薬剤師のメソッド

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【新人】職場のお局がウザイ薬剤師へ。相手にするだけ無駄。転職も考えて

狭い職場、女性が多い職場…

そうなってくると切り離せないのが「お局様」の問題です。

女性も男性も「お局様」に嫌われてしまうと非常に面倒くさいです。

お局は厄介な存在です。仕事の割に声がでかいし、自分の意に沿わない人間は排除しにかかるし、ありとあらゆる方法で他人を支配してこようとします。

ハッキリ言ってお局はかなりウザイ存在です。

そんな存在が職場にいたらどうしましょうか?

本当に面倒くさい存在ですが、あなたはどう立ち向かっていけばいいのでしょうか?

精神的にお子ちゃまなお局様

お局様がウザイ原因として「その職場しか知らない」というのがあります。

同じ職場に数十年在籍して職場のルールも人間関係もすべてのパターンを知り尽くしてしまったから「この職場は私のものよ」とばかりに支配欲がむき出しになってしまうのですね。ほかに止めてくれる人もいないから、お局の欲望は暴走するばかり。結局、気の弱いイエスマンや意見を出せない若年者ばかりの職場になってしまうのです。

いやがらせの標的にされた人は早々に消えていきます。お局は自分の存在を脅かすようなものに対してとても攻撃的です。自分より優秀であれば全力で追い出そうとするし、劣っているなら劣っているで、その仕事のできなさに呆れて追い出そうとします。

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猿山のボスと一緒です。狭い世界で偉そうにして踏ん反りかえって、自分以外の意見など聞く耳も持たない!と王様のようにふるまうお局たち。これでは職場の人たちから真の信頼を得ることも難しいでしょう。「あの人怒らせたら面倒くさいから適当にかわしておこう…」みたいな扱いになります。まさに腫れ物に触るような対応。みんな言いたいことはあっても腹のうちに隠しておき、日々お局の逆鱗に触れないように生活するのです…

職場に気を遣わせてしまう存在というのは、精神的に幼いと言っても仕方ありません。社会人としてはふてぶてしいくらいがちょうどいいのですが、そのふてぶてしさゆえに他人を迫害してしまうのでは意味がありません。真に賢い人というのはいたずらに威張らないですし、腰が低いものです。

 

お局は相手にするな

あなたの職場にもいるかもしれません。ウザイお局薬剤師。またはお局調剤事務。「この職場」に関しては異様に詳しく、自分ルールにちょっとでもはみ出たことをしようものならめっちゃ怒る。人によってはえこひいきもする。自分の気に入らない人間は徹底的に排除しようとする。よく新人薬剤師が消えていく職場というのはウザイお局がいるものです。陰口や悪口、嫌がらせも多く、それで気を病んでいく人も多いのです。

 

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 お局ですが、とりあえず、怒らせないようにしましょう。あなたが新人薬剤師の場合は特にそうです。自分の意見を真正面からぶつけたりはしないようにしましょう。正論は必要なのですが、お局にとっては怒りのガソリンでしかありません。あなたは「新人」です。まだ何も知りません。職場のルールも、力関係も、誰と誰が仲良しか、誰と誰が敵対しているか、何も知りません。その状態でお局に対して言いたいことをがんがん言うのは、自分から喧嘩の種をふりまいていることでしかありません。

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薬剤師の職場はとても狭く、それゆえに人間関係も濃密で、裏表も激しいことが多いです。表向きは仲良くしているようでも実際にはバチバチしていることも多いです。そういう「目に見えない空気」を察知するために、まずはお局には逆らわないようにしましょう。自分を脅かす心配がないと判断されたなら、お局は意外といろんな情報を教えてくれたりする頼りになる存在です。まずは「わたしは敵意がない」ということをアピールしましょう。薬剤師、特に薬局のような狭い世界は、部外者に対してとても厳しいです。最初の印象で「敵」認識されないように、お局を怒らせるようなことは徹底して避けましょう。

「学校ではそう習った」「今はこういう風潮です」「昔の常識なんじゃないですか」「そういうのやってるのここだけだと思います」「そんな薬も知らないんですか」「いまどきみんなこれくらいできますよ」

……こんな言葉はお局じゃなくても相手をカチンとさせます。しかし薬剤師は言葉足らずな人が多く、おかしな言い方をチョイスするゆえに人間関係のトラブルが頻発するというのが実態です。

 

