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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

薬学部には「大学は人生の夏休み」は通用しない

学生生活

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大学は人生の夏休みと言われます。

なんせ勉強しないで遊びまくれるというメリットがありますからね。

人生を通じて、ここまで勉強しないでも許される時期というのはそうそうないでしょう。

特に文系学部なんてすごいんじゃないでしょうかね。4年生のときなんて大学に来ない日のほうが少なくなるんじゃないでしょうか。大学は遊ぶために行く場所、というイメージでしょう、このような学生さんからしたらね。

ちなみに、薬学部ではどうかって?

人生の夏休みなんてわけがありません。

人生というブラック企業の幕開けです。

勉強してばかりの薬学部

薬学部というのは忙しいです。「大学はひま」という幻想を簡単にぶち壊してくれる恐ろしい学部です。入学当初から朝から晩まで勉強漬け、課題に追われ、成績が足りなければ容赦なく留年……精神的にもどんどん追い詰められていきます。

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勉強ばかりの日々に疲れ果てて、肉体的にも精神的にも病んでしまう人は少なくありません。「こんなはずじゃなかった…薬学部に入るんじゃなかった…」と後悔してしまう人も多いです。私は薬学部中に、薬学部生活に疲れ果てて人格が壊れてしまい、メンタルを病んで結果的に退学してしまった人を何人か知っています。薬学部というのは平和に卒業するには難しい学部なのです。

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特に薬学部の学生というのはまじめな人が多いので、自分の能力が足りないことで自分を責め、内にこもって疲れ果ててしまうことがよくあるのです。

薬学部というのは、一般的な大学のような「遊んで暮らせる楽しいキャンパスライフ」を過ごせる場所ではありません。

 

多くの人は社会人になることで「ブラック企業」を初めて経験しますが、薬学部学生については、大学に入学することでそのブラックっぷりを体験することができます。特に研究室に入ることでブラック度はさらに上昇してしまいます。運悪くブラック研究室を引き当ててしまったときなんか最悪です。人生を棒に振るような恐ろしいパワハラアカハラモラハラ地獄に引きずり込まれてしまいます。

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人生の夏休みなんてありえません。高校を卒業してから急激に厳しい現実に直面し、「大学ってこんなにつらい場所なんだ」と打ちひしがれてしまいます。薬学部とは軽い気持ちで選んでしまうと後悔してしまう厳しい学部なのです。

 

薬剤師になれたから人生バラ色…ってわけでもない

薬剤師になるために6年間を薬学部に投じてきた学生たち。しかし卒業できたからと言って人生がばら色になるとは限りません。製薬企業や病院、調剤薬局に就職する学生が多いですが、その就職先がブラック企業ではない可能性というのは低いです。ぶっちゃけ病院なんてほとんどがブラックですし、暇と言われる調剤薬局でも、忙しいエリアを担当することになってしまったら終電まで仕事をするはめになってしまった…ということもざらにあります。

 

結局、薬剤師になったからと言って、その後の人生が安泰になるかと言えば誰にも断言することはできません。薬剤師免許を持つので「無職」になるリスクは低いかもしれませんが、クオリティオブライフを保った人生を送れるかどうかの保証はありません。薬剤師の給与は決して高額ではなく、そのわりに責任や労働量は多く求められる側面もありますので……学生時代からの勉強への重圧も加味すると、決してコストパフォーマンスが良い職業だとは言えないかもしれません。

 

この先安定性がある職業ともいえず、年収も決して高額になるとは限らない。免許を取ったからと言ってその後の人生が必ずしも安定しているなんて言えない。そんな仕事が薬剤師なのですが、まあ、将来が安定していないのはほかのどの仕事にも言えることですので、いちいち悩んでも仕方がないでしょう。

 

薬学部に進学したいと思っている高校生の方は、薬剤師が思ったよりもおいしい職業ではなく、薬学部が甘っちょろい思いで卒業できる学部でもないということを重々覚悟したうえで、進学先を検討していただければと思います。半端な覚悟では入学後に後悔することはうけあいです。自分が6年間の勉強地獄を乗り越えてでも本当に薬剤師になりたいのか、慎重に考えてみてください。