薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【転職】働きたくない・職場が辛い新人薬剤師は逃げろ!パワハラ・いじめに耐えるな【1年目】

4月。それは日本では始まりの季節です。

大学などの学校の入学式も行われますし、多くの企業の入社式も行われるでしょう。

リクルートスーツに身を包んだ新社会人たちが期待と不安を持って社会という広い海の中に飛び込む季節です。

今まで大学で大人たちに守られて暮らしてきた学生にとって「新社会人」とは緊張するシチュエーションです。自分の一挙手一投足が間違っているんじゃないかと不安になりますし、何かをやらかしてしまわないか、仕事でミスを犯してしまわないかと心配ごとでいっぱいになってしまいます。

また「やらかしてはいけない」と新社会人だからって張り切りすぎて、ゴールデンウイークが終わった途端「五月病だ…アカン…やる気が出ない…何もできない…」と燃え尽きてしまう人もいます。まじめな頑張り屋ほどそうなってしまう傾向があります。

それでは、しんどい「新社会人」をどう乗り越えていけばいいのでしょうか。

とりあえず礼儀正しくふるまっておけ

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華々しく薬学部を卒業した新人薬剤師。国家試験に受かったといえども、現場経験はないに等しく、右も左もわからない状態です。

 

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多くの薬剤師の職場は忙しく、はっきり言って新人の相手をしている時間はありません。覚えておいてほしいのですが、「新人にやたら優しい先輩」というのは、だいたい会社に居場所のない仕事のできない人である可能性が高いです。この手の人たちは職場に居場所がないので、新人の世話を焼くことで自分の居場所代わりにしようと思っている傾向があります。この手の人たちが言うことを真に受けると、「仕事ができる」人たちからは「あいつの言うこと真に受けたらダメだよ」と注意されてしまう場合があるので気をつけておきましょう。やたら新人に優しい人というのは、なんかしらの目論見があるものです。

 

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 とりあえず「寝坊しない」「身だしなみは整えておく」「笑顔・元気を心がける」だけ押さえておけば、大きなトラブルは避けられるんじゃないでしょうか。「時間を守らない不潔で陰気な新人」の世話を焼くような暇な人なんていません。教えてほしければ、それなりの格好を装うべきです。「新人」なら「新人」らしくしましょう。

 

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性格悪い奴は永遠に性格悪い

薬剤師に限った話ではありませんが、やばいくらい性格悪い人間というのは存在します。化け物かってくらい根性が悪いのがいます。そしてそんなのは改善しません。改善したくもない、する気もないからいい年をしてそこまで性格が悪いんでしょう。

そういうのと当たってしまうと、不運としか言いようがありません。この場合に「我慢して」「耐えて」「これくらい流せないと大人じゃない」「社会人としてダメ」……なんて考えすぎると確実に病みます。どこの職場にもおかしいのはいますが、パワハラとかいじめのターゲットになったらもう駄目です。そこに居座れるか根競べです。そしてこっちのほうが当然不利です。向こうは根性の悪さで長年生きてきたんですから、新規なんて弱い弱い。簡単に弾き飛ばされてしまいます。

 

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ここでどう立ち回るか、です。いじめと戦うのであればそれはそれで正義感があって良いことなのですが、そればかりもしてられないでしょう。世の中なんでも漫画みたいにうまくいくわけじゃないし、正義は勝つなんてフィクションの世界です。実際はそうもいかないことのほうが多いです。

じゃあどうするか。命を最優先するんです。くだらないプライド、見栄なんて人生に必要ありません。死んだら終わりです。人間だって動物なんですから心臓が止まったら死にます。そこまで来る前に自分を守りましょう。正義なんかより自分の方が大切ですからね。

まじめにやるとバカを見る

はじめのうちは職場の全員が仕事ができてすごいなあと思うかもしれませんが、そのうち気づきます。仕事ができない人、他人に仕事を押し付ける人、極端に仕事が遅い人、他人に仕事を振り分けられない人、自分ルールが強すぎる人、無駄な会議ばかり好む人、やたら敵対したがる人、なにかあるとすぐ逃げる人、口先だけでまったく手を動かす気配がない人、セクハラしたがる人、遊びたがる人、マウンティングゴリラ、悪口ババア、パワハラジジイ…

 

