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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

就職活動開始にあたって。薬学部生は「新卒から薬剤師になりたいか」を考えてみよう

就活

もうすぐ春。

薬学部5年生の方は、そろそろ就職活動を意識する時期なのではないでしょうか。

テレビCMでもマイナビ2018の宣伝が流れていたりします。

相変わらず黒い髪に黒いリクルートスーツなんですね。

何年たってもこのスタイルは変わりませんね。日本の新卒採用偏重主義はまだまだ続くようです。

それはさておき、薬学部の学生さんが就活を開始するうえで、考えておいてほしいことがあります。

薬剤師になりたいですか?

何を当たり前のことを言っているんだ、と思うかもしれません。

しかし、これを就活前にはじゅうぶん考えてほしいと思います。

 

薬学部に通っているみなさんのことですから、薬剤師になりたいのは当然のことだと思います。そのために薬学部に進学したようなものですからね。

しかし、考えてみてください。あなたは「薬剤師になりたい」のですか?それとも「薬剤師免許がほしい」のですか?

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薬剤師免許は魅力的な国家資格です。今のところ、この免許さえ持っていれば、仕事にあぶれることはありません。薬剤師の求人は年がら年中ありますし、家庭を持っていても未経験でも仕事先には困りません。世はまさに薬剤師バブルです。6年間かけて薬学部に通い、薬剤師免許を取得するメリットは十分にあるでしょう。

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しかし「免許を取ること」と「薬剤師として働くこと」はイコールではありません。免許を持ちながら、薬剤師以外の仕事で働くことも、将来の選択肢として考えられます。

あなたは本当に薬剤師になりたいですか?

 

実務実習で実感した「薬剤師になりたくない」という思い

学生時代、私は薬剤師に対して漠然としたイメージしか抱いていませんでした。

なんとなく勉強して、なんとなく就職して、なんとなく薬を調剤して。

それでいいと思っていました。よく言えば楽観的、悪く言えば適当です。

 

そのイメージを変えたのが実務実習でした。実習の指導薬剤師が怖すぎて「薬剤師とか無理!!!!」と思ってしまったのです。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

よく怒鳴る、ねちねちとパワハラをする、常識を疑う発言をする…端的に言って最悪でした。

もちろん指導薬剤師にはあたりはずれがあります。とても良い指導薬剤師さんと巡り合えた同級生は薬剤師に喜んでなりました。今も積極的に働いています。

しかし私は実習の指導薬剤師との相性がよくなかったこともあり、「薬剤師はちょっといいかな…」という気持ちが勝ってしまいました。今の日本は新卒至上主義で、新卒じゃないと行けない企業が多数あるということもありましたし(製薬会社の大半は、新卒優遇です)

 

本当に薬剤師を新卒からやりたいか、よく考えよう

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別に「製薬会社に行け」「薬剤師になるな」と言っているわけではありません。

ただ、「薬学部に通っているから、薬剤師にならなきゃいけない」という固定観念を持つ必要はない、ということはお伝えしておきます。

私はなんだかんだで今は薬局薬剤師をしていますが、メーカーでの勤務経験は今でも役に立っています。社会常識や業界知識を新人のうちに覚えることができたのは大きかったです。新卒採用ならMRはハードルが低いですね。高給狙いならおすすめです。

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体力とコミュ力勝負なので、長続きする人とすぐにやめる人で二極化しそうですが。

 

世の中に仕事はたくさんあり、あなたは薬剤師になるために生まれてきたわけではありません。江戸時代じゃあるまいし、職業選択の自由はあるわけです。私の友人には薬剤師免許を持ちながらシステムエンジニアとしてIT企業で働いている人もいますし、某メガバンクで働いている人もいます。

 

薬剤師になろうと本気で思うのなら、薬剤師として就職活動しましょう。ほかの業界も気になるのであれば、合同企業説明会に行ってみたり、就活サイトで企業を調べてみたりしてみましょう。意外と就活のときくらいしか業界のことを熱心に調べたりしないので、面白い経験になりますよ。

 

薬学部に通っているからと言って、薬剤師にならなければならない…

そんなことはありえません。免許があれば、いつだって薬剤師になることはできます。

自分の進路を決めつける前に「自分は何になりたいのか」「何をやりたいのか」「薬剤師を本当にやりたいのか」を、この機にじっくり考えてみましょう。

長い人生、「新卒」採用はたった一回です。

後悔のない進路選択をしましょう。