薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【就職】意識高い薬剤師とは一生仲良くできる気がしない【6年制の意味?】

先日、ある薬剤師の研修セミナーのようなものに参加してきました。いろんな領域で働く薬剤師の話を聞けたのはとても有意義でしたが…どこに行っても現れるんですよね、意識の高い薬剤師。意識の高い話を聞かされ続けて内心思いました。

めんどくせえって。

 

薬剤師が医療の未来を変えていこう!変革者になろう!

壊れたラジカセのように同じことを言っているのですが、とにかく薬剤師は変わらないといけないと言っている。本気でそれを思ってるらしいです。今の医療は腐っているらしく、それを変えるためには薬剤師全体の意識が変わらないといけない、現状維持をよしとする今の生ぬるい環境を捨てなければならない…そういうことをいつもいつも言っているんです。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 意識が高いことは別にどうでもいいというか勝手にしてくださいなんですけど、まるで自分以外の薬剤師はなまけものの劣等生のように言うのはどうかと思いますね。自分の理想を相手に押し付けないでいただきたい。全員の薬剤師があなたのように燃えているわけじゃない、だってあなたと他の人は違うんですから。当たり前のことですよね。

 

ぶっちゃけどうでもいい

f:id:method-of-pharmacist:20191107151114j:plain

誤解を招く言い方ですが、医療の未来を変えるなんていう大きな話を個人レベルまで落とし込まれても「はあ、それで」ってなっちゃうんですよね。こっちは普段通りの仕事をしてるだけですし、それの何が悪いのかわかりませんし。なぜそこまでドラスティックに変革しなければならないのかわからない。ただでさえ人手不足やらなんやらで日常業務にも追われているのに、これ以上絵に書いたモチを追っかけるのは、まあ暇じゃないとできませんね。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 だいいち、われわれは薬剤師である前に労働者であるし労働者である前に人間です。自由に生きる権利を持っているにもかかわらず意識の高い人たちは理想の実現に奔走してない薬剤師を怠慢のように言う。それって大きなお世話だと思うんですよね。あなたがたが理想を描いて突っ走るのは好きにしてくださいですけど、私の生活には入ってこないでほしい。とりあえず金のかかるセミナーに勧誘してこないで。

 

6年制なんだから薬剤師業界を変えて

はあ?知らんがなです。たまたま入学するタイミングがそうだっただけで、自分からパイオニアになるために薬学部に入ったわけじゃありません。薬剤師になった動機も食うに困らない資格が欲しかっただけですし。具体的にやりたいことなんてありません。でもそれでよくないですか?世の中の労働者のほとんどなんてそうじゃないですか。むしろ理想と気合に燃えてる人のほうがキモいと私は思います。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 薬学部が6年制に変わったことが正解か?って言われたら、失敗に近いと思っています。別にどうでもいい。お金と時間が無駄にかかるだけで、6年制薬剤師がとりたてて優秀な存在とは思わない。つまらない研修で半年使うくらいならさっさと現場で働きながら勉強したほうがいい。給料ももらえるし。

もし4年制だったならどんなにいいかと思いますよ。学費高いし時間もかかるし、こんなこと6年もかける必要性ないと思いますもん。もっと勉強したい人は修士課程に行けばいいだけですし。少なくともわたしは6年に変わったことに意味はないと思います。自分も嫌でしたし。

 

で、6年制を出たから優秀じゃないといけない、医療を変える強い意識を持ったプロじゃないといけない、みたいなことを先輩に言われると「はあああ?」ってなります。いや、入ったタイミングの問題であって、自分の意識を変えろって言われてもどうでもいいし。

つか、人に変われ変われ言う前に自分で変わってくださいよ。モデルロールを見せてくださいよ。お手本なしで外野からああしろこうしろ言って、自分の思い通りじゃないとやる気がないって陰湿に言うのやめてほしい。こっちだって好きで6年薬学部に通ったわけじゃないし、優秀な薬剤師になりたいわけでもない。

 

普通に働くだけで何が悪いの?

