皆さんは一人暮らしを始めたのはいつでしょうか。私は社会人になってからです。学生時代は実家ぐらしをしていました。
いたれりつくせりとはいえ自由の少ない実家ぐらし、それに引き換え一人暮らしは自由のかたまり。どこで何をしようといつ帰ろうと文句を誰にも言われないわけです。まさにフリーダム。しかも社会人になると給料が入るので自由になるお金が一気に増える。豊かな一人暮らしを実現できるのでは?と夢を抱いていました。
しかし現実は結構シビアだった。楽観的に考えすぎてました。
すぐ給料がなくなる
当たり前なのですが給料はお小遣いではないので、遊びだけに使っていたらすぐになくなります。これは自覚していたはずなんですけど、新社会人ではまだまだだめですね。社会人ハイになってブランド物の財布やくつ、かばんを買ってたらあっという間に赤字になりました。あれおかしいなあって思ってたらその翌月も赤字です。買い物しまくってるんですから当然です。
当時MRだったので相当高額の給料をもらっていたのですが、それでも余裕があるとは言いづらい状態でした。おそらく、自分の周りも結構はでな金遣いをしていたのでつられていたのはあります。
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そういう贅沢ばっかりしてたら生活が成り立たないわけです。思ったより電気代が高くてびっくりしたり、日用品がすっからかんになったりして、自分で生活を回すサイクルが確立してないうちはさっぱり金銭管理ができていませんでした。
MRはマジで稼げる、しかし油断するな
製薬会社は福利厚生も充実していますし、よほどのことがなければお金に困りません。浪費家は知りませんが…堅実に生きていくには十分です。もちろん仕事の大変さと比例しますが。
MRでお金に困るのはほんとにとんでもない金遣いをしてる人じゃないでしょうか。ホストに貢いでるとか…
豊かな生活ができるとはいえそれがずっと続くとは限りません。知り合いの外資MRは事業縮小であっさりクビになり、貯金がないのでひもじい生活をしていました。
人生長いので、何が起こるのかほんとにわかりません。突然転職しなければならない事態も発生してしまいますし。
生活水準は上げるのは意外と簡単で、下げるのがまあつらいのなんの…
それを知ったのはMRから病院薬剤師に転職してからでした。
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薬剤師ならお金に困らないと思っていた…
過大評価していたのかもしれません。というかお金の感覚がちゃんと育ってなかったから、とりあえず薬剤師になったら稼げるという漠然とした想像しかしていなかった。薬剤師にも職業が分かれているし、職種によっては労働量にぜんぜん見合わないものもある。
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のちに病院薬剤師に転職しましたが、生活がまじでかつかつになりました。家賃補助がない時点できついですよね…一度上げた生活水準は下げるのが本当に厳しいので、慣れるのに時間がかかりました。
薬剤師は稼げて生活に困らないはず…それは幻想と思い知りました。自分の周りもそこまで稼いでウハウハの人はいなかったので、そもそも薬剤師は長者になれる職業ではないと考えないほうがよさそうです。
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投資しろ、浪費はするな
お金を使わずに生きていくのは大変ですし、四六時中お金のことを考えているのはしんどいです。お金で苦しみたくなければたくさん稼ぐか無駄遣いを抑えることです。
大事なのは自分を成長させる出費は惜しまないことです。勉強するための教材はケチケチさずにどんどん買って自分のレベルを高めていきましょう。若いうちからコツコツ自分の市場価値を高めることで将来の転職にも役立ちます。
慎むべきは浪費です。私が昔よくやってしまっていたのは、同じような服をたくさん買ってしまうことです。
買い物に行く前にクローゼットを確認してないんですよね…ちゃんと見ていれば同じような色、デザインの服はとっくに買ってるのに、それを忘れて衝動買いしてしまう…服に限らず他の物もそうです。何がどれだけ自分ちにあるのかを把握せずに買い物するから同じようなものが溢れてしまう。こういうお金の使い方は無駄ですよね。
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また買う前に「これ本当にほしいかな?必要なのかな?ストレス解消で買いたいだけなのかな?」と自分に問う習慣をつけるのをおすすめします。
というのもわたしは昔は「買うことでストレス解消する」くせがついてたんですよね。だからそれが本当に欲しいのかというとそうではなく、家に持ち帰ると「これどうしよう…」ってこともよくあった。
本当にほしいものや必要なものを買うのがショッピングであり、ショッピングそのものが目的になるのは浪費への切符になります。果たしてこれを本当に買いたいのか?自分によく訊いたうえで選ぶのが良いのではないかと思います。
生活レベルを無駄に上げると苦労する
MR時代で贅沢を覚えてしまったせいで、病院薬剤師になった時の落差に慣れるのに非常に時間がかかりました。贅沢にはすぐに慣れてしまうのに、貧乏は耐え難い苦痛になります。転職を考える際にはあまりに給料に乖離がないか調べるとともに、自分の生活レベルを高めすぎていないか考えましょう。外食がやたら多いとか趣味代が高いとか…転職に際して環境がガラッと変わると大きなストレスになります。
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薬剤師だから無限に稼げるわけでもないので、現実的にこつこつ生きていきましょう。奨学金を借りているなら猶更です。