薬剤師は医療職です。
患者さんやほかの医療職とかかわりながら仕事をしていくので、おしゃれ最優先の格好をすることはできません。
清潔感、健康感、上品さ…そのあたりを重視してファッションやメイクを考える必要があります。モテとか色気とかモード感は、薬剤師の仕事にしばしば邪魔になります。
派手な色がついたメイクは難しい
前回、チークやリップはオレンジ系で健康的にまとめましょう、という記事を書きました。
オレンジは健康的、フレッシュ感を出す効果があります。健康にたずさわる医療職なら、進んで身に着けたほうがいいカラーかもしれません。
秋冬によく流行る赤リップや赤チーク、血色メイクなどは白衣にはいまいちそぐわないです。顔色が悪く、不健康に見えてしまいますので。
method-of-pharmacist.hatenablog.com
アイメイクにおいても同じことが言えます。
ブルー、グリーンなどの寒色系のアイシャドウは、避けたほうが無難です。
顔色が悪く見えてしまうほか、「冷たそう」「意地悪そう」「あたたかみがなさそう」…などの第一印象を与えてしまいます。
普通のオフィスメイクなら問題ないのですが、白衣を着た医療職でのグリーン、ブルーなどの寒色系メイクは、患者さんに怖い印象を与えてしまうかもしれません。
method-of-pharmacist.hatenablog.com
そういう意味で、強い色がついた派手なメイクは医療職には最適とはいえません。そもそもブルーのアイシャドウが似合う人って多い印象がないですけどね…
オレンジ、ブラウン系のアイシャドウを使おう
おすすめなのはオレンジ、ブラウン系のナチュラルな色づきのアイシャドウです。
たくさんつける必要はありません。ほんのり色づいているのがわかる程度で十分です。
ラメが多すぎるアイシャドウもあまりよくないでしょう。ラメ落ちしてしまい顔中がラメでぴかぴかするのは見目好いものではありませんし、調剤中にラメが混ざってしまうのが怖いです。
わたしがよく愛用しているのは エクセル スキニーリッチシャドウのブラウン系アイシャドウです。ブラウン系は4カラーあるのですが、どのカラーもおすすめします。
method-of-pharmacist.hatenablog.com
まぶたに載せたときの発色も自然ですし、塗りすぎなくてもまぶたに潤いとツヤを表現することができます。ベーシックならブラウンならベージュブラウンですが、もう少し赤みや健康感を表現したいなら、ウォームブラウンがよいでしょう。
ピンクブラウン系の発色ですので、優しそう、かわいらしい、ナチュラルな血色を表現することができます。まぶたの上がくすみがち、表情が暗いと言われる、元気が無さそうと言われる……そんな方はベージュブラウンよりもウォームブラウンを選んだほうが、元気そうに見られるでしょう。
method-of-pharmacist.hatenablog.com
ちなみにOSCEでも同じことが言えます。マニュアルが配られたかと思いますが、無難な格好、ナチュラルメイクをしてください、といわれたことでしょう。ごてごての厚化粧は嫌がられます。オルチャンメイクとかも個人的には医療には向いていないと思います。顔色悪く見えますし…
奇抜とか個性を出すとかではなく、とにかく無難に、健康的にいきましょう。
つけまつげNG、マスカラは塗りすぎない
つけまつげはもちろんNGです。調剤中に万一まつげが落ちたらと思うとホラーです。患者さんの前で外れかけのまつげなんて見せてしまったら大変です。
マスカラも塗りすぎはNGです。だまになってひじきのような濃い太いまつげは、魅力的どころかただの不潔です……
私はコーム型のマスカラを使って、マスカラがだまになるのを防いでいます。
威嚇しない、優しく健康的な雰囲気を出す
患者さんというのはただでさえ心や体に問題を持って医療機関を訪れています。
そのような患者さんをお迎えする以上、威嚇したり、委縮させたりするようなことは厳禁です。まして、最初のルックスで患者さんを怖がらせていては意味がありません。
私は髪が長すぎる薬剤師と出食わし、髪の毛がべったり薬袋に触れて嫌な思いをしたことがあります。他人の髪の毛って基本的に不愉快ですよね?患者さんのものに触れることはないようにしましょう。
method-of-pharmacist.hatenablog.com
薬剤師は安心させるたたずまいが重要です。
あたたかみややさしさ、清潔感、健康感。これらを意識したメイクやファッションが薬剤師には必要となるでしょう。