薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【進学】薬剤師になりたくない、やる気がない受験生は薬学部に来るな。絶対後悔するから【地獄】

このブログは一定数「薬学部 後悔」というワードで検索されて来る方がいます。

このブログで再三言っていますが薬学部は恐ろしい学部です。

勉強ばかりする学部です。2005年以前の旧4年制ならまだましでした。

4年勉強すれば薬剤師になれるのですから、勉強地獄も4年で解放されました。まあ大学院に進む学生も結構いたようですが…

ところが2006年からは「薬剤師になりたい」と思うのであれば最低6年大学に通わなければならなくなりました。ぶっちゃけこれは改悪としか思えませんし、薬剤師って6年も通わないと取れない資格なのか大きな疑問なのですが…とにかく、現代日本で薬剤師になりたいと思うのであれば「6年制薬学部」を選択するしかありません。4年制?あんなの選んでも薬剤師になれませんよ。間違って4年制を選んでしまった?ご愁傷様です。

やる気がないなら薬学部に来るな!!

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上司のおっさんみたいなことを言いますが、本当にそうです。軽い気持ちで薬学部に来ると絶対後悔します。わたしがそうでしたから。「理科得意だから~わたし薬剤師とかワンチャンあるんじゃない?」みたいにへらへらと薬学部に入学した末がこのざまです。どうにか進級、卒業、国家試験合格に至りましたが、そのさなかで何万回「薬学部やめたい」と思ったかしれません。

 

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もともと理系ではありませんでしたし、実験も好きじゃないでしたし、人を助けることにも興味がありませんでした。そんな自分がどうして薬剤師になりたいと思ったのかは、単に「資格だから食いはぐれる心配がないから」という意識低すぎる理由からでした。本気で薬剤師になりたいと思っている人にはたいへん失礼だと思います。しかし、私の動機はその程度です。「医者ほど責任が重くない、看護師より肉体的にハードじゃない資格職ってなんだろう…あ、薬剤師があるじゃん」って感じです。本当に意識が低すぎる。

 

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 そういう意識が低い受験生が大学の薬学部に入ったわけですが…もう…地獄でしたね…平たく言って地獄でしたね…試験とレポートと実験と研修の山…テキストはめっちゃページ厚いし…先生は何言ってるかわからないし…板書は文字が汚くて何書いてるんだかさっぱりわからないし…ノート取るひまもないくらいぽんぽん話が進むし…ていうか先生話が飛び飛びだから何言いたいのかわからないし…

 

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でもわたし以外のほかの学生は理解できてるみたいですし…えっわたしの知能指数低すぎ?と愕然するほかありませんでした。薬学部にはたまに「なんで薬学部にきたの?」って言いたくなるくらい頭がいい人がいてびっくりします。そういう人から言わせれば全くついていけなくてゼイゼイ言っているような落ちこぼれ学生なんて「???」でしょう。悔しい限りです。

 

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 そうはいっても薬学部はお金がかかりますし、簡単にやめるのももったいないような気がしますし…根性で学校にしがみつきましたけど本当につらかったですよね。2年の後半とか毎日のように泣きながら帰宅していました。実習がついていけなくて…自分の手技がへたくそすぎて班の研究スピードに影響を与えてしまいますし…実験がへたくそすぎて戦力外通告されますし…本当にみじめな気分でしたよ…

 

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どうして単位がもらえたのか意味不明な研修とかありましたし…「自分が薬学部にいてもいいのか、本当はもっと違う道があったんじゃないのか」って思うことは何千回もありました。今でこそ卒業してなんとか薬剤師を名乗れる立場ではありましたが、少し間違えれば今頃ニートでもぞもぞしていたと思います。それだけ薬学部は過酷なのです。

 

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 死にそうな思いをして薬学部を卒業した私から言わせれば「やる気がない学生は薬学部に来るな」ってことです。100000000000%後悔します。あなたがとても勉強が得意で、ぼーっとしてても高得点が取れるような学生だったら別ですが、わたしのようにがり勉タイプだったり、人より努力しないと理解が追いつかないどんくさいタイプだったりしたら、薬学部はあんまりおすすめできません。

