薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【転部?】薬学部をやめたくて仕方なくてくじけそうなときに考えてほしいこと【中退?】

このブログでさんざん伝えているように、薬学部はハードな学部です。

一部の器用な人に言わせれば「薬学部は遊べるし恋愛もできるし、そんなに過酷な環境ではない」かもしれませんが、わたしのような凡百以下の学力しか持っていない人間が、薬学部に行くと、THE 地獄です。

この地獄が数か月で終わるのならまだ我慢できます。しかし、これが最低でも6年間。

マジで押しつぶされます。帰り道、泣きながら歩いた夜も何度もあります。薬学部なんて辞めてやる、そういう風に思ったことなんて無数にあります。

これを読んでいる方にも同じように「薬学部なんてやめたい」と思う人がいるでしょう。そんなときに、以下のことを考えてみてください。

「薬剤師」になりたいか?

薬学部に入る最大の目的は薬剤師免許の取得でしょう。一部の人は研究などを理由とするでしょうが、多くの人は薬剤師免許がとれないのにわざわざ薬学部に入ったりはしないでしょう。今の4年制薬学部は何のうまみがあるのかまったくわかりませんが…

 

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 他の学部と薬学部の決定的な違いは「薬剤師免許が取れること」でしょう。要は、ここにどれだけの価値を見出すかです。あなたが絶対に薬剤師になりたい、免許を取りたい、他の資格ではなくなにより薬剤師を取得したいんだと思うのならば、薬学部にしがみつく根性を出しましょう。今の大学より偏差値が低い薬学部に編入するのもありっちゃありなのですが…結局ゴールの薬剤師国家試験は同じ難易度なので…正直どっこいどっこいだと思います。

 

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 また薬学部はお金がかかります。国公立大学に進めば多少はましになりますが、それでも一般的の大学と比べて出費は多くなります。私立なら言わずもがなです。それだけのお金を投じても「薬剤師になりたい」という強い思いがあるのか。ここが最も大事だと思います。薬剤師になりたくないのであれば、薬学部を続けることは非常に苦痛です。

 

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 わたしも薬学部が大嫌いで、通学する途中吐いたりおなかが痛くなったり、病んでいた時期もありました。しかし最終的に自分を走らせたのは「薬剤師になりたい」の思いでした。免許というニンジンをぶら下げられて、一所懸命走ったんですね。それのおかげで青春をどぶに捨てた感はありますが、まあ資格は取れたのでよしとします。

 

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勉強についていけない

これもよくわかります。わたしは成績が底辺に近い存在だったので、非常に心苦しい思いをしていました。友達に教えてもらっても、友達の説明のレベルが高すぎてついていけないし…「○○まではわかるよね?」「はい??」みたいなことが続いて、とうとう友達にも呆れられてしまいました。

 

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 対策ですが、もう基本っちゃ基本なのですが、教科書を読み込み、ノートにまとめて、講義をしっかり聴く、という学生の基本スタンスを徹底的にやることだと思います…。勉強はダイエットと同じで、一足飛びに効果を出すことはできません。

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一夜漬けで乗り越えられていた人も、学年が上がるうちにつらくなってきます。低学年はそれで済んでいたかもしれませんが、4年になるとCBTがありますし、6年になると卒業試験や国家試験で押しつぶされます。付け焼刃の勉強では絶対に限界が出てしまいます。

 

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 そのために、基礎学力をつけるという意味で、講義以外の時間をつかってちくちく勉強するということは大切です。よく大学は勉強しないでも卒業できる、なんて言われますが、薬学部においては別です。勉強しないでいい瞬間が無い学部です。入学から卒業までずーーーーっと勉強です。器用な方ならその勉強も楽々こなすのかもしれませんが、わたしのような底辺がそれをやると致命傷を負います。先生や先輩に聞いたり、過去問を利用したり、とにかく勉強しましょう。どのみち6年生で勉強するはめになるんだから、早めに手をつけましょう。

 

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バイト・サークルとの両立が厳しい

やめましょう。身もふたもありませんが、学業よりバイトやサークルを優先した結果勉強の時間が取れず、留年などして消えてしまっては本末転倒です。実際、某コンビニで働きすぎた結果留年、退学、そしてその某コンビニの店長になってしまった知り合いもいます。薬剤師になるために薬学部に入ったのに、それでは意味が無いでしょう。

 