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 おそらくすぐに気づくと思いますが「まともな人」って結構少ない者です。劣悪な職場環境だと特にそうでしょう。まともな人はそんな職場さっさと逃げ出してしまいますからね。結局残ったのはクズばっかりです。そういう環境にいると、新人として心も体も頭も黒く染まってしまいます。醜悪な人間関係に疲れさせられてしまったり、仕事を教えてもらえなかったり、終業後も飲みの場に連れて行かれてアドバイスという名の説教を延々とされたり…

 

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 薬学生、薬剤師というのは真面目な人が多いですので「がんばってこの職場に順応しよう」「仕事を覚えよう」と張り切る人も多いかと思いますが、くれぐれもがんばりすぎには注意してください。職場にはクソみたいな人が多いです。薬学部実務実習でブラック実習先に行った人ならよくわかるかと思いますが、「薬剤師」だからといって人間として優れているかというと、まったくそんなことはありません。むしろ閉鎖的な薬学部という環境に閉じ込められて生きてきたので、コミュ障とか歪んだパーソナリティを持っている確率が高いです。

 

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 パワハラ、セクハラだって当たり前のようにあります。そんなとき「社会人として耐えなければ」なんて思ってはいけません。あなたが耐えたところで誰も守ってくれません。社会人になったら自分の身は自分で守らなければいけません。病気になってしまってからでは遅いのです。自分のことは誰よりも自分自身でガードしましょう。上のわけのわからない人間の圧力なんかに負けてはいけません。

 

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 ですので「まじめ」にやりすぎないように注意しましょう。職場にはクソな人間も多いし、ストレスも山のようにあります。いちいち真に受けていては身が持ちません。「こいつってアホなんだなあ、かわいそうだなあ…」と思うくらいにしておきましょう。いちいち「これも社会の洗礼…!」と受け止めるようなピュアハートでいては壊れてしまいます。外見は礼儀正しく、中身はふてぶてしく中指立てていくスタイルで生きましょう。世の中クソな人間の方が多いんですから、それぐらい傲慢に生きたって罰は当たりません。

 

 

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お手本とする先輩を見つけよう

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仕事へのモチベーションですが「この人はすごい」と心から思える先輩を見つけておくと、モチベ維持のポイントになります。職場がクソな薬剤師しかいなくて全く見本になる人がいない…だったら転職フラグでしょう。年長者のくせに見習う点が全くないなんて残念すぎます。新人薬剤師のうちは、とりあえず「この人を見習おう」と思う人を見つけておきましょう。そしてその人の仕事ぶりを模倣しましょう。

 

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たとえばある作業にどれだけ時間をかけているか、マルチタスクはどんなふうにこなしているか、電話対応ではどんな口調を使っているか…上達の一番の近道は「模倣」です。お手本の先輩を見つけたら、あいさつの仕方から仕事観まで完コピしていきましょう。途中で「これは私とは違うわ」と思ったら、どんどん自分のやり方に切り替えていきましょう。

 

 

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 クソな人も多いですが、良く見渡せば一人くらいはいるんじゃないでしょうか。「この人すごいなあ」って思える人。そういう人はあなたの社会人生活で重要な模範となってくれます。その人の良いところはどんどん吸収していきましょう。言わずもがなですが、クソな人のクソなところはまねしないようにしましょう。すごい速度で腐っていきます。

 

【おすすめ】

 自分の未来を拓くのは自分です。わたしたちはもう子供ではありません。先生や親に進路を示してもらう年齢ではありません。わたしたちは責任がある代わりに自由でもあります。どんな道を選ぼうと周りの大人にあれこれ言われる筋合いはありません。自分の幸せのために「転職」という道を選んだっていいのです。

 

せっかく「薬剤師」という一生モノの免許を持っているのですから、それを有意義に楽しく活かせる環境を探していきましょう。つまらない人間関係の問題に頭を悩ませるのは、時間の浪費であり、人生の無駄遣いですよ。

 

 

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残業が多い職場はクソ

残業ありきの職場も多く、「新人だろうと残業してね」と言われるところも多いかと思われますが、やっぱりそういうところはよい職場と言い切ることはできません。新人のころから夜10時や11時まで残業とか正気の沙汰じゃありません(新人じゃなくても嫌です。定時に帰りたい)

 