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 特に「4年制をバカにするような発言」。これだけは絶対に避けましょう。ただでさえ6年制薬剤師は「頭でっかちのくせに使えない」という評価を受けています。大学で勉強期間が長く、実習も経験しているにも関わらず、現場では使えないという6年制薬剤師はとても多いです。間違っても「6年制薬剤師のほうが優秀で、4年制薬剤師は劣っている」のようなことは言わないようにしましょう。6年制を卒業したことでプライドは高いかもしれませんが、4年制薬剤師に対しては口を慎んだ方がいいです。「このゆとり世代が!!!!!!」とぼろくそ言われるのに決まっています。

 

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 現実問題、6年制になって薬剤師は変わったのかというと、わたしはそうは思いません。6年制薬剤師というのは相変わらず昔の薬剤師と同じ仕事をしていると思いますし、力量も別に4年制と変わらないと思います。なにせ現場経験がものを言う仕事ですから、いくら脳みそに薬の知識、病態の知識を詰めたところで、正確な調剤とわかりやすい服薬指導ができない薬剤師なんて役に立たないわけです…

 

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 もちろんOSCEや実務実習で調剤・服薬指導の練習は行いますが、あくまで練習は練習であり、実際に「薬剤師」の肩書を持って患者さんに接するのとは全く立場が違うわけです。ですから、そういう「現場経験が長い4年制薬剤師」を間違っても軽んじるような発言をしてはいけません。6年制薬剤師のプライド?そんなものはタンスの中にしまっておいてください。

 

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 お局薬剤師をやたら怒らせる薬剤師というのは、概して「態度が悪い」です。新人のくせに身だしなみがなってなかったり、声に元気が無かったり、勉強する意欲がなかったり、周囲とコミュニケーションをとる様子が見えなかったり、権利ばかり叫ぶくせに義務をまっとうしようとしなかったり、先輩を積極的に手伝おうとしなかったり…やっぱりそれなりに理由があるんです。

 

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 30歳前後~20歳前後はいわゆる「ゆとり世代」ですが、この世代というのは小さいころからいろいろ与えられており、「受け身」であることに慣れて育った世代です。かたや「お局」と言われるような人たちはバブルだったり氷河期世代だったりするわけで、わたしたち「ゆとり世代」とは全く考え方が違います。バブルはやたらエネルギッシュで体育会系で「もっと熱くなれよ!!!!」みたいなモーレツ野郎が多い印象を受けます。氷河期は色々つらい目に遭ってきた背景があるからか暗くてひねくれた、他人に厳しい人が多いイメージです。ゆとり世代は苦労知らずで、打たれ弱くて、動く前から文句を言いがちです。

 

同じ日本人であっても、生きてきた時代が違い、その時代背景も違うため、バックボーンの考え方は全く異なります。わたしたちゆとり世代の考え方は「バブル」や「氷河期」からは「甘い、だらしない、しっかりしてない、もっとやる気出せ、なまけてる」…みたいな言葉で片付けられがちです。

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わたしは職場の人間関係の問題は、もともとの人格のそぐわなさに加え、「世代間のギャップ」もあると思っています。「あの世代は理解できないわ…」みたいなの、あなたにもありませんか?今のティーンが考えていることが理解できなくなっている現象、ありませんか?インスタにがんがん自撮りをあげたり、SNS映えのためだけにスイーツを食べに行く現象がわけがわからないと思いますか?今はやりの「オルチャンメイク(顔真っ白、真っ赤の口紅、韓国発祥のメイク)」を見て、「普通のメイクのほうがかわいいのに」と思ったことはありませんか?

 

世代が違うというのは、考え方が違うということです。考え方が違うというのは、共感できるポイントが違うということです。共感できない人間に対して、人間はたいてい攻撃的になります。特に、生きた時間が長く、「自分の考え」に自信を持っている人にとっては、自分の考えを脅かす人というのは非常に鬱陶しいものです。

 

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 わたしたちだってバブル世代の異様な金遣いの荒さや服装の派手さ、ディスコで踊り狂い、ブランドもので身を固め、「金を使わないことこそ悪だ」とばかりに遊びまわる様を見て「アホかこいつら」って思うでしょう。お局様だってそうです。自分と違う世代の人間なんて理解できないのです。どんな考え方で動いているのか想像もできないのです。想像できない「不安」が、お局を「攻撃」に駆り立てるのです。

 

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 ですので、お局の攻撃をかわす一番の方法は、「お局に理解される存在になる」ことです。いたずらに自己主張したり自分論を振りかざさずに、お局の言うことは黙って聞きましょう。「あなたに敵意はありません」とアピールしましょう。犬がおなかを見せて服従するのと同じです。まずは、敵にするのは面倒くさい人間には「戦う意思はありませんよ」とアピールしましょう。お局が教えてくれたことはつまらないことでも覚えておきましょう。メモもしておくといいです。自分の中で取捨選択せず「○○さんが教えてくれたことだから」と覚えておきましょう。どこかで役立ちます。