医療職の不気味なところだと思うのですが、労働をきついとかめんどくさいとか思うのがよくない、患者さんのために汗水流すのを美徳と思わなければならない、そういうことを言ってくるのがやけにいて、「ああめんどくせえ」ってなります。暑苦しい宣言は自分のうちのリビングの中でだけやって、こっちに求めないでほしいものです。他人の人生に干渉しないでほしい。

 

別に仕事を適当にやりたいわけではありません。やらなければならないことはちゃんとやる。納期は守る。必要な知識を得る。技術を得る練習はする。そういう当たり前のことは、薬剤師であろうとなかろうと重視すべきです。

しかし意識高い薬剤師というのは「普通に働く」ことにさえケチをつけてくる。ここがよくわからないんです。現状維持を許せないというか、全員坂本龍馬になれくらいのノリで迫ってくるのが、空回りというかお寒いというか、はっきり言ってめんどくさいです。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 薬学部は6年制になったのだから医師と薬剤師は対等になるべきだ、とかわけのわからないことを言っている人もいますが、そんなの無理に決まってるじゃないですか。少なくとも私は絶対無理です。一部のすごくできる薬剤師は対等に医師と戦えるかもしれませんが、それでも1%くらいじゃないですか。残りはそもそも「医師と対等に戦う」なんて発想がないと思う。だってそんなの意味ないですもん。

 

薬剤師にも処方権を、とか薬局でセルフメディケーション推進を、とかいいますけど、そんなアメリカ風のやり方するには、向こうの薬剤師のレベルの高さと、アメリカの保険制度の厳しさが前提にあるわけですし…なんでもかんでも他国を真似すれば結果が得られるわけでもなく、私は別にドラスティックに変える必要を感じません。薬剤師に処方権があってもなくても別にいい、というか処方権があったらあったで医薬分業の大義名分である「医師→薬剤師のダブルチェック」はどうなるんだって疑問もありますけど。

間違いなく調剤をして正確に患者さんに提供して、不安を残さない服薬指導をする、その記録を的確にまとめる。調剤しやすいように整理整頓された環境を整える。それだけのことをきっちりやるのはなかなか大変ですよ。薬局ってスタッフ少ないから、他の職場と比べて代替性めっちゃ低いし…

 

「薬剤師」以外の就職を検討

知人は薬局業務にどうにも馴染めないのでデスクワークの職場に移りました。それもありです。薬剤師免許を持っているからと言って、絶対に薬剤師をやらなきゃいけないわけがない。活躍できる場所は人によって違うんですから、それを否定したり他人がどうこう言うのはあつかましいの極みです。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 意識の高い彼らがどんな将来像を目指して走っているのか見当が付きません。まさか本気で医師と対等どころか医師より優位で、医師を黙らせる処方を突きつける最強なろう小説みたいな展開を目指しているわけではないでしょうけど…

 

そういうスクラム組んで暑苦しく叫んでいる連中を見ると、自分もああなろうというよりかはどんどん冷めてしまいます。自分たちだけでやってればいいのに、それを薬剤師全体の問題にするのがめんどくさい。こっちは日々の生活を穏便に過ごせるように働くのでちょうどいいというか、必要以上のことやりたくない。そしてそういう薬剤師がいることを責める権利が、彼らにあるのか?って話です。

 

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 とりあえず6年制薬学部は失敗したんじゃないかなあ。本当に無駄だったと思いますもん。あれのせいで薬剤師になりたくない、って思わせてしまったのはもう失敗でしょう。あのカリキュラムのせいで薬剤師への就職を考え直した人いっぱいいると思いますよ。実習先がハズレだったら絶望しますからね。

とりあえず、意識が高い薬剤師を見かけたらしれっと逃げようと思います。絵に描いたもちは食べられないので、話を聞くのもめんどくさいです。ああいうのは意識高い薬剤師クラブだけでお願いしたいものです。

意識が低かろうと高かろうと、薬剤師だろうとなかろうと、みんな食べるのに困らない世の中がいいですよね。

就活にはプロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

 

おすすめするのは就活のプロに相談することです。自分で考え込むのではなく、専門家の力を借りるのです。

↑「キャリアチケット」への無料会員登録は↑こちらから!

 

昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

 

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

↑「キャリアチケット」への無料会員登録は↑こちらから!