薬剤師のメソッド

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【落ちた?】薬学部CBTとOSCE。合格率99%だから緊張しないで【受かった?】

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12月。師走は薬学部CBTとOSCEの季節です。

この2つの試験を乗り越えないと、薬学部5年生に進級することはできません。

薬学部4年生の一番の試練と言えるでしょう。

CBT、OSCEの合格率は99パーセント

薬学共用試験センターのデータを見る限り、過去施行されたCBT、OSCEではほぼすべての薬学生が合格しています。

薬学共用試験の実施結果 | 薬学共用試験センター

 

100パーセント合格!なんて年もあるようです。

基本的にCBTやOSCEは、致命的なミスをしない限り落ちることのない試験です。

 

コアカリで勉強し、ちゃんと実技の練習を積んでいれば、一発アウトということはほぼない試験です。
いっさい練習しなかった場合は、不合格になる可能性が跳ね上がりますが、しっかり練習を積み重ね、規定時間内に課題をこなすことができるようになっていれば、失敗することはほぼありません。

 

OSCEより実習の方がよっぽど恐ろしい…

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共用試験に失敗し、留年してしまうケースは非常に珍しいでしょう。ぶっちゃけ、よっぽどのやらかしがない限り合格しています。

 

ちゃんと勉強し、ちゃんと練習していればCBTなどはクリアできます。というかこれくらいはクリアしないとその先の国家試験にタッチすることはできませんから…きちんと4年分の勉強をしていれば問題ありません。必ず合格できるので大丈夫です。ちゃんと準備していれば。

わたしの知人で、一発アウト確実のミスをしてしまったのに「大人の事情」とやらで合格してしまった人もいます。そんなにボロボロの注意力で薬剤師になってしまっていいのか…他人のことながら心配になります。

いま思ってもあの人を合格させたのは謎でしかありません。あんな判定で本当によかったんでしょうか?つまり、OSCEとはそれくらいザルの試験ってことです。安心してください。大丈夫です。

 

 

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落とすための試験ではないのであまり身構えなくてもいいです。準備は怠ってはなりませんが。国家試験に比べたらホコリくらい小さなものです。

 

ほぼほぼ落ちない

ほぼ落ちません。絶対落ちないとは言いません。落ちた人を聞いたことはあるので…ただ、規格外のとんでもないミスをしない限りは、落ちません。CBTで落ちるのはただの勉強不足ですが、OSCEはちゃんと練習していれば、ほぼほぼOKのはずです。あくまで練習は必要です。

 

まったく対策せずにやってればそりゃ失敗もしますが、ちゃんとどの分野でも時間内に対応できるようにやれることをやっていれば、大丈夫です。とても苦手な分野がある人は、そこの対策は大切ですが…たとえば軟膏とか注射薬調製は苦手の人は結構いると思うので、ノー対策でいったら普通にゲームオーバーなので、ちゃんと練習しましょう。模擬薬局に通いましょう(自由出席だからってサボってると普通に落ちた人を知っています)

 

 

準備不足でしくじるのは仕方ありません。準備しないほうが悪いです。逆に言えば、ちゃんと準備して当たり前のことをおさえていれば合格します。落とすためにやるテストではないですしね。

 

OSCEでの失敗例とは…

わたしが知る限り、OSCEで失敗し、再試験を受けることになったケースというのは以下のようなものが挙げられます。

  • 調剤で、明らかに異様な量を調剤してしまった(処方箋の記載量の10倍、20倍の量の薬剤を計量してしまった)
  • 明らかに違う薬剤を調剤してしまった
  • ガラスのアンプルで指を傷つけ、出血してしまう
  • 服薬指導で頭がパニックになり、ほぼ無言で課題を終わらせてしまう

このようなケースで一発アウト、あるいは点数が足りずに、合格することができなかった学生はいます。基本的に「頭が真っ白になってしまった」「パニックになってしまった」ことによるミスが原因で、ろくに課題をこなせずに失敗してしまうケースが多いようです。

 

 

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 頭が真っ白になってしまう気持ちはよくわかります。OSCEって緊張します。何が緊張するって、制限時間があることと、周囲からの監視があることですよね。

練習ではいつもどおりできていたのに、本番では現場の緊張感の高さから、いつもの実力を発揮できずにとちってしまった…そんなことも考えられます。

 

本番の緊張を軽減させる1番の方法は日頃からの練習です。無意識レベルで対応できるまでしつこく練習すれば、体がなんとか動いてくれるものです。

ぶっつけ本番でどうにかなる!とは思わず、地道に日々練習し、苦手なことはやりすぎなくらい反復しましょう。

 