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 私も病院薬剤師だった頃当たり前のように残業していましたし「薬剤師の経験を積むために仕方ないことだ…」と自分に言い聞かせていましたが、早々に心身の健康を崩してしまったので「やっぱり無理~!!!」と考え方が変わりました。よく「とりあえず3年は耐えろ」とか言いますが、クソな職場でわざわざ3年耐える必要なんてないと思いますよ。良い職場なら3年、5年、10年と続くかもしれませんが、クソな職場にいちいち長く居つく必要なんてありません。むしろその間にいろいろ消耗してしまって病気とかになったら大変です。自分の直感を大切にしましょう。

 

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 今の調剤薬局は休みも多く、定時で帰れますので、空いた時間で勉強やほかのスキルアップをすることもできて、結果として充実しています。仕事に毎日とらわれまくっていたころとは雲泥の差です。ワーカホリックの方なら勝手に残業しろって感じですが、わたしのようにワークライフバランス重視型だと「残業!!残業!!さっさと残業!!」みたいな職場とは間違いなく相容れないでしょう。

 

 

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ゴールデンウイークまでは乗り切ろう

とりあえず、騙されたと思ってゴールデンウイークまでやってみてください。ムカつくポイントがあったら手帳に書き留めておきましょう。そして、ゴールデンウイークでまとまった休暇が取れたら、その間にむかつくポイントを見直してみましょう。そして「この先もここで働けそうか…?」とジャッジしてみましょう。

 

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人間関係が悪すぎる、職場環境が悪すぎる、労働時間が長すぎる、法律違反している、などは赤信号です。そんな職場に居続けると結局消耗して転職コースか病気で退職コースです。自分を騙し続けながら働くことはとても苦痛の大きいことです。「果たして今の職場は自分に合いそうか」ということは、定期的にチェックしてください。ここを見逃していると、心身の健康を崩しやすくなります。

 

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 わたしも最初の1か月はがむしゃらにやっていました。覚えることも多いし知らない人ばかりだったし前職がMRだったので「病院薬剤師」の世界なんて初体験ばっかりでした。勤務時間も自然と長くなりましたし、薬剤師の作業室で自分だけぽつんと残って電子カルテを見て勉強していることなんてしょっちゅうありました。

 

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 しかしゴールデンウイークで「おい、思ったよりしんどそうじゃないか…?」と気持ちが傾き始めました。そして6月7月ころは「やばいしんどい」となり、夏が終わるころには「辞めたい…」とふさぎ込むようになりました。ゴールデンウイークでの悪い予感は的中していたということですね。結局1年で転職しました。短いスパンでの転職と思われるでしょうけど、もうわたしとしては心身の限界だったので、一刻も早くこの病院から逃げ出したいという思いがあふれて止まりませんでした。

 

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 しかも残業代は「まだ一人前じゃないからお金は渡せない」とかいう意味不明で支給されませんでしたからね…製薬会社時代でも時間外手当は支給されていましたよ…こういう医療職の「やりがい搾取」みたいなところ本当に嫌いなんですよね。一人前だろうと半人前だろうと同じ労働者なんだから、労働時間に見合った対価を求めるのは当然でしょう。サビ残が横行しているのも気に入りませんでした。病院薬剤師ってただでさえ薄給ですからね。

 

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 働きすぎて心身を崩したり、最悪過労死になってしまったら大変です。ゴールデンウイークまではとりあえず職場の偵察に時間を使って、「この先もここでやっていけそうか」を判定してみてください。無理に自分を合わせる必要はありません。そんな職場、遅かれ早かれ退職することになるんですから…自分の感覚を信じてください。

 

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「とりあえず3年」に惑わされるな

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前時代の社会人の常識として「とりあえず3年」がありますが、あんなものは現代では通用しません。そりゃなんでもかんでも3か月で辞めていては職歴もめちゃくちゃになってしまいますし次の職場でも「この人大丈夫か…」と思われてしまいますが、自分に合わないところを無理に続ける必要はありません。いまどき企業は山のようにありますし、「終身雇用」「年功序列」なんて形骸化した言葉です。会社はあなたを守ってくれません。それに、わたしたちは「薬剤師」という強い免許を持っています。

 

