薬剤師のメソッド

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【就職】薬学生は臨床実習で薬剤師になりたいか確認しよう【薬局・病院】

薬学部6年生活で一番長いめんどくさい行事といえば、実務実習です。OSCEやCBTをこなしてどうにか5年生に進級したかと思えば、長期にわたって臨床現場で実習を行い、薬剤師とはどういう仕事をするのかを経験します。

やるほうも迎える方もきわめてめんどくさい実習なのですが、カリキュラムなのでやるしかありません。薬剤師免許を取りたければ実習を無難に終わらせましょう。

 

必死でやる必要はない

実習ですが、意識高く頑張る必要はありません。良い実習先に恵まれたのなら自主的に勉強していく気にもなるでしょうけど、そんなのやるモチベーションも出ないくらいひどい実習先なら、もうがんばるだけ萎えてしまいます。相性どうこうではなく本当にどうしようもない実習先もあるので、そこにあたってしまったらもう「ご愁傷さま」というしかありません。耐え忍ぶだけの日々です。

 

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 たとえパワハラなどをされても、真に受けてはいけません。淡々と聞き流し、ボイスレコーダーなどに証拠を集めましょう。執拗に報告を続けていれば、実習先に選ばれなくなります。後輩のためにも、悪質な実習先を滅ぼすことは有益です。

生真面目にがんばることもいいことですが、がんばりさえすればどうにかなるなんて、幻想です。世の中には信じられないくずもいるし、努力なんかしなくてもうまくいく人もいるし、なんの罪もなくても不幸に襲われることもある。だから、がんばることだけに一所懸命になるのは危険です。適当が一番。

 

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薬剤師に向いているのか実習で確認する

調剤薬局や病院で実習することで、自分が薬剤師に向いているのかチェックしておきましょう。ちなみに自分は調剤が得意ではありません。指導薬剤師にもこっぴどく怒られて、遅い遅い遅い!ってねちねち言われました。ロボット薬局とかが増えてきたらピッキングの速さなんてどれだけ重視されるのかは結構謎なんですけどね…

あと立ち仕事なので、それが耐えられるかどうかも大事です。狭い薬局もしんどいですけど、大きな病院で病棟と薬剤部を往復するのもかなり足腰にきます。つらい、つらい…地味に体を使うので、それが向いていない人にはきついでしょう。

 

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 あと人間関係のめんどくささはどこに行ってもあるのですが、薬剤師のそれはちょっと特殊なので、よく確認しておきましょう。なぜかヒエラルキーを病院>薬局と勘違いしている薬剤師がそこそこいるようです。どっちだろうとどうでもいいんですけどね。地域の薬剤師勉強会とかでいがみあったり勝手にからまれたりすると心底どうでもいいというか、こんな小さい世界でガーガーとよく騒げるなと感心します。

 

あと、薬剤師に大きな理想や期待を持たないほうがいいでしょう。だいたいにおいて、理想を上回るようなものはありません。勝手に妄想して実物以上のイメージを抱いて、勝手にがっかりすることがほとんどです。薬剤師の世界だってそうです。6年薬剤師が増えてきたからといって業界が激変したかというとそんなこともありませんし、この先もすぐにはどうこうならないでしょう。学校で教わることなんて、実物の1割にも満たないうわつらだけです。

 

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 あと、やりがいや理想で飯は食えないということは覚えておきましょう。いくら患者さんのためにとか医療のためにとか美しいスローガンをかかげたところで、自分の生活を犠牲にした仕事にはなんの意味もないと思っています。医療職なら自分を捧げるべき、みたいな精神も有害です。自分が一番大切なのはわかりきった話ですので、薬剤師の仕事のために自分の人生を投じるなんて現実性がありません。

 

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 当たり前ですけど人間が生きていくためにはお金と健康が必要です。この2つを失っても仕事をする、なんてのは頭がおかしいです。絶対にやってはいけません。生きていくことより優先すべきものがある人生なんておかしいです。

じゃんじゃん稼げってわけではありませんが、生活に支障ない程度の収入は必要です。そして夜勤などで健康がどんどん崩れていくのもきついです。女性だと生理周期がくずれたりして健康問題につながります。やれるならやればいいですけど、全員がやるべきとは思いません。

向いていることならやればいいですが、そうじゃない人が全員薬剤師をすべきかというと、そうでもないです。

 

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 薬剤師免許を取ったその先の人生を具体的に考える

免許をとったらおしまいではありませんし、薬剤師として就職すればゴールでもありません。ブラック職場で病むかもしりませんし、ほかにやりたいことが見つかるかもしれない。海外に住めば薬剤師資格なんて役に立ちませんし、専業主婦で社会に働きにいけなくなるかもしれない。人生は全員道別れていくものです。

だから考えるべきは、実習で「薬剤師に向いていそうか、やってみたいと思えるか」ってことと、薬剤師免許を取ったあとの自分の人生をどうするのか、ってことです。想像どおりにはいきませんが、かといって薬学部卒業が人生のゴールであるわけもないので、果たしてその先に「自分はどうしたいのか」を明確にすべきです。

 

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卒業すれば、免許を取れば、就職すれば、自分の人生はどうにかなる…流れに任せてればどうにかなる…そんなことはありえません。子供のころなら大人が人生のレールをお膳立てしてくれていましたが、大人は自分でどうにかしないといけません。薬剤師だからここに就職しなければならないってわけでもないし、薬剤師である前に人間なのですから、自分がどう生きたいのかが一番大切です。まあ、免許は確実に取得した方がいいですが。

 

実習は大きなチャンスです。現場で薬剤師の仕事を見ることで「この仕事をしたいか」「これからやっていけそうか」をイメージすることができます。また漠然としていた薬剤師のイメージをつくることができます。そこで尊敬する薬剤師に出会えるか、もう終わってる薬剤師にバッティングしてしまうのかは、運しだいですが…

 

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 厳しい指導を通り越したハラスメントや嫌がらせもあります。そういったものは絶対に回避しましょう。一昔前の根性論みたいな馬鹿なパワハラ脳は今では通用しないので、証拠を集めていくことが大切です。地道に日々をやり過ごしていくしかありません。

実情は決して明るいものじゃありませんし、6年も勉強してこんな状態なの?薬剤師ってこんなんなの?医師との格差ってこんなにあるの?は?ってなることはたくさんあると思います。とくに病院薬剤師ではこれでもかとヒエラルキーを感じますしね。

 

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 現実と違うことなんて山ほどありますが、あまり失望しすぎずに、淡々とやっていきましょう。そしてこの仕事は自分に向いているのかをよく確認して、今後の就活に活用していきましょう。