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緊張せず、普段通り練習の成果を出して

OSCE会場というのは独特の雰囲気があります。あの雰囲気は、「緊張しなくてもいいのに緊張してしまう」不思議な力があります。その力に負けないようにしてください。

 

 

日頃の練習をがんばっていれば、特別意識しなくても体は動きます。言わなければならない会話の流れが自然と頭に浮かんできます。自然と体に染みつくようになれば、あとは緊張さえしなければ、特別張り切らなくても課題をこなすことができます。

 

身だしなみにも気をつけてください。あまりにも汚らしい服装だと減点されてしまいます。長い髪の毛はしっかり結んでください。

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しっかり地道に練習し、いつも通りの練習の成果を出せるようにしてください。練習が、一番の緊張をほぐす特効薬です。

 

 

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そして、髪型や身だしなみにもちゃんと気を使いましょう。本番だからと言って厚化粧にする必要はありません。むしろその逆です。ポイントをおさえたシンプルなメイクで、髪の毛はきちんとまとめて。ひげづらとか、長く垂らした髪の毛はNGです。

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厚化粧や派手な髪色は避け、しわを伸ばした清潔な白衣を着て、つめを短く整えて、OSCEに臨んでください。

 

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緊張さえしなければ、しっかりと練習の成果を発揮することができます。

緊張しなくなるまで練習しましょう。身だしなみにも気を使いましょう。

安心してOSCEを迎えられることを祈ります。

 

 

ちゃんと練習すれば受かるから、集中すること

一番よくないのは、OSCEだからってバカにして、練習をおろそかにして、本番で「えっ」と固まってしまい、まったく成果を出せないことです。実際そういう人います。

練習に全然顔を出さないで「自分なら大丈夫」「一所懸命練習なんてカッコ悪い」とか思っていた人が、普通にOSCEで落ちて留年していったのを観ました…

 

 

 一番悪いのはなめてかかることです。絶対に油断してはいけません。毎日練習しましょう。問題のパターンをつかみましょう。頭ではなく体で覚えましょう。どんなにばかばかしく思えることでも一所懸命やりましょう。

OSCEが終わった瞬間すべて忘れてしまっても構いません。しかし、OSCEが終わるまでは全力でやりましょう。これとCBTを突破しないことには進級することができないんですから。

 

 

 薬学部はただでさえお金も時間もかかる学部です。留年なんて言う時間の無駄遣いをしている暇はありません。さっさと卒業しましょう。そのためのOSCEの練習も地道にやりましょう。軟膏をつぼに詰める練習もやりましょう。薬包紙を折る練習もしましょう。

ほとんどの人が合格する試験です。しかし「全員が受かる」わけではありません。自分なら大丈夫、と過信したりせず、自分にできることのすべてを尽くすようにしましょう。

 

 OSCEとCBTは、実務実習に行くために越えなければならない壁です。必ずクリアしましょう。落ち着いてやれば大丈夫です。準備を決して怠らず、丁寧にやりましょう。

 

というか頼むから受かってくれ

OSCEにかかわったことのある知人いわく「落とすための試験じゃないから、必要以上に緊張しないでほしいし、普段通りのことをやってくれたら合格できる」とのことでした。合格率99パーセントですし…まあ…落とすつもりでやってるとは思えませんよね…

だいいちこれに受からないと本番の実務実習には行けないわけですし、こんなところでつまずかれると困るというか、簡単に乗り越えてほしいのです。実務実習がいかにトンチキな制度であろうと、今の薬学生はこれを越えないと薬剤師にはなれません。そして実習に行くためにはCBTとOSCEは当然クリアしなきゃいけません。

 

六年制に移行した以上、やらざるをえないテストなんですよね…個人的には、そんなに大切なテストという印象はなく、ただのカリキュラムに必要だから盛り込んだ関門って感じがしますけどね。こんなのにつまずいてる場合じゃありません。

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 油断はせずに、堅実にやりましょう。よっぽどありえないミスをしない限り落ちることはありません。不器用な人は、人並み以上に練習しましょう。器用でも油断せずに対策しましょう。ぶっちゃけ国家試験や就職後の実務を思うと、CBTやOSCEなんておままごとのような簡単さなので、余裕をもってクリアしましょう。

 

どんな道を選ぼうと、薬剤師免許を取りたいのであれば薬学部を卒業しないといけません。そのためには実務実習、そしてCBTとOSCEの突破。

緊張して頭まっしろになって普段できることの1割しかダメだった…みたいな残念な結末は絶対に避けてください。

OSCEで覚えたことは一瞬で忘れますけど、実務実習をやればまた思い出すはずです。無駄にはならないので、知識や経験をちゃんと積み重ねておきましょう。