薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

コロナ時代、社会人から薬学部に進学はありなのか?薬剤師として卒業できる?

このコロナ時代、なにもスキルを持たない人間はたたき落とされていきます。人より抜けたものを持たないと需要をなくします。就活も転職市場も厳しい状態はしばらく続くでしょう。

 

そんなとき安泰とされるのは資格職、それも医療系…社会人になってから薬学部に進む人もちらほら見かけます。コロナ時代、さらにその動きは強まるでしょう。

 

果たしてコスパの良い選択でしょうか。

 

最低6年、の重さ

結論から言えば人それぞれです。その人の覚悟と能力があれば社会人でも薬学部に行けます。というより行くことじたいは簡単です。入ってからがほんまもんの地獄なので。

 

ふらふら入ってなんとかなるでしょ…的な考えでは数年で撤退なので、金と時間を無駄にしないようによく考えてください。そういう人を薬学部で何回も見てきました。途中であきらめたのか登校しなくなり、何がしたかったんだろう…みたいな人、かなりいます。

 

 

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あと在学期間が長いのも厳しいですよね。6年って想像以上に重たい。このあいだ社会人としてまっとうなキャリアが積めないので、職務経歴書に書けることが少なく、転職にも不利になる。

 

進学するより転職…の可能性もあります。というか、そっちのが早いしコスパ良いとも考えられる。

 

免許取らないと話にならない

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資格職のいいところは免許さえあればある程度の保証がありますが、受からないとゼロどころかマイナスになるのは知っていたほうがいいです。

 

薬学部を出たのに薬剤師になっていないって、すごいコスパ悪い選択です。どうせお金を投げ込むなら薬剤師免許とらないと話になりません。在学してるだけではどうにもならないのに、途中で失踪する人が多いこと多いこと。心が折れたんでしょうね。

 

ただ薬学部を出ただけでは仕事の幅はさほど広がりません。歯学部出たのに歯医者じゃない人、もそうでしょう。資格ありきで人生設計しないとならないので、最後まで気が抜けないんです。

 

 

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若い子に格下扱い

はたちやそこらのクソガキに後輩扱いされたりいじられたりするのが気に入らないなら、あまりおすすめしません。今思えば、社会人からの学生は本当に大人だったなと思います。

10以上下の子供に平気でタメ口たたかれたり、ジジババ扱いされてマジギレするようでは続きません。むしろ学部の空気をコントロールする役割を年長者は担うべきです。

 

なんせ相手は社会に出てないので失礼なことも平気でやるし、会社の新卒なら説教もののことを、先輩だから注意できない…みたいなことも頻繁にあります。そこにストレス溜めないかは意外と大切です。

薬学部では社会人だった過去など無関係ですからね。やたら会社での経験をふりかざしたりするとそれこそ老害扱いされ、みんなに避けられるでしょう。

 

コミュニケーションが生き抜く秘訣

 

なにごともそうですが、孤立が一番きつい。考え方が凝り固まってしまうし、お得な情報を手に入れられなくなる。

薬学部は情報戦なので、できるだけ学生や先生とコミュニケーションしたほうがいいでしょう。先生とのやりとりは、むしろ年長者のほうが自然にできるかもしれません。

 

自分ならどうにかなる、と信じて他と違うことをして自爆する人がたくさんいます。なぜか講義に来なかったり、なぜか自習にこだわったりして単位を落として最終的に行方不明、何しにきたんだろうあの人?みたいなのもザラです。

 

 

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一人でどうにかしようとして上手くいった試しを知りません。諦めて、積極的にまわりの手を借りるのが良いんじゃないでしょうか。バイトやサークルをするのもおすすめです。

 

年下だからと舐めない

社会人学生が嫌われる理由の上位でしょう。年くってるから偉そうにして周りに謙虚さを持たないようでは、まず仲良くしてもらえません。

そもそも若くして薬学部でサバイバルしてるんですから優秀な人たちです。今後仲良くしておけば、5年後10年後に良い人脈になるかもしれません。

投資という意味でも、若者とのコネクションを積極的に持つのをおすすめします。優秀な子、顔が広い子、進路を明確に考えてる子が狙いどころでしょう。

 

とにかく、同じ学生という立場なので先輩風吹かさないことです。ただでさえうざいのにもっと嫌われます。

 

たかが6年、されど6年

30から36と考えた時の6年間は大したことないものだよ、そういう人も多いでしょう。しかしコロナのような100年に1度レベルの天災が在学中に降りてきたら?無事に進級できるでしょうか、卒業できるでしょうか。大学にも物理的に入れるでしょうか?

休学や延期を強いられ、6年では終わらない可能性もあります。2020までは誰もがこんな世界になることを予想してはいませんでした。しかし世界は一瞬で音を立てて変わり、人間はそれに合わせて生き方を変えざるをえません。

 

 

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入学すれば普通に卒業できる、そんなイメージはあくまで世界が平和な時なのです。これからは未曾有の災害の中で、なにも当たり前ではありません。6年間勉強して卒業する、そんなことさえイレギュラーになるかもしれないリスクを抱えなければなりません。

 

 

100か0の世界

コロナ時代、社会人からの薬学部は良いのか?と言われると、結構ハイリスクなギャンブルといえるでしょう。免許をとればたしかに仕事の範囲は広がります。しかし免許がとれなければただの薬学部卒業生、あるいは中退学生なのです。0か100、もっと厳しいかもしれません。

 

医療は需要が消えることのない分野なので、薬剤師を目指すこと自体はズレてるとは思いません。しかしその工程がしんどすぎるのです。

仮に30から入学して、最低でも36で卒業と免許と就職…体も衰えていくし、働き盛りの時期に職歴にブランクができるのもきついところです。

 

 

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進学するより転職…の可能性もあります。というか、そっちのが早いしコスパ良いとも考えられる。

 

他の学部のように行けばなんとかなると思うなら、それはまず間違いなく甘い考えです。

貴重な人生を費やすならば、どの選択なら自分がやっていけそうかを真面目に吟味しましょう。

 

 

【転職おすすめ】

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たとえば転職サイトに登録するとか。あなたを必要とする場所は、あなたが思う以上にたくさんあります。

大丈夫です。あなたがあなたが思う以上に価値がある存在です。あなたを無能扱いするような会社なんてさっさと見切りをつけて逃げてしまいましょう。

 

 自分だけの人生をオリジナリティあふれるものにしていくためには、飼い殺し状態から早急に脱出しなければなりません。気が向いたらぜひ転職サイトに登録してみてください。

20代は需要がある時間です。ためらっていくと若さはどんどん浪費されていきます。「会社に縛られて自分らしく生きられない」生活からは早く逃げましょう。

 

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