷんだし、周りは理解しているのに自分だけわかってないのは情けないし、本当につらい。

 

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 こんな生活を乗り越えるためには、犠牲にしなければならないものがあります。それが「青春」です。人生のきらめきです。モラトリアムなんてありません。すべてをあきらめましょう。

 

薬剤師になりたければ、リア充は諦めろ

元から陰キャであるなら逆に問題ありません。そのまま陰キャを貫いてください。勉強しまくる性質を持ってる人の方が薬学部では生存しやすいです。遊びたい願望が強すぎる人間は破滅します。あ、ネトゲやソシャゲ廃人になるのはやめてください。家から出なくなって消えてしまった人も結構いるので。

 

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 薬学部にいて地味につらかったのは、他学部や他大学の人と接するときです…向こうは当たり前のように長い夏休み、冬休み、春休みがあるのに、こっちは休みなんてありませんからね。ずっとテスト勉強。図書館から出てこれない。道端には人が寝転がっている。家にも帰らずにブランケットかぶって仮眠しているホームレスのような同級生がいる。女子も毎日同じ服を着ている。そんな惨状ですから、他学部のキラキラを見ると悲しくなります。

 

あなたが本気で薬剤師になりたいのであれば、大学生としてのごく普通の幸せ・楽しみは手放しましょう。あれもこれも欲しがるのは欲張りです。人間はいくつもできないです。よっぽど器用な人ならできるんでしょうけど、そうじゃない人のほうが多いです。馬鹿高い学費をかけて通わなければならないんですから、せめて免許は絶対に取りましょう。そうじゃないと本当、なにしに通ってんだかわかりませんから。

 

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 高校生には想像は難しいかもしれませんが「薬学部卒業なのに薬剤師免許を持っていない」ことは、非常に屈辱です。これは4年制を卒業した人ではなく「6年制を卒業したのにもかかわらず薬剤師じゃない人」のことです。やばいくらい見下されます。

製薬会社にいた時代、何度となく聞きました。「〇さん薬学部卒業?じゃあ薬剤師?」

「いや、免許は持ってなくて…」「あ、6年制ではなくて?」「いや、6年制は出たんですけど…ごにょごにょ」この気まずさったらないです。

他の人は普通に疑問なわけです。なんで薬学部出たのに薬剤師じゃないの?って。それに対するアンサーはひとつ「国家試験に落ちたから」です。これを何度も説明しなきゃいけないのは非常につらい。自分がみじめに思えて仕方ない。薬剤師じゃないと知るやいなや掌返して、ばかにしてくる人たちもいます。率直に言うとカッコ悪い。善悪は別として、非常に居心地が悪いんです。

 

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 そうなりたくなければ勉強しましょう。確実に薬学部を出て、薬剤師免許を取りましょう。免許さえあれば人生なんとかなります。今のうちはまだ大丈夫です。この先は知らんけど。まだ大丈夫、あなたたちが卒業する時代にどうなっているかはわかりませんが、少なくとも今はまだ大丈夫です。

 

上述した「6年制を出たのに薬剤師じゃない」パターンもきついですが、他にもしんどいのはあります。「卒業させてもらえない・薬剤師国家試験を受けさせてもらえない」ってやつです。卒業試験に何回も落ちてしまって留年を繰り返してもはや薬学部の生霊になってしまう人たちもいます。こういう人たちは知らない間に消えていきます。だいたい明るいニュースではありません。

またそもそも進級できない人たちもいます。単位が足りなくて途中で詰まってしまう人たちです。何回も再試験をしても乗り越えられず、こういう人たちも途中で消えていきます。高校生には「留年」は実感しにくいだろうですが、薬学部にはままあります。めっちゃしんどい。留年しないために勉強しまくるのが、まじできつい。吐く。

 

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 薬学部がつらい、と何回言っても「そんなの大袈裟」「自分はそうじゃなかった」「おまえがアホだったからだろう」と返されます。たしかに私は成績良くなかったですし、ちっとも勉強についていけませんでしたし、研究もさっぱり進まず「なんで自分はここにいるんだ?」と思うくらいノロマな学生でした。

しかし思うんです、わたしのようにノロマな学生ってこの広い日本なら他にもいるんじゃないか?って。わたしより優秀な人も死ぬほどいるでしょうけど、わたしと同じような人だっているんじゃないか、そしてその予備軍の高校生もいるのではないかと。

 

そういう人に言いたい。薬学部は青春を諦める場所だ。夢を捨てよ、人格を捨てよ、リア充生活を捨てよ。

薬剤師免許のために、人生で一番華々しい時期を、捨てろ。

 

