薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【製薬会社MR】薬剤師の就職・転職について。向いていない仕事を選ぶな!【病院・薬局】

仕事というものは一時的なものではありません。基本的に、一生続けていくものです。年金制度も今となっては怪しいものですし、仮想通貨で大儲けとか宝くじで一攫千金とかでもない限り、仕事というものを続けていかなければなりません。

だからこそ、その「仕事」で病んでしまったり、潰れてしまったりしてはならないと思います。いっときの頑張りで済むのなら問題ありませんが、無理をずっと続けなければならないのであれば、それは一言で言うと「向いていません」。そんな仕事を続けていくことは、一回しかない自分の人生を著しく無駄にしてしまう結論になります。

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【進学】薬剤師は奨学金を返せる?学費は高い。借りた金額と職種による…【就職】

これから進学を考えている高校生、就職先を探している薬学生に考えてほしいことがあります。特に奨学金を借りている学生。これは今後の人生にかかわる問題なのでよく考えてください。

「薬剤師に本当になりたいのか」「薬剤師になったとしてちゃんと奨学金を返せるのか」

これを無視したまま生きていくのは難しいです。何も気にしないでいられたら幸運ですけどそうもいかないことが多いです。お金の問題はいつでも生活についてきてまとわりつきます。たとえ大学を卒業しても、むしろ卒業後が本番です。

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【理数系苦手】文系人間が薬学部に進学し、薬剤師になるのは可能か?【実験苦手】

このブログを書いている私は薬剤師です。そして、理系と文系どちらが得意かと言われたら、間違いなく文系です。いわゆる文系人間です。そんな人間が、薬学部を選び、薬剤師になりました。

「6年通う理系学部」といえば医歯薬学部。その中でも最近6年制に変更された薬学部は、在学期間が伸びたにもかかわらず未だに人気です。資格職は不安定な世の中では魅力的ですからね。

ただ、なにごとも向き不向きがあります。文系人間が薬剤師になるのは、果たしておすすめできるコースなのでしょうか?

 

理系じゃないと薬学部受験できない

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まず大前提として、理系クラスにいないと薬学部を受験できません。よく理系についていけなくなった人が文転して文系学部へ向かうことはありますが、その逆は結構大変です。数学や化学生物物理などの遅れを取り戻すのは受験シーズンに集中したとしてもなかなか難しい。

 

文系か理系か選ぶ際には、薬学部に行きたい思いがあるのであれば、理系に進みましょう。だめなら文転すればいいし。破滅的に国語や英語ができない、ということがない限り、どこか引っかかる大学はあります…

 

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薬学部も、「選ばなければ」入学のハードルは低いです。新設私立大学の薬学部などがわかりやすい例でしょう。伝統的私立や国公立は偏差値が高く、入学試験の教科数も多くて対策しづらい。「ただ入るだけ」なら、楽な私立大学を選ぶのも手です。そのあとの苦労は覚悟しなければなりませんが。

 

文系人間に薬学部は辛かった

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結論からいうと、大変でした。もともと文系科目が得意な人間が、生活の安定のためだけに無理くり理系を選んで、薬学部に首をつっこんでしまったのです。一言でいえば「向いていない」これに尽きます。

 

薬学部にいて思い出されるのは天性の理系人間とのギャップでしょうか。当たり前ですが薬学部には理系得意学生が集まるので、なんといいますか彼らの「わからない」と私の「わからない」は全く程度が違うんですよね。

 

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講義でわたしが躓いているところを、同級生はスイスイ理解していく。物理化学?薬物動態学?はっこの公式なに?電子がなんでこういう動きするの?はあ??

クラスメイトが当然のように飲み込んでいることを、私は喉に詰まって暴れているような、そんな毎日でした。だから友達に相談しても「講義聴いてる…?」って言われるくらいでしたし、重たい教科書読んで予習ノート作っても、それでも理解できなかった。おいてきぼりがやばかった。

 

あと、教授によって講義のわかりやすさは全く違います。レジュメくれて流れ通りに説明してくれる先生もいれば、自分の話したいことばかりで、教科書の内容から甚だしく逸脱している先生もいる。

 

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私が過去に受けたテストでは、「環境問題× × × を解決する架空の化学反応が発見されたとします。それを図と文章で説明しなさい」というフリー発想なものもありました。

 

こういうの、多分得意な人はすぐひらめくと思うんですよ。頭の中で電子が駆け回って化学反応式が勝手に導き出されていく。よく数学はセンスと言われますが、薬学(というか有機化学)も似たものがあるんじゃないでしょうか。

ちなみに私はセンスゼロなので、支離滅裂なことをいっぱい書いたあげく、講義へのお礼を書いてしめくくりました。点は貰えたので、何も書かないより良かったでしょう。

そんなことばかりの学生生活だったので、コンプレックスがすごかったです。普通に優秀な学生は普通に正当な答えを書いて評価されていくんだな、それに引き換え私は先生のお慈悲をいただくことに必死になって、なんなんだこの学生生活は…と顔が青ざめていく思いでした。

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こんなことが四六時中あるので、入学してすぐに「あ、向いてない」「とんでもないところに入ってしまった」と後悔しました。マジで。卒業したのは意地と根性だけです。理系得意な学生でさえ薬学部卒業は大変なのだから、文系人間がそこに入るのは、絵心ないのに美術部入るとか、足遅いのにサッカー部入るとか、そういうしんどさです。つまりは「合ってない」んです。

 

すべての人がそうだと言うつもりはありません。真のインテリなら文系も理系もあったもんじゃないし、たった2分割で人間の能力を測るやり方も適正じゃないかもしれません。

ただ言いたい。数学や理科にちょっとでも苦手意識があるなら、薬学部に入ると地獄を見ます。

なんといいますか、自己肯定感が日々ゴリゴリに削られます。大学に近づく度に胃が痛くなります。なんでこんな学部に入ったんだろう…一日に何回もそんなことを思います。

 

