患者として調剤薬局に行くとよく思うことなのですが、声が大きすぎる薬剤師っていますよね。
個人的に、わたしはとても苦手です。
お年寄りとお話しするときは小さな声では聞こえないから致し方ないかもしれないのですが、それにしても声が大きすぎる薬剤師って、たまにいます。
頼むから、少しは気を使ってくれ!って気分になります。
「何の薬を飲むか」は非常にプライベートな問題
その人がなんという名前の薬を飲み、どんな症状・病気を治療するのかは、非常にプライベートな問題です。その人の体や心の中身にかかわることなのですから、安易に口にしてはならないのは明白です。
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自分の病気をあけっぴろげに他人に公開できる人など、そう多くはないでしょう。大多数の人は、医療以外の目的で、自分の健康上の問題をわざわざ他人に晒す必要性を感じないでしょう。
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なんの薬を飲むかは、非常にセンシティブな問題です。薬剤師は日常業務としてしゃべっているだけかもしれませんが、その説明を受ける患者さんがどのような心境になるかは、患者さんによって異なります。
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第三者に聞かれるように大声で話をするのはいかがなものか
調剤薬局やドラッグストアの調剤コーナーに行くとよく思うのですが「そこまで大声でしゃべらなくてもいいじゃん」ってくらいのボリュームで話す薬剤師がたまにいるのです。もともとよく通る声質なのかもしれません。
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それにしても、店内に響き渡るような声で「○○様、今日は××を新しく飲み始めることになったということでよろしいですね?」「お医者さんからは△△と言われたということですね?」と言っている薬剤師を見ると……少しひやひやします。
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耳が遠い年配の方に対して説明しているのならまだわかりますが、相手がどう見ても耳が遠くない人でも同じようなボリュームで対応しているのです。
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そもそも説明する相手は患者さんひとりなのですから、そこまで大声を出す必要はないと思うのです。「接客業だから、『いらっしゃいませ』と同じボリュームで声を出せばいい」という解釈には、わたしは同意できません。やはりTPOがありますし、患者さんとの関係性やシチュエーションに合わせて対応を変えるのが望ましいと思います。
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これはサービス業としていかがなものでしょうか。医療という非常にプライベートな問題を、第三者に知られやすい環境に晒しているとは捉えられないでしょうか。
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もう少し患者さんのことを想像できる薬剤師になりたい
薬の名前を大声で言ったり、症状を大声で言ったり……。OSCEのような仮想上の世界ならともかく、生身の患者さんと接する臨床現場では、「とにかく大きな声で、元気にやろう」という方針は、好まれないこともあります。
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声の問題に限らず、患者さんとのコミュニケーションは課題が多くあります。
わたしが以前行った病院では、患者さんの通院記録がパソコンの画面に丸出しになっていてドン引きしたことがありました。
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患者さんのプライベートな部分に、配慮なく触れてくるような医療サービスは、遅かれ早かれ、患者さんからの需要は絶えてしまいます。
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常に患者さんから求められ、適切な医療を提供できる薬剤師になるためには、患者さんへの思いやりを忘れてはなりませんね。
とりあえず、大声で薬の名前の連呼は、あまりやらないほうがいいなって思いました…。