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 資格なしで今の会社にしがみつかないと生きていけないのならともかく、わたしたちは国家資格もちで、それは一生続くものです。何を恐れる必要があるのでしょう?職場が劣悪であるならば、新しい環境を探しに行けばいいのです。「とりあえず3年」過ごしたところで、有益なスキルや経験が身に付くかは、これは人によるので何とも言えません。クソみたいな職場で時間を浪費してようやく3年過ぎた…となるくらいなら、早々に見切りをつけて次の職場で能力を磨く方が有意義な20代の過ごし方なんじゃないでしょうか。社内ニートとかしんどいですよ。

 

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 ですので「もういつでもこんな職場辞めてやるわクソが。こちとら国家資格持ちだぞ」くらい厚かましい顔をしていてOKです。無理に職場に順応する必要はありません。あくまで仕事は自分の生活費を稼ぐためのものなんですから、そのためにあなたの生き方や考え方を曲げる必要はありません。さすがに寝坊とかはよくないですが。

 

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 「とりあえず3年」にしがみついてクソな職場に通い続けた結果、うつ病などの精神不調に落ちてしまっては大変です。実際、今時うつ病患者ってめちゃくちゃ多いです。日本の社会人で最も多い病気と言ってもいいんじゃないでしょうか?学生時代は他人事のように聞こえていたかもしれませんが、社会人になってからは要注意です。

うつ病の12カ月有病率(過去12カ月に経験した者の割合)は1~8%、生涯有病率(これまでにうつ病を経験した者の割合)は3~16%である。日本では12カ月有病率が1~2%、生涯有病率が3~7%であり、欧米に比べると低い。一般的に女性、若年者に多いとされるが、日本では中高年でも頻度が高く、うつ病に対する社会経済的影響が大きい1)

厚生労働省が実施している患者調査によれば、日本の気分障害患者数は1996年には43.3万人、1999年には44.1万人とほぼ横ばいでしたが、2002年には71.1万人、2005年には92.4万人、2008年には104.1万人と、著しく増加しています。

うつ病|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

 

 うつ病になってしまうと寛解まで時間と気力・体力が必要です。適切な薬物治療も必要です。そこまで追い詰められる前に、休職・退職・転職いずれかの選択肢をとることをおすすめします。無理して働く意味なんてありません。言い方悪いですがあなたの代わりなんていくらでもいます。

 

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 本格的におかしくなってしまう前に、すぐに逃げ出す準備はしておきましょう。人生は長いです。その長い時間を費やす価値は「その職場」にありますか?果たして何年もしがみつく意味があるようなところなんでしょうか。どうか自分を犠牲にする前に、行動に踏み出してください。

 

 

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適当にやればいい

新社会人ということで厳しく注意されたり嫌なことを言われたり人間関係のトラブルがあったり仕事がミスだらけでつらくなってしまうかもしれませんが、「まあいいか」と思っておきましょう。新人だから仕事ができないのは仕方ありませんし、ミスが多いのは指導者の責任です。教えるほうがへたくそなんですから新人が育たないのです。実務実習とか行けばわかると思いますが、アホみたいな指導薬剤師のもとについた薬学生はなかなか成長しません。教育のスキルがないんですから当然です。

 

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 ですから、適当にやってください。「こんなとこいつでも辞めてやるわ」くらいに思ってください。一所懸命やる必要なんてありません。適当が一番です。怒られたって聞き流して、「定時で帰るの?」とか目くじら立てられたって無視したっていいです。ある程度鈍感なほうが生きやすいです。

 

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社会人生活は長く続くマラソンのような日々です。新社会人のうちにエネルギーを使い切ってしまわず、ゆっくりやっていきましょう。クソな職場だったら早急に逃げ出すことを検討しましょう。

 

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【おすすめ】

 自分の未来を拓くのは自分です。わたしたちはもう子供ではありません。先生や親に進路を示してもらう年齢ではありません。わたしたちは責任がある代わりに自由でもあります。どんな道を選ぼうと周りの大人にあれこれ言われる筋合いはありません。自分の幸せのために「転職」という道を選んだっていいのです。

 

せっかく「薬剤師」という一生モノの免許を持っているのですから、それを有意義に楽しく活かせる環境を探していきましょう。つまらない人間関係の問題に頭を悩ませるのは、時間の浪費であり、人生の無駄遣いですよ。

 

 

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