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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 実験が苦手…

高校までの授業で理科の実験を経験するかと思いますが、これが苦手な人と言うのも薬学部はきついです。というか理系の学部はしんどいかも。実習・研究室では実験はつきものになるので、手を動かすのが苦手な人は結構大変です。

現にわたしもめっちゃくちゃ不器用なので、本当に指導する先生が泣くレベルに実験に失敗し続けました。失敗は成功の母といいますが、あんなの嘘です。なにも未来に結びつかない失敗を繰り返し、学部の金を使いつぶすなと怒られ、嘆く毎日です。動物実験とか本当につらかった…

 

実験は「やれば慣れる」かもしれませんが、病的に不器用な人には向いていません。心当たりがある人はちょっと考えてみてください。しょっちゅうガラス機器を割っていたり、やけどしたり、切り傷つくったり、物と自分の距離感がわからない人はやばいです。たぶん実験でえらいことになります。苦手なことをやるってしんどいですよ。

 

自尊心が破壊される日々

理系が苦手な文系人間でも薬学部を卒業することじたいはできる。しかしその引き換えに、自尊心がいたずらに傷ついてしまうおそれはあります。

まわりは自分より得意な人ばかり。自分の「わからない」は周囲に理解されない、なんでこんな簡単なことがわからないの?って言われる。説明してもらっても理解できない。「自分はここに来るべきじゃなかった」「やっぱり向いてないんだ」「勉強についていけない自分はダメなやつだ」とどんどん追い詰められてしまいます。

 

精神的に孤独になるおそれはあります。私は研究室にいるときにそれを特に感じましたね。実験でちっとも成果がでなかったり、自分以外はディスカッションの内容を理解して話していたり…ああ、向いてないなって思いました。本当に。

 

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薬剤師になれた理由

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私は低スペックですし平凡な人間です。飛び抜けた才能もありませんし、その中でもまだマシだった文系能力を放棄して薬学部に飛び込んだアホです。魚が陸を走ることを決めてもうまくいかないように、自分の能力が活きる場所を選べば良かったものを、何故か薬学部に進んでしまいました。

それでもどうにか薬学部を卒業しました。薬剤師国家試験にも合格し、免許を取りました。

何故それができたか。バカみたいな話ですが「根性」です。免許が欲しい、ただそれだけだったんです。

 

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ただ大学を卒業したいだけなら、ラクな大学なんて山ほどある。大卒のハク付するだけのつまらない学校なんて捨てるほどある。そっちを選んだほうが明らかにラクでしたし、キャンパスライフも楽しかったでしょう。バイトにサークル、ボランティアに留学、旅行にインターンシップ。いろいろやれます。

一番若さと自由のある時期に、それをドブに捨ててまで、薬学部に通いつめた理由。それは「薬剤師免許」です。これは綺麗事抜きです。免許が取れない学部なら、絶対転部か転学しています。

 

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私は不器用なのでリア充しながら勉強はできませんでした。というかキャンパス全体が負のオーラ漂ってました。テスト期間はホームレスみたいな人が増えていくし。地獄みたいでした。もう二度とやりたくありません。

それでも「一生使える資格」として薬剤師免許をとったことは、無駄じゃないと思っています。突然どこかへ引っ越すことになろうと、免許があればそのへんの薬局で食いつなぐことができる。時給も地域によるけど高い。免許を使える仕事も多い。

 

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少なくとも、ユーキャンとかで適当に取れる資格なんかより遥かに大きな価値があります。ここは誤解してはいけません。(よく登録販売者と薬剤師を混同してる人がいますが、両者の難易度の差は述べるまでもありません)

いまラクするか、後になって安心するか。どちらを選ぶか、となって、私は生活の安定を取りました。薬学部生活はめちゃくちゃきつかったし、二度とやりたくないし、他人に簡単におすすめできるものではありません。

それでも、薬剤師免許を取れたこと自体は、生活への安心と、大きな自信に繋がりました。そこに後悔はありません。

 

まとめ

  • 薬学部に入るには原則、理系を選ぶこと(理系じゃなくても入れる薬科大学はあるが、入学ハードルが低い大学は、だいたい後で詰む)
  • 文系でも薬学部生活は送れる。ただし、本人がハイスペであるか、死ぬほど勉強するかが必要。高校の理科でつまずく程度ではついていけない
  • 文系でも薬剤師にはなれる。ただし膨大な勉強が必要。これを怠るようではそもそも薬学部に入らない方がいい。学費高いし進級できずに後で詰む
  • 薬剤師免許は一生ものの安心感。ただし今後はわからないし、そもそも高い学費と最低6年の時間をかけるほどの価値がある免許なのかというと、個人的には疑問。4年で免許取れる時代なら間違いなく美味しかったんだけどね…

 

大学をどう考えるかによります。学びたいものを学ぶとするのか、卒業後に役立つものを得るために学ぶのか。この2つが一致していれば、薬学部生活は楽しいでしょう。私はほぼ後者だけだったので、ほんと根性だけで卒業したくちです。自分のようなケースはおすすめできません。やっぱり、向いてることをやるほうがストレス少なく済みますし。

 

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ストレスフル確実でも薬剤師免許が欲しい。そういう覚悟がある人なら、文系でも薬学部でやっていけるでしょう。

