薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

○○な人は薬学部と薬剤師はやめとけ!

薬剤師は一見安定してこの時代に有利な資格のように思えます。一生食い逸れることはないと言われていますし、結婚や出産などでライフスタイルが変化しても、その都度仕事の形態を変えることはできます。その柔軟性の高さは他の職業にはないものなので、人気が高いのもうなずけます。特にコロナ禍時代では安定志向が更に強まるので、薬学部に入りたがる学生が多いのも自然なことかもしれません。

しかし、物事には向き不向きがあります。これから書くことに該当する人は、もしかすると薬学部および薬剤師を志望しないほうがいいかもしれません。

 

楽して成果を得たい人

まず、薬学部は地道な勉強の繰り返しです。さぼってるとあっという間に単位を落としますし、留年したら負のループに突入します。薬剤師になれたとしても知識をアップデートしないとあっというまに化石薬剤師になってしまいます。国家試験に合格したらそれで終了…そんなわけがなく、地道な勉強の積み重ねしかないのです。

 

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 宝くじに当たるように突然状況が上向きになることなんてありません。基本的にしんどいし、努力が報われるとも限りませんし、どんだけ学生時代優秀でも薬剤師国家試験に落ちたらなんの意味もありません。らくして成果を得たい、そういう都合のいい思考をしているのであればおすすめしません。もっと他の仕事を探すほうが幸せでしょう。

 

「お金を稼ぐ」と「勉強する」を別物に考える人

病院薬剤師をしていた頃の思い出ですが、給料の話をするのにとても嫌な雰囲気が漂っていました。医療でお金を稼ぐことは悪いこと、拝金主義は浅ましい、そんな目で見られて、自分がとても汚い考えの持ち主のように思えました。ちょうど前職が製薬会社のMRだったので、がんがん働いてがんがん稼ぐことの何が悪い?マインドで育った自分としては、病院薬剤師でお金を稼ぐことへの罪悪感があった。

 

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 病院薬剤師は勉強するために行く場所だから、お金を稼ごうと思うな。そう言われたこともあります。理解出来なさすぎて、転職したさが一気に上昇したのを覚えています。働く理由、そんなのお金を稼ぐ以外にあるでしょうか?やりがいとかスキルアップはあとからついてくるものであって、まずは自分の生きていくお金を労働で得ることの何が悪いんでしょうか?洗脳されてるみたいで気味が悪かったのを覚えています。

勉強するために働く、そのほうがよっぽど不健全のように思えます。そのへんをわりきって働けない人には向いていません。お金のための労働、そう割り切れないなら別の仕事のほうが向いてるかも。

 

免許さえとれば人生大逆転と思ってる人

私も勘違いしていました。国家試験に合格して、免許をとって、よっしゃこれで私の人生これからは順風満帆だ、イージーコースだ…と思っていました。しかしどういうわけか、生活への不安、というより老後への不安といったほうが正しいでしょうか、そういったものはずっとついて回ります。

 

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 免許を取る前の誤解ですが、薬剤師は決して高給の仕事ではありません。安定しているだけであり、大金持ちにはなれません。働く環境にもよりますが、たとえば病院薬剤師なんて目玉が飛び出るほど薄給で働かせるとこもあります。そういうとこほどやれ最先端の医療が学べるだのチーム医療だの専門薬剤師だの、耳ざわりのいい言葉で無知な学生を誘い込み、薄給でこき使います。

免許を取ってからのほうが人生は長く、思いもしないトラブルに見舞われることもあります。いきなり怪我や病気をしたり、会社が倒産したり、家族のトラブルがあったり、生きていればそれだけたくさんのことに巻き込まれます。

免許があろうとなかろうと、結構たいへんです。免許の安心感はあるかもしれませんが、それでも生きてる限り不安は尽きないので、常に備えをもって生きていきたいものです。

 

きれいごとしか語らない人

薬学部にいた頃、理想論をべらべらと聞いてもないのにしゃべる人たちがいました。やれ6年になったから薬剤師は変わらなきゃいけない、医師と対等にならなきゃいけない、旧体制の薬剤師は馬鹿だ…そういうことを安い居酒屋でくっちゃべってる人たちです。そういう人らがどうなったかというと、留年して消えていきました。彼らは大言壮語を述べるのに夢中になりすぎて、目の前のテストをこなすことさえできなかったのです。

 

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 人は何を言うかではなく、何をしたかで評価するべきと思います。どんだけ大きいことを言ったところで目の前の物理化学の小テストも解けないようでは、学生としては格下なのです。この世界は国家試験に合格するかしないかで存在価値が全く違うので、いくら偉そうにしてようと受験資格もないのであれば、誰も聞く耳を持ちません。

そもそも一所懸命の人は周りにべらべら喋る無駄を好みません。黙々と目の前のことに打ち込みます。自慢してる暇なんてないんです。だいいち薬学生の身分でぐちゃぐちゃ言ったところで誰も聞きません。親の金と少しのテストの点数で入学しただけなんですから、大人が評価するわけもありません。実績あげてから喋れってことです。

学生、とくに薬学生は卒業しないことにはなんの意味もありません。合格しただけで調子乗って自慢して回る人は、足元すくわれてこの先詰むのでやめたほうがいいです。

 

当然ですが楽な道などなく、薬剤師になれば全部OKなんてこともなく、人生は地道な苦難の繰り返しです。薬剤師だから大丈夫、なんてことはありえません。

そういうことを踏まえた上で、それでも薬剤師になりたいという人は進学してください。

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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