 

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本当に勉強ばっかりです。入学したらびっくりすると思います。夏休みも冬休みも春休みも本当に短いです。びっくりします。高校より自由が制限されます。「えっ大学生って一番自由なんじゃないの」って思うかもしれません。逆です。薬学部が、一番過酷です。研究室に入るともっと最悪です。土日出動とかも普通にあります。細胞とか動物の面倒を見るために…家が遠いとほんっとうに面倒くさいんですよね…

 

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 ほんと、中退したいと思ったことも何回もありました。どうにか耐えましたが…中途半端な耐久力しかない方には薬学部はお勧めできません。「理科」「数学」「英語」が人並み以上にできる人しかおすすめできません。わたしのように「国語・社会・英語が得意なのに、資格に眼がくらんで薬学部に進んでしまった」学生はもれなく詰みます。泣きながら帰宅する羽目になります。自分がばりばりの理系である意識があるなら薬学部に行きましょう。文系にはとてもおすすめできません。

 

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Q 薬学部ってしんどいの? A しんどすぎます

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たまに「薬学部なんて楽だし薬剤師も楽だよ」と言う人がいますが…あれはハイスペックのたわごとです…わたしはとてもじゃないですがそんなことを言うことはできません…頭がいい人からしたらそりゃ薬学部も余裕かもしれませんが…こちとら毎年60点すれすれの戦いを繰り広げてきたんだよ…単位取るために教授に頭下げ参りするような低スペック学生なんだよ…そんな身から言わせれば、やっぱり薬学部は過酷すぎます。

 

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どうしても浪人も留年もせずに卒業できたのか、自分でもわけがわかりません。なぜ薬学部を卒業できたのか?と言われたら、「執念深かったから」と答えるしかありません。最後の方はほぼ気力です。「ここまで来たんだから卒業するしかない」と、リポDのCMのようなシチュエーションで這いつくばっていました。なんでたかが大学を卒業するのに、こんなに命がけにならないといけないのでしょうか…

 

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 薬学部に入学した方については、ぜひとも友達や先輩など、タテヨコのつながりをつくっておくことをおすすめします。薬学部の試験対策を少しでも楽にしたいなら「過去問」が必要不可欠になってきます。過去問なんてなくても卒業できるよ!というハイスペならともかく、「いや…わたし勉強追いつかない…過去問ないと単位とれない…」という自覚があるのなら、友達関係は構築していくことをおすすめします。はっきり言いますけど、ぼっちほど留年しています。個人の能力の問題じゃないんです。友達と協力できるかどうかが、卒業のカギを握っているのです。

 

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 薬学部がしんどいのか?という質問には「しんどすぎます」と回答します。いやーもう振り返ってもつらすぎた。思い出は美化されると言いますが、あのしんどさは何年経っても美しいものにはなりません。落してきた教授とかいまだに覚えて恨んでいますからね。クソテスト出してきた教授のこととか覚えていますからね。

 

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OSCEの練習で変なダメ出しをしてきた先生とか覚えてますからね。1年1年に憎たらしい思い出が染み込んでいます。つくづく薬学部生活はつらかった。なぜ乗り越えられたのか意味不明です。今からもう一回あの6年間を送れって言われたら絶対に無理です。18歳だからできたんでしょうね…

 

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 ですので、安易に薬学部に行け!ということもできません。だって安易に入ったところで丸焦げになるところが目に見えていますから。つらいですよー試験とレポートと実験の山。講義はついていけませんし、小テストはありますし、専門科目は1年のうちから多いですし…大学が自由なんて嘘ですよ。ほかの学部はどうだか知りませんけど薬学部でそれは通用しません。

 

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遊んでウェーイしてリア充な大学生活???何言ってるんですか???薬学部でそれができるって本気で思ってるんですか????帰ってください。文学部でも適当に受けてください。薬学部は死に者ぐるいで勉強する学部です。遊ぶ気しかないんだったら薬学部に来ないでください。迷惑です。

 

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学生生活遊んで暮らしたいなら薬学部に来るな

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これに尽きます。遊びたいなら来るな。学びたいものだけ来い。これが薬学部の真実です。何度でも言います。こんな小さなブログでも、少しでも誰かの目を覚まさせることができるのなら、何度でも言い続けます。

遊びたいなら、薬学部に来るな!!!!!!!!