どんな人にも向き不向きがあります。自分の進路はよく考えてください。入るだけなら薬学部はラクですが、出るのはほんとに大変です。

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

↑スタディサプリ無料体験は上記リンクから!↑

【大学】理数系苦手?薬剤師なら出来て当然。薬学部に行きたいなら文系じゃダメ【就職】

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薬剤師になるためには薬学部に入学しなければなりません。

薬学部のカリキュラムを修了しなければ薬剤師国家試験の受験資格を得ることができないからです。

薬学部で薬剤師国家試験受験資格を得るためには、6年制薬学部に進学する必要があります。

4年制薬学部でも薬剤師国家試験受験資格を得ることはできなくはないですが、非常に煩雑です。

薬剤師免許を取得することを一番の目標と考えるのであれば、6年制薬学部への進学を考えるのが効率的です。

それでは、6年制薬学部に入学するために必要な能力とはなんでしょうか。

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【就活】製薬会社のMRから研究開発職になることは可能か?【理系】

製薬会社といえば研究、開発、営業。

就活するとなるとまず気にするのがこの3つじゃないでしょうか。

新卒就活で製薬業界は一定して人気があります。それは医薬品という常に顧客がいるものを売る世界であること、特に日本は高齢化が強まりガンや神経疾患、生活習慣病への医療の需要が増大する傾向にあるからです。家電メーカー等に比べれば、景気の影響も受けにくく、急激な業績低下もありません。安定を求めるのであれば製薬業界、これを考えるのは自然でしょう。

ではどの職種を選べば、どんなキャリアをたどることになるのでしょうか。

MRから研究職は無い

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MRは製薬会社の営業職です。病院やクリニック、医薬品卸や調剤薬局を巡ります。営業職なので、もちろん売るものはあります。それが自社の製品、つまり医薬品です。

MRは学部部門の職業です。言ってしまえば、どの学部であろうと採用されます。医学部だろうと理学部だろうと関係ありません。文系、理系も関係ありません。文学部出身のMRはわんさかいます。大卒であれば本人の出身は問われません。

 

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学部をとわないので門戸は広いといっていいでしょう。製薬会社に入りたいのであれば、一番ハードルが低いかもしれません。採用人数も毎年多いですし、専門性よりかは人柄を見られることが多いです。頭でっかちのコミュ障より、これから勉強する意思のあるコミュ力のある人が通りやすいです(入社して打ちひしがれるケースも少なくありませんが)。

 

ただ、入社時点でMRだった人が、たとえば異動で研究職になり、実験をすることは(ほぼ)ありません。余程の例外はあるかもしれませんが、原則、研究職は研究職として採用された人を使います。

本当に聞いたことがないですね…理系の博士MRだったらワンチャンあるのでしょうか?研究からMRになるのもあまり聞きませんし、その逆は本当に珍しいというか、実在するのでしょうか。そもそも学士レベルだったら研究職になっても…ですし。

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MRが研究職に移ることはありません。理系でもありえないので、文系なら尚更ありえません。内勤で総務や学術、安全性管理、工場勤務に移る可能性はありますが、研究職はまずありません。

 

「最初はMRに就職して、後で異動を希望して研究職」のようなキャリアプランは考えないほうがいいでしょう。研究所に「研究職ではない部署」で働くことはできますが、「研究職」になることはほぼ無理です。

 

研究職になりたいのであれば、新卒から研究職を希望した就活を進めることです。

他部門からの研究職は少ない。というか研究職開発職のメーカー採用は年々減少傾向です。バイオベンチャーやアカデミアとの連携が増えていくのでどうしてもドメスティックでやりきれないとこはあります。

 

 

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また開発に移ることも非常に少ないです。まれに理系院卒のMRが開発モニターに移るケースがありますが、よくあることとは言いづらいです。こちらもまた、開発職をやりたいのであれば、最初から開発職を目指した就活をすべきでしょう。

基本的にMRはMRとして生きていくか、MA、MSL、安全性、工場、学術、総務、法務、事業戦略などの分野に異動になります。研究職のプレイヤーになることも管理職になることもほぼありません。

 

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研究職になりたい人はそこの注意が必要でしょう。入口を間違えると、思ったように進めなくなります。

 

プロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

おすすめするのは就活のプロに相談することです。自分で考え込むのではなく、専門家の力を借りるのです。

昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

MRは転職が多い

いちがいには言えませんが、MRというのは比較的転職が多い職種のように思えます。新卒で業務のしんどさに耐えかねて去っていったり薬剤師の免許もちはドラッグストアや薬局に逃げたりするので、MRとして長期生存する人と言うのは意外と少ないです。また女性MRの場合、ライフイベントと伴ってどうしても業務形態が変わるので、本人の希望とは別として内勤に流されることもあります。それがきっかけで女性薬剤師MRは薬剤師として転職するパターンもありますね。

 

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やっぱり全国転勤・長時間労働・休日出勤あたりまえ・ノルマありとなったら、これをこなしていけるタフな人って少ないです。外資のMRとか化け物みたいな戦闘力の男女ばかりですからね。全身の血液量が常人の10倍以上あるとしか思えません。そういう一部のモンスターなら激務でもやっていけるかもしれませんが、多くの人はそんなんじゃありませんので、転職していきます。それは普通のことです。

 

研究職からの異動は多い

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あくまで自分が知るかぎりですが、研究職に新卒で入ったとしても、他部門への異動はあります。研究所じたいが移動して転勤になるのはもちろんのこと、研究職から開発職に移ることもあります。MRになることは少ないですが、学術職としてMRと同行することはあります。

研究職として生涯研究をしたい、と願っていても、そう上手くはいかないものです。アカデミアに残って研究するほうが、続くかもしれません。自分のやりたい分野を突き詰めるのであれば大学に残るほうが有利です。

 