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極端ないいぶんに聞こえますが下手に夢を抱くよりもマシじゃないでしょうか。簡単に入学して現実に打ちひしがれて泣く泣く去っていくのはとても悲しいものです。若い時間を大切に使わなければなりません。

 

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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薬剤師になっても地獄は続く

誤解しないでほしいのは、薬剤師免許を取ったら人生ハッピー、もう怖い者なし、なんてことはありえないってことです。この国はもう斜陽まっしぐらですし、大会社につけば人生安泰な時代は終わりました。国力は弱いくせに寿命は延びるので、死にかけるまで働かされますし、年金なんてもはや蜃気楼です。

6年通って得られる免許は武器ではありますが、あくまで武器のひとつでしかありません。人生は大学を出てからの方がべらぼうに長い。そしてしんどい。予期せぬトラブルに見舞われるかもしれません、事故や事件、病気、ケガ、なんでも考えられます。自分はそうならないと思っていても、いつか何かが訪れます。人生はつらいです。

 

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 人生はつらいし、大変です。でもだからこそ、大切にしないといけないもののありがたみがよくわかります。私は友人や家族のありがたみを強く実感しました。薬学部生活、つらくて吐きそうなくらい病んだ毎日でしたが、周りの人のサポートがあってようやく乗り越えられました。

もし自分が一人暮らしのぼっちだとしたら、絶対卒業できませんでした。家事の心配もなく、自分より優秀な友人に恵まれたおかげで、マジでいくつもの局面で助けられました。薬学部生活で学んだのは、ひとりで戦ってはならないということです。ひとりでできることは程度が知れている。だから使える人は使わなければならない。その代わり、余裕があるときには自分が誰かの支えになる。そういうバランスが必要なんです。

 

これは本当の話ですけど、友達がいない学生というのはどんどん留年していきます。おそらく情報網が弱いこと・周りのプレッシャーが悪い意味で無い・自分の中の「卒業したい・免許を取りたい」という意欲が弱ってしまう・ゲームなど現実逃避してしまうからでしょう。

 

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 友達をたくさん持つ必要はありません。それでも、ちゃんと心の支えになる存在を見つけることは非常に重要です。卒業後も付き合える人がいるというのはラッキーですからね。(ほとんどの人が、卒業したら付き合いはなくなります。住む地域もばらばらになりますし、そんなもんです)

勉強しなきゃいけないのに心が病んでしまっては意味がありません。ちゃんと人間と交流しましょう。大学は情報戦です。できる限り楽に突破できるように、最短ルートを見つけましょう。そのために必要なのは人脈であり、友達です。

 

薬学部と言うクソゲー

言ってしまえば薬学部なんてクソゲーです。チュートリアルもろくにない、バグも多い、すぐに残機ゼロになる、ゲームオーバーしたら前の地点に戻される、借金がどんどん増えていく…はっきり言ってこの学部でリア充生活を送れる人は、相当強キャラです。メンタル強すぎです。いくら薬学が好き・薬剤師になりたいとしても、この6年をくじけずに過ごせる人なんてほぼほぼいません。だって楽しいことなんてほぼ無いんですから。つらいことしか無い。

 

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 薬学部生活を振り返っても、楽しかったことなんてほぼありません。つらかった記憶しかありません。こんなにつらくて悩んで自尊心ぼろぼろになって肉体的にも疲れ果てる生活をしてでも、免許のために毎日キャンパスに無理やり足を運ぶ、それが薬学部です。地獄といわずなんと言うでしょうか。

 

つらかったです。だからこそ安易に薬学部は選ばないでほしい。安易に入学して大学の中に閉じ込められてしまわないように、自分の身を守ってほしい。本気で薬学部を出たい・薬剤師になりたいと決意しなければ、この地獄からは脱出できないんです。

 

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他の人ならもう少し器用に卒業できるのかもしれません。しかし私のような平均以下の学生だっているはずです。苦しみ抜く6年を送る羽目になる人たちです。どうか、頑張ってほしい。努力が報われてほしい。薬学部は地獄なのです。

 おおげさな話に聞こえるでしょう。自分なら大丈夫、薬学部なんて簡単に乗り越えられる!そう思う人もいるでしょう。そう思うのであれば、薬学部にぜひ入ってみてください。卒業できることをお祈りします。

免許のために6年間を捨てる。それくらいの覚悟があってやっと卒業できる、薬学部とはそういう学部と思います。

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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