 

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 素直な態度を見せつけていれば「なんだ、この子はおとなしくていい子じゃない」と勝手に評価してくれます。そうしたらこっちのものです。お局を利用して、職場を有利にわたるためのヒントをいろいろ聞き出しましょう。同僚と愚痴を言い合うのもいいですが、職場ヒエラルキーのてっぺんに立つのはお局です。お局の意思をよく理解して、「操り人形」と言っては言い方が悪いですが、要はお局の希望通りに動きましょう。同僚や先輩よりもお局の意思優先で動きましょう。そうすればお局は「この子は私の思った通りに動いてくれる」と判断し、敵意を見せなくなります。

 

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 そんなの面倒くさい、と思うかもしれませんが、お局は敵に回すと面倒くさい存在です。適当にかわして、適当に愛想を振りまいて、気に入られておく必要があるのです。深入りする必要は決してありませんが、「嫌われない工夫」はしておく必要があるでしょう。男性も女性も同じです。

特に「自称サバサバ系女子」。高確率でお局とは相性が合いません。「わたし何でも言っちゃう性格で~」みたいな人はだいたい職場で嫌われます。本音は職場の外で言いましょう。狭い職場で本音爆弾をぶつけまくられても迷惑です。

 

あまりにもウザイなら転職も考えよう

「他人を変える」ことは難しいです。できないと言っても言い過ぎではないでしょう。他人は他人なりに人生を生きてきているのですから、簡単に考え方や意志を変えることはできません。あなたがいくらもがいたところで、ウザイお局はウザイお局のままだし、ムカつく先輩もムカつく先輩のままです。あなたが変わるか、耐えるかしかありません。

 

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 必要以上に耐える必要もないと思います。薬剤師は免許の職業ですから、職場が気に入らなかったら変わればいいだけです。さすがに数か月や半年でどっかに行ってしまうのは信用を失いかねませんが、あなたがある程度の年数経験を積んでいて、スキルもそれなりにあるのであれば、いつ転職しても構わないでしょう。

薬剤師はどこの職場に行こうと「薬」とかかわることが続きます。そういう意味では、どこに転職しても薬のスキルと知識が磨かれると言っていいでしょう。無駄な経験なんてありません。そのときには意義がわからなくても、必ずあとになって価値が出てきます。失敗や挫折だって、普段見つからないものを見つける大きなチャンスです。

 

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 わたしも病院薬剤師だったころは酷い経験をしたものでした。薄給、激務、人間関係。ぴりぴりする職場内の環境に嫌気がさしていましたし、立場の弱い私に責めが集中するのもイライラしていましたし、小さなミスにも全力で人格否定する薬剤師たちが本当に嫌で、信頼できなくて、人間不信に陥っていました。

 

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 結局逃げるように転職して今の職場に落ち着いたのですが、結果として考えるのは「あの時動いておいてよかった」ってことです。確かにあの病院にしがみついていれば、あの病院でしか学べないことも多かったかもしれませんが、それ以上に自分の心身が大切でした。ムカつく職場、劣悪な環境、削れる睡眠時間、悪くなるばかりの体調…このままいたら「おかしくなる」と悟った私は、あの時の私は、転職するしかなかったのです。きっとあの病院で薬剤師を続けていたら、うつ病とかメンタル崩壊を起こして現場に立つことはできなかったかと思います。

 

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 健康に勝る仕事もありませんし、心身を削りながら働く必要もありません。あまりにも不愉快な人間関係であったなら、早めに手を打った方がいいかと思います。私の友人にもいじめに遭った薬剤師はたくさんいますが、みんな早急に転職しています。「逃げ」という手は恥ずかしい、と思う人もいるかもしれませんが、全然そんなことありません。自分の生存のためにはどんなことも活用すべきです。

 

 自分の未来を拓くのは自分です。わたしたちはもう子供ではありません。先生や親に進路を示してもらう年齢ではありません。わたしたちは責任がある代わりに自由でもあります。どんな道を選ぼうと周りの大人にあれこれ言われる筋合いはありません。自分の幸せのために「転職」という道を選んだっていいのです。

 

せっかく「薬剤師」という一生モノの免許を持っているのですから、それを有意義に楽しく活かせる環境を探していきましょう。つまらない人間関係の問題に頭を悩ませるのは、時間の浪費であり、人生の無駄遣いですよ。

 

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