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製薬会社の研究職は、結局会社の意向というか、ホットな分野に資源を投入せざるを得ないので、「自分はやりたいけど会社の利益につながらないこと」は応援されません。あくまで会社が求めるように研究することが大切です。

知り合いの研究職にはそういう事情が嫌になって、つてで紹介してもらった研究室や、自分のいた部屋に戻るケースがありました。お金の面で考えれば製薬会社のほうが安定するのですが、研究者として突き詰めていきたい、という野望を貫くには、アカデミアが向いているかもしれません。

 

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また体力的な老化もあります。65歳まで研究プレイヤー、はなかなか難しいです。眼も悪くなるし記憶力も落ちるし研究のヒラメキも降りてこなくなる。たいがいの人が中年に向かうと現場を離れ、管理職になります。そうならざるを得ません。

生涯現役、といえど、異動で他部門に行くことは日常風景ですし、研究職でいたいと思ってても辞令が出たなら仕方ありません。嫌ならやめろです。

 

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MRであれ研究職であれ、自分の思ったとおりの道を辿れるわけではありません。何故?な異動もありますし、自信があっても会社には「能力が無い」と判定されることもあります。

自分のやりたいことを常にやれるわけではありません。

 

長い社会人生活、平穏無事に済むわけがありません。どんな人でも大変なことは発生しますし、そのつど苦しみますし、解決するともかぎりません。生きてる限りトラブルだらけです。それでもどうにかしていかなきゃなりません。

どうにもならないのが人生。それでもどうにかできるものがあります。それが「就活」です。自分の人生の舵きりを少しでも変えることができる瞬間、それが就活なんです。ここを油断したら一生後悔します。

理想通りの人生なんてありえませんし、ホワイト企業に入ったからと言って人生安泰なわけでもありません。しかし、わざわざブラック企業に入る理由もないじゃないですか?どうせしんどいのなら、せめてホワイト企業狙いでやってみたくありませんか?

プロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

 

おすすめするのは就活のプロに相談することです。自分で考え込むのではなく、専門家の力を借りるのです。

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昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

 

「自分でどうにかする」力とは別に「他人を頼る」力も、大人には必要です。就活を後悔なきものにできるよう、考えてみましょう。

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就活のハードルはひと昔前と比べればだいぶ下がりました。内定無しでさまよう学生は昔よりは減りました。それでも就活はしんどいものです。グローバル化により学生のレベルは年々上昇しますし、同じ大学生とは思えないような人がごろごろいます。大学生なのにCEOとかもいっぱいいます。

ぼんやり生きてきて今後の就活に困惑している…ESや面接をどうしよう…そんなときはプロに相談すべきです。自分で考えてもいい答えはなかなか出てきません。

他人を頼るのは大切なことです。違う観点からの意見を受け入れましょう。気に入らなければ捨てればいいんです、まず聞いてみましょう。

就活と言う大切な機会を捨ててはいけません。自分が今後どう働いていきたいかを含め、プロと相談しながら、人生設計していきましょう。

 

せめて、自分に向いていることを

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やりたいことができるとは限りません。ただ、やりたくないことを避ける努力は、することができます。つまり、向いていない仕事には就かないことです。

いくら研究職のハードルが高いからといって、それだけの理由でMRになるのはおすすめしません。たいへんにハードな仕事で、体力的にも精神的にもすり減りますし、実際崩壊した人も多数います。身を犠牲にして働いている人たちばかりです。

入社が比較的簡単だからといって、仕事も簡単かというと、そんな訳ありません。車を運転するから事故のリスクもあります。

 

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MRはかつてプロパーとも呼ばれていましたが、そのころの彼らを考えたらわかるように、タフでないと務まりません。倫理と利益のギリギリを攻めなければならない局面もありますし、「この薬を使うことが果たして医療の進化に繋がるのか?」という疑問は常につきまといます。薬について知れば知るほど、その思いは強くなります。

絶対うちの薬が最強だ、と本気で言いきれるのであればそれは幸せなことですが、多くの場合、「本当にそうだろうか?」と思うんじゃないでしょうか。あらゆる営業に言えることですが、特に生命にかかわる「くすり」を扱うことへの、恐怖は離れません。

 

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そういうハードなMRを続けるには、やはり向いている人がその仕事になるしかありません。明らかにコミュ障なのにMRになってもまず無理です。自分の適性に逆らったことをし続けても、その反動が必ず来ます。

自分が営業に向いていないと思うなら、その道は選ばない方がいいです。営業の中でもMRは難易度が高い部類ですから。

 

 

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研究職でもそうです。大学時代はお山の大将だったのに研究所に入ったらちっとも使い物にならなかった、また人間関係のトラブルに巻き込まれて消耗してしまった、というのはよくある話です。研究所は狭い世界なので、なにをされようとブラックボックスです。

理系の院生だから研究職、というのは思い込みです。実際そんな道に進む人はひと握りですし、入社しても半年で別部門に飛ばされて二度と戻らなくなったとか、そういうこともあります。

学生時代の自分だけで評価はできません。すべてはその環境に放り込まれたとき、自分がその環境の一員として機能するかです。

 

 

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うまくいくことは少ない、うまくいかないことがほとんど。それならせめて、絶対無理な選択肢はつぶしていくべきです。

コミュ障はMRをやめましょう。実験が下手なら研究職をやめましょう。趣味やバイトと違って、毎日長年やらなければならないことです。「向いてないこと」に自分から首をつっこんでも、痛い思いをするだけです。

就活の際には「これが人気」「みんなここを志望している」にとらわれず、自分がやれそうなこがなんなのかをよく考えましょう。向いてることなら、多少つらくても続けていけます。

 

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やる気なんて遅かれ早かれ無くなります。大切なのは、やる気が無くてもできそうなことを生業にすることです。

