薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【忙しい】薬学部、失踪する学生多すぎる問題【勉強辛い、友達いない】

いつの間にか消えてしまい、そのまま音沙汰もない学生がいるのは大学あるあるです。高校まではなんとか卒業までこぎつける人がほとんどですが、大学は自由度が上がった反面、卒業前にどこかに消えていく人が非常に多い。

消えていく理由はポジティブなものもあるしネガティブもあります。それぞれの人生の問題なので他人が介入する必要もありません。しかし薬学部にいた時期にしみじみ思いました、本当にどんどん学生がいなくなる学部だと。

 

消えていく仮面浪人

よくあるのが仮面浪人で、最初だけ顔を出して翌年には本命の大学へ去っていくやつです。マンモス学部だったらどうでもいいんですけど、椅子が限られている国公立の薬学部でこれをやられるとイラっときますね。そういうのって医学部に行く前の踏み台として薬学に来て、ろくに出席もせずに籍だけ置いてあるタイプですから。こういうのは入学早々から「こんなとこ本命じゃない」オーラを出しているので、仲良くなるだけ時間の無駄かもしれません。本命に行けば前の学部のことなんてきれいさっぱり忘れてるでしょうし。

 

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 縁もゆかりもない仮面浪人が消えていくのはどうでもいいとして、身近な人がだんだん去っていくのは寂しいものがあります。1年に1回どころか半年に1回のペースでごそっと人がいなくなるんですから、入学時と最終学年でメンツが全然違う…そんなの当然です。

つらいのは友人が浪人するケースです。やっぱり同学年だから仲良くできるというところは大きくて、年齢差があっても同級なら勝手に親しくなる、ってことはあります。逆にいうと学年が変わると「先輩」「後輩」にいやでもなってしまうので、お互いなんとなくタッチしづらくなり、自然消滅していくパターンです。進級する方も自分の勉強で必死ですので、留年した人の面倒なんて見てる暇ないし。

 

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留年する孤独感はやばい

留年した学生から聞きましたが、やっぱり精神的にストレスが大きいとのことでした。まず「取り残された」ショックが非常に大きいので、それを引きずり続けると勉強にも気が入らなくなる。そして後輩として見ていたやつらが同級になるので「見下されてる」ように感じる、だから積極的に親しくするのはプライドが許さない、だからどんどん孤立していく。もともとの同級生は忙しいので自分からコンタクトも取りづらくなる。

また休学で大学から遠ざかってしまうと「戻るのがめんどくさい」「つらい」となってしまうようです。そういえば知人で「休学期間中に世界一周する」と言い残してどこかに失踪してしまった人がいました。果たしてあの人は今どこにいるのでしょうか。休学すると風船のようにフワフワ浮かんでしまい、自分の生活の軸をさだめることが難しくなります。ひきとめてくれる人がいなくなります。

 

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ここで親や友人のように積極的に干渉してくれる存在があればましなのですが、意思が弱いとすーっと流れていってしまう。人間苦労はしたくない生き物なので、しんどいことが確定する留年生活なんてしたくないのです。まして薬学部は卒業まで時間もかかるしお金もかかる、ストレスもかかる。そして「留年するほどしんどい」のなら、そもそも薬学部に向いていない可能性もあります。

 

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 いろいろあって足掛け10年かけて薬剤師になった人もいますが、みんなそのように粘り強いとは限りません。そもそも薬剤師じゃなくてもこの世界は生活できるようになっているので、わざわざ苦しい薬学部に意地でも通い続ける意味ってどれくらいあるのか?ってなるのです。

絶対に免許をとりたい、とらなければならない、そういう事情がある人ならしつこく在学し続けることができるでしょうけど、そもそも「なんとなく入ってみた」「簡単に卒業できると思っていた」「こんなに勉強がつらいとは思わなかった」ってタイプにはきついでしょう。友達もいないし。

 

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意識の高い低いなんてどうでもいい、最後まで行けるかどうかだ

昔先輩薬剤師に言われていらっとした言葉なのですが「6年制のくせに意欲が足りない」「医療への貢献意識が足りない」「新時代の薬剤師としての責任を持ってほしい」です。どうでもいいです。好きで6年制に来たわけじゃなく、医療を変えたいから薬剤師になる、なんてはっきり言って甘いドリームですし、取った免許をどう使おうと、使うまいと、他人の意見なんて知ったことありません。

意識の高さをこじらせてしまった結果怪しいセミナーなどにはまってしまい、薬学部を卒業できずにどっかに消えてしまい、変な団体にからめとられてしまった人もいます。はっきり言って無駄です。薬学部にいる以上、意識が高い低いなんてどうでもよくて、薬剤師免許を取れた人間が勝ちです。意識の高さで飯が食えたらいいのですが、頭でっかちの口ばっかりなんて行き先が知れています。最低の目的である免許も取れないくせに「医療を変える」なんて寝言でしょう。

 

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 薬剤師なんてただの免許です。そのあとどう活動するかなんて個人の自由です。ミュージシャンになろうと漫画家になろうと製薬業界に行こうとそれ以外の世界に行こうと、まったく自由です。6年制だから、どうたらこうたらなんてただのノイズでしかなく、自分の人生くらい自分で選んでいくしかありません。ただ、薬学部にいる以上、薬剤師免許はせめて取らなきゃいけません。

 

留年してつらい学生もたくさんいるでしょう。友達もいないし講義にも興味持てないし、本当に薬学なんて勉強したいんだろうか?ほかにもっとやりたいことがあるんじゃないのか?そう考えることもたくさんあるでしょう。

私はあるときから思考停止しました。とにかく迷うのは卒業してからだ、今はとにかく勉強するしかない、そう言い聞かせて、ロボットのようにひたすら勉強しました。凡庸以下の脳みそでは、余計なことを入れるメモリなんて無かったのです。

 

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 そういう意味では留年はひとつのチャンスなのかもしれません。シビアな環境におかれてでも続けたいのか、それだけ自分の人生の貴重な時間を捧げる場所なのか、本当はもっとトライしてみたいことがあるのか、あるいは休みたいのか…世の中の「あたりまえ」を疑う機会です。

大卒が本当に偉いのか、資格職ってそんなにおいしいものなのか、自分の人生で実現したいものはなんなのか、それは先生や親が教えてくれるものじゃありません。いろんなことを自分で経験して、自分で決断していくものです。

 

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 もちろん一番いいのは失踪しない、留年しないことです。ただでさえ6年もかかるのですから、無駄な時間なんてないに越したことはありません。しかし、留年したもんはしかたありません。よく「人生で無駄なことなんて無い」って言いますが、あれが本当かどうかはわかりませんが、今の自分がどうしたらいいのか、落ち着いて考えたほうがいいでしょう。

知り合いを見ていると、留年を繰り返した人はやっぱり最終的にどこかに消えてしまいます。「留年ぐせ」みたいなのがつくともうキツイのでしょう。高校と違ってぼーっとしてても進級できるわけがありませんからね。お金もかかるし若い時間を怠惰に浪費してしまうし、どこかでストップしなければなりません。

 

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もう就職してしまうというのも手です。就職しながら次にやりたいことを考えていくのもありです。大学より広い「社会」に接することで、新しい発見があるのは確実です。

失踪学生が多すぎる鬼のような学部、それが薬学部です。まわりに流されないように、最終地点まで走り抜けることを目指しましょう。頼れるものはなんでも頼って、まずはそもそも「留年しない」を目標として、地道に毎日勉強しましょう、それに尽きます。