薬剤師のメソッド

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【就職】薬剤師は袋詰め師…と思ってると調剤ミスになる。倫理観について【仕事】

薬剤師は命にかかわる仕事です。

少し使い方を誤れば人間の生死も左右してしまうようなものを扱う仕事です。

毎日ルーチンのように薬を扱っていると、薬をそのような目で見ることも少なくなってしまうかもしれません。

しかし、薬は、患者さんにとって非常に大切なものです。

薬があるかないかで、自分の生活が大きく変わります。

そのような大切なものを扱うという意味で、薬剤師は常に倫理観を持って仕事をしなければなりません。

患者さんに最適化した薬物治療が行われるべき

薬剤師としては、患者さんそれぞれに適した方法で、患者さんに適した薬物治療が行われることを仕事の目標とします。

 

 

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ただ漫然と薬を飲ませるだけではありません。患者さんが薬を飲みやすいように、飲み忘れないように、副作用が出にくいように、効果が出やすいように、ジェネリック医薬品がいいのか先発医薬品がいいのか、薬は朝飲みたいのか夜飲みたいのか…

 

 

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それぞれの患者さんにオーダーメイドされた治療を提案するのが、薬剤師のあるべき姿です。これは口で言うのは簡単ですが、実際にやるのはとても地道で難しいことです。患者さんとの長い付き合いの中で見つけていくことも多いですから。

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患者さんの好みや生活スタイル、性格などをちゃんとプロファイルして服薬指導できるようになれば、薬剤師として一歩踏み出すことができます。

 

 

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たとえば、服薬指導のときの声の大きさにしたってそうです。耳が遠い方なら大きな声で話した方がいいでしょうし、大声で名前や薬を連呼されるのをとても嫌う患者さんもいますよね。

 

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 忙しい患者さんなら説明を要点をおさえたものにしたほうがいいでしょうし、病気や生活全体の悩み、困ったことを聞いてほしい患者さんなら、傾聴の姿勢を向けるのがいいでしょう。

 

 

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難しいことのように思えるかもしれませんが、「患者さんのスムーズな薬物治療を実現する」という目標を常に意識していれば、おのずとやれることは見えてくると思います。

 

 

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身だしなみだって重要

薬剤師として、わたしは身だしなみも大切にすべきと思います。

健康上の相談をしたい患者さんにとって、うさんくさい姿をした薬剤師なんて恐怖の対象でしょうから。不潔で汚らしい身なりの薬剤師に「なにかお困りのことはありますか?」と聞かれても、素直に答えたくはならないでしょう。

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厚化粧も患者さんを怖がらせますが、血色を悪く見せるノーメイクも微妙です。まあ業務中はマスクをしていることも多いので、顔の下半分なんて関係ない、って人もいるかと思いますが……眉毛やアイメイクが手抜きになっていると、意外にばれるものです。

 

 

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「好感を持たれる、清潔感があると思ってもらえる」服装とはどんなものか、を薬剤師は考えるべきでしょう。だらしない恰好はNGです。

 

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守秘義務を守ること

患者さんから聞いた情報を、業務外の場所でべらべらとしゃべらないこと。医療人として大切な心構えです。特に田舎の薬局なんかだと、噂話はあっというまに広がってしまいます。

 

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自分が「からだのこと、くすりのこと」というプライベートな情報を持っているんだという認識を、厳しく持つことは重要です。

 

 

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患者さんファースト

経営の利益などいろいろありますが、結局のところ、医療は患者さんファーストです。患者さんによりよい薬物治療を行っていただくために、我々薬剤師は仕事をしています。そのことをくれぐれも忘れず、目先のことにとらわれず、淡々と業務をこなしていきたいものです。

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「自分が渡した薬が、患者さんの体の中に入る」

「自分が調剤した薬が、患者さんの体で効果を発現する」

このことの重みを、薬剤師はいつも忘れないようにしていたいものです。いつもルーチンで調剤しているその薬は、患者さんの命を守る大切な存在なのです。

 

 

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いつの時代になってもおそらく医薬品は人類の健康に必要不可欠な存在です。

そしてそれを扱う薬剤師も、この先求められる職業であると思います。

 

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薬剤師が世の中の役に立ち続けるために、我々はしかるべき倫理観を持って、仕事に臨んでいきたいものです。