慎重に考えて就活してください。

プロへの相談がおすすめ

就職活動は思ったようにはいきません。自己評価と社会からの評価が大きく異なりますし、それを確認することは難しいです。「お祈りメール」でそれを察してももう遅いです。内容ががたがたのESを送りまくってもダメです。だめなもんは何枚書いてもだめです。面接もそうです。そりゃ数をこなせばある程度形にはなりますが、ぶっちゃけ時間の無駄です。

若いころの苦労は買ってでもしろなんていいますが、正直楽したい。さっさと内定したい、残りの学生生活を有意義に過ごしたい。それは当然の感情じゃないですか?社会人になったら自由な生活なんて二度と得られないんですから。

 

おすすめするのは就活のプロに相談することです。自分で考え込むのではなく、専門家の力を借りるのです。

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昔から「餅は餅屋」「下手の考え休むに似たり」といいます。経験から学ぶことも多いのは確かですが、効率だって重要です。めまぐるしく世界が変わるこの時代ならなおさらのことです。

マンツーマンでESや面接の対策を練ってくれる、そんな就活サポートサービスを利用するのも手段です。お金もかかりません。プロの力を借りることは恥ずかしいことでもずるいことでもありません。自分の人生に必要であれば、躊躇なく利用すべきなんです。

 

自分だけ、友達だけでは道に迷ってしまうことがあります。特に就活には明確なゴールがありません。内定したからといって、そこがホワイト企業とも限らないし…焦って内定してもそこがベストとはいえないし…

就活に不安を覚える方、焦る方、相談できる人がいない方は、このようなサービスを使うといいです。自分だけで悩んでも良い答えがポンと出るとは限りません。不安なこともぜんぶ含めてプロに相談する。それは今後の人生の基本にもなります。

 

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【就活】製薬会社の研究・開発職は旧帝大大学院じゃないと不利?【学歴フィルター】

理系大学院生の中で人気の職業と言えば「研究職」。

特に製薬会社の研究職は人気です。

新薬を作る研究職なんてロマンがあっていいじゃないですか。自分が携わった薬が世に出て患者さんの病気を治していくなんて、夢があっていいじゃないですか。

そして「開発職」も人気です。

臨床試験のために担当エリアの病院を廻り、開始試験の説明をしたり、試験データを回収したり、データを解析したり、指定した形式の報告書を作成して国に提出したり…

基本的に「新薬」の誕生にかかわるのが研究・開発職の役割です。

未だ治療されていない病気…アンメットメディカルニーズを満たすためにも製薬会社の研究開発職は大変に存在意義がある職業です。

強い倫理観と確かな研究テクニックがある人にとっては、天職とも言えるでしょう。

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向いてない製薬会社MRが病院薬剤師に転職して詰んだ話

やりたいこととできること、どちらを重視して仕事を選ぶかは昔からよく議題に上がる問題かと思います。夢を追うのもたった一回の人生のロマンですし、自分が人よりできることを仕事にすることで社会貢献度はより上がりやすくなります。

意見はそれぞれですが、私は「できること」を仕事にしたほうがよいと思います。なぜなら私の人生間違いばっかりだったからです。

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奨学金は借金。お金がかかる薬学部生活、国公立は安い?バイト頑張る?

進学にはお金がかかります。外国なら学費が安くなる場合もありますが、この日本ではとにかく高等教育にはお金がかかるので、大学の学費は覚悟しなければなりません。薬学部は最低でも6年通わなければならないので、さらに出費が酷いことになってしまいます。

国公立大学に進めば学費は安くなるが…


単純な学費比較をするのであれば、国公立の薬学部に進むのがコスパよしなのはいうまでもないでしょう。私立だと年200万がざらですが、国公立なら年50万程度、学生の学力と経済状況によればさらに学費を半額以下におさめることもできます。単純に6年通うとしても、50×6で300万程度…私立大学の薬学部よりよっぽどリーズナブルなのは説明の手間もいらないでしょう。

 

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しかし、主な問題は二つ。ひとつは国公立の薬学部は概して偏差値が高いので入学のハードルが私立に比べて高いこと、もうひとつは遠方の学校に合格した場合、一人暮らしせざるをえないということです。

近辺に手ごろな偏差値の薬学部がない場合、遠方の国立薬学部に合格し、下宿して通うことになります。一人暮らしのコストがかかることもありますし、慣れない土地でぼっちで勉強だらけの日々にメンタルを病んでしまうリスクもあります。私の周りにもいつの間にかいなくなった人は何人もいます。

かといって、私立に入ったら入ったで今度は進級が厳しすぎて病むのもよくある話です。どの道を歩むにせよリスクはあるのですが、お金に関していうのであれば国公立のほうがベターでしょう。成績や経済状況によっては学費免除申請を出すこともできます。

 

バイトを頑張りすぎて留年して消えていった

そんな人も知っています。本当に何をするために薬学部に来たのやら…生活のためだか理由は知りませんが、学校に来なくなりだしたころから「あの人まずくない?」とは言われていました。寝過ごして学校に来れなかったようです。とにかく毎日バイトバイトバイト、大学よりもバイト、勉強よりもバイト、結局留年して行方知れずになりました。

ファストフードをやったり居酒屋をやったり家庭教師だったり…あらゆるバイトをかけもちした結果、体がもたなくなりました。

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バイトをするのは非常に有意義ですが、本当に大事なことを取り違えないように要注意です。あくまでバイトは手段です。お金を稼ぐために学校に行けなくなるのでは本末転倒です。ここまで追いつめられるくらいなら、いっそ奨学金を借りたほうがましでしょう。しかし、奨学金とは言い方を変えただけの借金なので、誰にでもやるべきとは言えませんが…

 