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 学費が高いのもわかりますし、生活にお金がかかるのもわかります。しかしバイトを限界つめつめにするのではなく、短期にするとか、単発にするとか、工夫するのも大事なんじゃないでしょうか。あと、がちがちの体育会系サークルだとマジで勉強する時間が取れなくなります…リア充なら勉強も運動も恋愛も趣味も全部楽しむ★なのかもしれませんが、非リアがこれをやると詰みます。出席回数を減らして、幽霊部員化するのはどうでしょうか。

 

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 わたしもある部活に入っていましたが、過去問がもらえるときとパーティだけ出没し、普段の練習には出てこないクズ部員でした。いやもう、テスト前の修羅場に部活なんてやってられませんよ。進級がかかった試験なんだから、勉強するしかないでしょう。ただでさえ最低6年の地獄なのに、これ以上長引かせるとか愚の骨頂です。

 

他にやりたいことがある

 

特に医学部志望。医学部コンプレックスはすごいですよ~~一生ついて回りますからね。聴いてもないのに「本当は医学部に入りたかった」とか言ってきますからね。それながらさっさと医学部受験してください。薬学部の貴重な席を奪わないでください。仮面浪人したせいで、他の入学したかった人が落ちたという事実も忘れないでほしいです。

 

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 この手の学生は学年が上がるとあきらめるどころか、ますますこじらせていきます。なぜかというと5年の臨床実習で「医師>>>薬剤師」という現実を目にしてしまうからです。下手をすると看護師より低かったりします。そこで打ちのめされてしまうわけです。薬学部が医学部に勝つことはない。形だけ6年制にはしたけれど、医学部が薬学部とイーブンに戦えるときなんてないと。

 

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 なので、医学部コンプレックスをこじらせている学生に関しては、「さっさと受験したら」と言いたいです。薬学部に居続けてもしんどいだけですよ。薬剤師が医師に勝つ未来は日本ではあと30年以上後でしょうし、それをやりたいのならアメリカの薬剤師になったほうがいいでしょう…「本当は医学部に行きたかった」を40歳、50歳になっても、調剤室の片隅で唱え続けるのが苦痛なら、若い今のうちに再受験しましょう。

 

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 医学部に限らず、他にやりたいことがあるので薬学部にいるのが苦痛…という人は、その道に進むことを検討してもいいかもしれません。しかし高学年なら、いっそ免許を取得して生活の保険を確保してから、やりたいことをやるのもいいかもしれません。ケツメイシも薬剤師ですし、セーラームーンの作者の竹内直子さんも薬剤師です。薬剤師は二足のわらじをやりやすい仕事です。

 

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 いきなり丸腰で突撃するよりかは「薬剤師」という究極の保険をもって、バイトでもしながらやりたいことの勉強をするのもありかと思います。薬剤師のバイトの時給高いですし。人生は一度きりですので、後悔がないようにすぐさま飛び込むことも大切ですが、リスクヘッジとして「薬剤師」を取得しておくのも、戦略として有効です。

 

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薬学部はいばらの道

とりあえず言いたいのは薬学部はしんどいです。わたしは本当にしんどかった。もう一度あの6年を送れと言われたら本当に無理。講義も多い、テストも多い、課題も多い、レポートも多い、実験も多い、研究も多い、セミナーも多い、実習も多い、就活も(企業だったので)しんどい、卒業研究もつらい、国家試験も死ぬ…あ、CBTやOSCEももちろんつらい…思い返せば、つらい思い出ばかりです。

 

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 続けられる自信がないのなら早めにご家族と相談して、別の学部に行くなど考えるのもいいかもしれません。やりたくないことを6年間も続けることは、非常に大きな苦痛ですからね。薬学部以外にやりたいことがあるのであれば、そこに集中したほうがいいです。

 

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 しかし、やりたいことがない…何もしたくない…そういう消極的理由で薬学部をやめたいのであれば、もう少し待ってみたほうがいいと思います。勉強をもう少し気合いを入れてみるとか、講義を集中して聴くとか、改善したほうがいいポイントがあるはずです。「何もやりたくない」からといって薬学部をやめてしまっては、結局次の場所でも「やりたくない」になってしまいかねないからです。

 

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 薬学部は険しい世界です。免許は大きい価値を持ちますが、そのぶんリスクを伴います。慎重に考えてください。進むも戻るも、簡単なことではありません。