普通の大学生活を送りたいなら薬学部に来るな!!!!!!!!!!

何度でも言います。わたしのように「大学に入れば勉強しなくていいんだ~★」と脳みそお花畑で入学する悲劇の大学生をこれ以上量産したくありません。頼むから、遊びたいのなら薬学部に来ないでください。薬剤師免許が欲しい人だけ来てください。あるいは薬学の研究を死ぬほどやってみたい人だけ来てください。

 

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遊びたい人?帰ってください。そのへんの名前も知らない大学の文学部にでも行ってください。キャンパスにも来ないでください。バイトにサークルにボランティアにキラキラしててください。薬学部にはそんな人生の輝きなど必要ありません。勉強、勉強、ひたすらに勉強なのです。

 

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 わたしは勉強についていけなくなって薬剤師になる道を諦めた人を何人も知っています。薬剤師になるつもりで薬学部に入ったのに勉強がしんどすぎて転部した人も知っています。薬学部が肌に合わなくて全く違う業界に就職した人も知っています。薬学部を卒業したのに国家試験に何回トライしても合格することなく失踪してしまった人も知っています。OSCEで失敗して留年してそれ以来行方知れずの人も知っています。

 

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留年を繰り返して「いつまで1年生やってるの?」みたいな人も知っています。医学部になるために編入試験を受けた人もいます。つまりそれくらい、「ストレートで薬学部に入り、留年なく薬学部を卒業し、現役で薬剤師国家試験に合格すること」は困難なのです。たいていの人は壁にぶち当たります。「こんなはずでは…」って挫折する瞬間が必ずやってきます。

 

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 ですので、進路選択に薬学部を考えている方は、「青春全部どぶに捨てる」くらいの覚悟で進学してください。これは脅迫でも誇張でもありません。ほんとに、遊べないんです。びっくりするほど遊べないんです。あなたが器用な学生ならともかく、私のように要領の悪い学生なら、びっくりするほど遊べません。本当に遊べません。

 

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学校でも家でも勉強してばかりです。休日も勉強ばかりです。何も、何も、できません。他の学部のように精力的に外に出ることなんて、できません。本当に「学畜」という言葉がぴったりです。学ぶために命を削る、それが薬学生の姿です。ごく一般的な日本の大学生と薬学生を重ねないでください。薬学部は地獄です。地獄です。地獄です。この世の地獄です。それでもよしとする人だけが、薬学部に進んで、卒業することができるのです。

 

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 どうかそのへんを覚悟してから薬学部に進んでください。医学部よりは楽ですが、薬学部も十分しんどいですよ。病みますよ。行方不明になった人も何人もいますし…SNSの更新もしていないし…マジであの人生きてるのかな?って人いますし…「自分探し」とか言ってインドに消えてからそれ以来誰も何も行先を知らない人もいますし…決して他人事じゃないんです。

 

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いつ自分が次の失踪者になるかわかりません。それくらい過酷な環境なんです。よっぽど強い覚悟か、高い能力を持っていないと、薬学部を突破することはとても難しいです。とくに、ストレートで、留年・浪人なしで薬剤師になりたい場合は…

 

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 このブログの記事…とくに「進学」「学生生活」カテゴリの記事を読んでいただければおわかりかと思いますが、薬学部は地獄です。わたしのように軽い気持ちで薬学部に進んだあげく骨の髄までヨレヨレに大学に搾取され尽くすような学生をこれ以上増やしたくありません。ですので、悪いこと言わないので、強い覚悟がある人以外は薬学部に来ないでください。やる気ない人は薬学部に来ないでください。