留年が一番のコスパ×

在学期間を延ばしてしまうのが一番非効率です。なんとしても最短で卒業しましょう。留年するとお金もですけど精神的にしんどいんですよね。親しい人はいなくなっていくし、なんか自分浮いてる…ってなるし、相談できる人は少ないし、どんどん詰んでいきます。可能であればストレートで卒業しましょう。人間は孤独に弱い生き物です。群れていられるうちが一番強いのです。

 

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奨学金を借りながら勉強に集中し、ストレートで卒業、国家試験合格。卒業後は働きながら奨学金を返済…が結局、一番コスパのよいルートと思います。奨学金を借りないのが一番ではあるのですが、世の中にはいったいどれだけの家が、6年薬学部生活のぶんのお金をねん出できるのでしょうか。借りても余った分は使わなければいいだけのことなので、間違っても豪遊したりせず、地道に勉強していきましょう。知人は奨学金をパチンコに溶かしたことがあります。

 

薬剤師になったらすぐに奨学金を返せるのか?



1000万くらい奨学金を借りてる学生についてですが、どうだろう…薬剤師になったからといって、すぐに返せるかというと…答えはノーです。病院薬剤師のような高給ではないジャンルだとなおさらです。そもそも薬剤師は一攫千金的な仕事ではないし、医師と同じ感覚を持ってるのなら今すぐ捨ててください。普通のサラリーマンよりはちょっともらえるかな?(特に女性は)くらいの認識が一番がっかりしません。

 

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「薬剤師さんってすごい勉強してるのに給料安くないですか?」って患者さんに言われたことがあります。刺さりましたね…病院で働いている頃だったので、自分のことのようにしみじみと傷つきました。しかし事実です。薬剤師になったからといって即お金持ちにはならないし、1000万の奨学金を返せるわけじゃない。一人暮らしをしているならすぐにわかると思います。そこまで世の中甘くはない。

ここから車や家を買ったり…とか考えてたらほんときりがないです。できるならば奨学金なんて借りないほうがいい、借金なんだから。しかし、仕方ないんですよねえ。薬剤師になったらちまちま働いてちまちま返済していくしかない。豪快に一括返済できるほど稼げれたらいいんですけど、製薬MRとかしてない限りそうもいかない(MRもここ数年で雇用が小さくなっていますし)

 

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卒業して免許を取ること自体は非常に有意義です。しかし1000万も奨学金を借りてたら…ほんとに卒業後しんどい。一定の就職先に何年いないといけない、みたいな奉公式もきついですよ。自己都合でやめたら突然一括で全部払わなきゃいけなかったりします。

学生のうちからしっかり考えておいてほしいのは、学ぶにはお金がかかるということ、卒業したからってすぐに返済できるわけじゃないこと、生きてるだけでお金はかかるし、勉強させてもらえてる今の環境に感謝し、できる限りのことをすべきである。脳は若いうちに使うのが一番なので、勉強すべきときに可能な限り叩き込んでください。

そして国公立に通うなりバイトをするなりしてお金を工面し、できる限り最短で薬剤師になってください。常識的に生きていけば奨学金の返済に困るような家計にはならないはずです。まずは目の前の勉強を毎日こなし、着実に進級し、確実に卒業しましょう。

【ジーンズはダメ】その髪型大丈夫?薬学部OSCEでNGなメイク・服装【つけまつげもダメ】

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そろそろ薬学部はOSCEとCBTの季節ですね。

薬学部4年次の目玉、OSCE(オスキー)とCBT。準備に力を入れている方も多いでしょう。

CBTはいわゆる学力テストのようなものなので、普通に準備をすれば大丈夫です。4年次まで真面目に薬学部で勉強してきた人なら突破できる難易度でしょう。

問題はOSCEです。「実技」を目的としたこの試験は、まず学生の外見から評価され、減点対象になります。臨床現場ではないからと言って適当な恰好をしていると、減点され、最悪落とされてしまいます。

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【留年?】薬学部をやめたい。大学やめたい。薬剤師になりたくないとき【中退?】

このブログでさんざん伝えているように、薬学部はハードな学部です。

一部の器用な人に言わせれば「薬学部は遊べるし恋愛もできるし、そんなに過酷な環境ではない」かもしれませんが、わたしのような凡百以下の学力しか持っていない人間が、薬学部に行くと、THE 地獄です。

この地獄が数か月で終わるのならまだ我慢できます。しかし、これが最低でも6年間。

 

マジで押しつぶされます。帰り道、泣きながら歩いた夜も何度もあります。薬学部なんて辞めてやる、そういう風に思ったことなんて無数にあります。

これを読んでいる方にも同じように「薬学部なんてやめたい」と思う人がいるでしょう。そんなときに、以下のことを考えてみてください。

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【実習】薬剤師のメイク。アイシャドウはオレンジ、ブラウンで健康的に。OSCEにもおすすめ【就職】

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薬剤師は医療職です。

患者さんやほかの医療職とかかわりながら仕事をしていくので、おしゃれ最優先の格好をすることはできません。

清潔感、健康感、上品さ…そのあたりを重視してファッションやメイクを考える必要があります。モテとか色気とかモード感は、薬剤師の仕事にしばしば邪魔になります。

派手な色がついたメイクは難しい

前回、チークやリップはオレンジ系で健康的にまとめましょう、という記事を書きました。 

オレンジは健康的、フレッシュ感を出す効果があります。健康にたずさわる医療職なら、進んで身に着けたほうがいいカラーかもしれません。

 

秋冬によく流行る赤リップや赤チーク、血色メイクなどは白衣にはいまいちそぐわないです。顔色が悪く、不健康に見えてしまいますので。

 

 

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アイメイクにおいても同じことが言えます。

ブルー、グリーンなどの寒色系のアイシャドウは、避けたほうが無難です。

 

顔色が悪く見えてしまうほか、「冷たそう」「意地悪そう」「あたたかみがなさそう」…などの第一印象を与えてしまいます。

普通のオフィスメイクなら問題ないのですが、白衣を着た医療職でのグリーン、ブルーなどの寒色系メイクは、患者さんに怖い印象を与えてしまうかもしれません。

 

 

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そういう意味で、強い色がついた派手なメイクは医療職には最適とはいえません。そもそもブルーのアイシャドウが似合う人って多い印象がないですけどね…

 

オレンジ、ブラウン系のアイシャドウを使おう

おすすめなのはオレンジ、ブラウン系のナチュラルな色づきのアイシャドウです。

たくさんつける必要はありません。ほんのり色づいているのがわかる程度で十分です。

ラメが多すぎるアイシャドウもあまりよくないでしょう。ラメ落ちしてしまい顔中がラメでぴかぴかするのは見目好いものではありませんし、調剤中にラメが混ざってしまうのが怖いです。

 

エクセル スキニーリッチシャドウ SR01 ベージュブラウン

エクセル スキニーリッチシャドウ SR01 ベージュブラウン

 

 わたしがよく愛用しているのは エクセル スキニーリッチシャドウのブラウン系アイシャドウです。ブラウン系は4カラーあるのですが、どのカラーもおすすめします。

 

 

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まぶたに載せたときの発色も自然ですし、塗りすぎなくてもまぶたに潤いとツヤを表現することができます。ベーシックならブラウンならベージュブラウンですが、もう少し赤みや健康感を表現したいなら、ウォームブラウンがよいでしょう。

 

エクセル スキニーリッチシャドウ SR05 ウォームブラウン

エクセル スキニーリッチシャドウ SR05 ウォームブラウン

 

 ピンクブラウン系の発色ですので、優しそう、かわいらしい、ナチュラルな血色を表現することができます。まぶたの上がくすみがち、表情が暗いと言われる、元気が無さそうと言われる……そんな方はベージュブラウンよりもウォームブラウンを選んだほうが、元気そうに見られるでしょう。

 

 

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 ちなみにOSCEでも同じことが言えます。マニュアルが配られたかと思いますが、無難な格好、ナチュラルメイクをしてください、といわれたことでしょう。ごてごての厚化粧は嫌がられます。オルチャンメイクとかも個人的には医療には向いていないと思います。顔色悪く見えますし…

奇抜とか個性を出すとかではなく、とにかく無難に、健康的にいきましょう。

 

つけまつげNG、マスカラは塗りすぎない

つけまつげはもちろんNGです。調剤中に万一まつげが落ちたらと思うとホラーです。患者さんの前で外れかけのまつげなんて見せてしまったら大変です。

マスカラも塗りすぎはNGです。だまになってひじきのような濃い太いまつげは、魅力的どころかただの不潔です……

私はコーム型のマスカラを使って、マスカラがだまになるのを防いでいます。

 

 

威嚇しない、優しく健康的な雰囲気を出す

患者さんというのはただでさえ心や体に問題を持って医療機関を訪れています。

そのような患者さんをお迎えする以上、威嚇したり、委縮させたりするようなことは厳禁です。まして、最初のルックスで患者さんを怖がらせていては意味がありません。

 

私は髪が長すぎる薬剤師と出食わし、髪の毛がべったり薬袋に触れて嫌な思いをしたことがあります。他人の髪の毛って基本的に不愉快ですよね?患者さんのものに触れることはないようにしましょう。

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薬剤師は安心させるたたずまいが重要です。

あたたかみややさしさ、清潔感、健康感。これらを意識したメイクやファッションが薬剤師には必要となるでしょう。

【進学】薬学部に向いている人・向いていない人。勉強嫌いはやめておけ!【真面目な努力家】

薬学部はつらい学部です。

一部のできる人にとっては楽で楽しい学部かもしれませんが、わたしのようなイケてないグループの学生にとっては地獄の学部です。

何がつらいって勉強ばかりということです。本当に、半端な覚悟で進むと後悔します。人生を棒に振ってしまうはめになります。

薬学部を漠然とした思いで選ぶことはやめてください。自分が薬学部を通い続けられる人間かどうかをよく考えてから、それでも自分は続けられる!と決意できる人だけが、薬学部を受験してください。

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【バイト】一人暮らしor実家暮らし 薬学部ではどっちがおすすめ?【自己管理】

私は大学を卒業するまで実家暮らしでした。だからというわけではないのですが、薬学部生活においてはできるのなら実家暮らしのほうが良いんじゃないかと思っています。

もちろん向き不向きがありますし、一人暮らしが向いてる人もいます。しかし私のようなへなちょこ薬学生にとっては、実家の方がなにかと都合が良かったです。

 

金銭的負担が軽い

まずこれです。一人暮らし、さらに仕送りがない場合だとお金を工面するのに時間と労力を割かなければなりません。知り合いはマクドナルドのバイトにはまりすぎて留年しました…

お金がないなら奨学金を借りればいいじゃない、と言うかもしれませんがあれは名前の響きが良いだけの借金です。しかも利子ありのやつなんて最悪です。卒業後ちまちまちまちま返すの本当しんどいです。

 

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薬学部は嫌でも最低6年通わなくてはならないので他の学部より学費がかかるのは仕方ありません。教材や実習関連でもお金かかりますし…そして国公立でも決して安くはないのに私立大学なんてほんとにべらぼうに授業料が高い。奨学金でこれ足りるの?ってくらい高い。

都会の私立大学に一人暮らし、奨学金ありが一番詰むパターンじゃないかと思っています…しかも卒業したらガポガポ稼げるかというと別に…下手したら一般のサラリーマンに負ける場合もあるし…

 

希望を砕くようで言いづらいのですが、薬剤師は富豪になれる仕事ではありません。免許のおかげで仕事の範囲は広いですが、かといってジャンジャン稼げる仕事が多い訳ではありません。

なので学生時代にあまりに多額の奨学金を抱えるのは賛成できません。

 

精神的に楽

家に帰ると家族がいるのでその日の愚痴も聞いてもらえるし、気持ちの切り替えが比較的容易です。大学生活でなにがしんどいって、勉強つらすぎて一人でやりこむうちに病んでしまうんですよね。孤立して健康を損なう学生もものすごく多いので、そういう意味では実家暮らしはラクです。家を出たら初めてわかりますが、実家は偉大です。1人で暮らすと何もかもを自分で管理しないとならないので…

 

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飲み会を断れる

これは自分の話ですが、実家の事情を出せば行きたくない飲み会を逃げることができます。学校近くに一人暮らししてると引っ張り出されてうざいです。実家暮らしなら電車の都合もあるから適当なところで引っ込むこともできる。

私のような飲み会嫌いには好都合でした。というか学生時代の飲み会って頻度多いくせに質はザツですよね…ぜんぜん美味しくないうっすいお酒出されて、これでこの値段!ボッタクリじゃね?みたいな店もありました。

バイトに勤しんでるかたわら飲み会に浪費してる人を見ると、それって学費に使う予定じゃなかったっけ?ってなります。

 

崩れがちな生活リズムを整えてもらえる

実家ぐらしの一番大きなメリットは「やってもらえる」ことです。何をするにしても一人暮らしだと自分でやらないといけないので、自由である一方責任を伴います。

実家にいたら家事をしてもらえるし、寝すぎてたら起こしてもらえる、ごはんができたら読んでもらえる、お風呂をわかしてくれる…

一人暮らしでどんどん生活が適当になっていくと、何をするのも面倒くさくてゴミみたいな暮らしになります。家族がいると否が応でも生活サイクルが規則的になるので、厳しい薬学部生活には有利かもしれません。昼夜逆転したほうが元気な人は別ですが…

 

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お金を考えずに学生生活を送れる

ただでさえしんどいことが多い薬学部生活なのに、ここでお金のことでキリキリしてると本当にストレスがたまります。どうせ卒業後はいやでもお金でストレスたまるので、せめて学生時代くらいストレスフリーにいたいものです。

 

学生のうちはどうしても考えが甘いので使ったぶんは働いたらすぐ返せるでしょと思いがちです。しかし薬剤師はそこまでラクに稼げる仕事ではない。というか普通レベルなので、医師や歯科医のイメージをしてはいけません。食いはぐれることはないだけで、稼げるとは誰も言っていません。

なんとかなるだろと奨学金を借りまくって1000万借金スタートの人もいますが…おすすめできません…卒業してすぐに20年ものの借金返済を始めるのはしんどいです。しかも有利子なんて一刻も早く返したいです。

 

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 必要以上の苦労をする意味ってないと思うんですよね。特に今の時代、普通に生きていくだけでみんなしんどいんですから。学生時代からキリキリつらい思いをしながら過ごすと、卒業後の生活が荒れる危険性すらある。

一人暮らしで経済的にも精神的にも余裕がない6年を過ごすのはかなりの負担です。無事にやっていける人もいますが途中でつらすぎてリタイアする人もいる。周りに家族がいたらもっと相談に乗ったりできてここまで酷くならなくて済んだのに、みたいな人もいる。

楽して単位が取れる遊ぶだけの大学生ならともかく、薬学生はそうではありません。だったらできるだけサポートを利用していくのも道としてありです。

 

一人暮らしの自由も素晴らしい!

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もちろん一人暮らしはとても自由で楽しいです。何時に起きようと寝ようと何を着ようと食べようと、家族からの干渉はありません。友達を呼びやすいし、門限など考えずに夜中まで遊ぶこともできます。

ただし、自由と隣り合わせにあるのが責任です。ほったらかしたことのツケは自分で払うのです。洗濯機を回さない限り服は汚いままだし、ごみを捨てないと足の踏み場もありません。

そして、薬学部生活は6年の勝負です。自由とうまく付き合うのはなかなか大変です。孤独を感じてつらくなる場合もあるでしょう。メンタルを病むのも怖いです。

 

学ぶために実家を離れるのは仕方ありませんが、実家暮らしを選ぶのも戦略のうちです。なんせ6年も通うので、しんどいです。一人暮らしが必要なら途中から始めたらいいだけですから。

どの道を選ぶのが正解かは人によるので、家族とよく相談してみてください。

 

 

【進学】なんとなくで入学するな!薬学部に行きたいなら知っておくべきこと30【編入】

理系の高校生となると進学の選択肢として挙がってくるのが「薬学部」。そこそこの成績を持っていたら薬学部を進学先に考える人も少なくないと思います。「薬剤師は安定して稼げそうだしくいっぱぐれなさそう」というイメージがあるので、特に理系の女性には昔から人気がある学部です。

国公立はもちろんのこと、私立でも多くの薬学部が全国にあります。入学のための偏差値は学校によって大きく変わるので「成績のせいで薬学部に入れない…」ということは昔より少なくなってきたかと思います。

 

しかしこの薬学部。このブログでも再三述べているように、決して楽な学部ではありません。勉強が難しいということもありますし、6年間大学に通うということは様々なリスクが伴います。薬学部に行きたいと思う高校生の方、また薬学部に入りなおしたいと思う方には、ぜひ以下に書いてある30の項目を参考にしていただければと思います。

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