薬剤師のメソッド

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【進学】薬学部に入る前に諦めて欲しいこと10【怖い】

理系の高校生であれば進路として薬学部を選択する瞬間があると思います。薬学部、かっこいい響きですね。薬学部に通っていると言うとだいたい凄い!って言われます。医学部ほどじゃありませんがブランドはあります。難しい勉強をしている学部として他の学生にマウンティングできる場合もあるでしょう。

しかし当たり前ですがラクなことばかりではありません。薬学部を選択したからには諦めなければならないことがいくつもあります。

 

1.楽をすること

大学入学当初、わたしはある勘違いをしていました。つらい大学受験を乗り越えたのだから、大学生活はそれよりゆとりがあってゆるゆると暮らせると思っていました。

完全に誤解でしたね。6年間、楽をした瞬間なんてマジでありませんでした。何かを片付けたと思えば新しい難題が来る、しかもハードルがどんどん高まっていく。

キラキラ楽しいキャンパスライフなどただの妄想でした。

 

 

 

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2.リア充になること

リア充学生を横目で見ながら勉強する日々です。殺意がわきます。自分がテスト勉強してる横でリア充たちがスキー旅行とか行ってるのを見ると滅べと思います。

それでも勉強しないと進級できないので、黙々と勉強するしかありません。思い返しても、本当に夏休みや冬休み、実験やらテストやらで潰れていたし…6年の頃は就活卒論国試のトリプルパンチでもう土日の境目も消えていたし…

人生のモラトリアムを楽しめませんでした。

 

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3.自由な時間を持つこと

とにかくやることが多いのでバイトやサークルとの両立も大変です。下宿生なら学校が近いからまだマシかもしれませんが、自宅生で片道1時間以上かかるとなると、本当に朝から晩まで忙しい。通学中にレポートを書くのもざらにあるし、帰宅したらげっそり疲れる。

昼夜逆転生活になるのもあるあるです。帰宅して数時間寝てから勉強してたらもう朝…そしてぼろぼろのまま登校してまた寝る。

 

 

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4.安上がりに学ぶこと

これは日本教育の深刻な問題と思いますが、とにかく金がかかる。大学とは本当に金がかかる。金に見合った授業してんのか?って思うほどです。

私立薬学部なんて卒業までに2000万かかったりするし、そんな金を学生個人で払うなんてほぼ無茶でしょう。それこそ裕福な親を持たないと私立のボンボン大学なんて通ってられません。

金がかからずに学びたいなら国公立薬学部もあります。しかしどれも偏差値が低くないのと、地方に集中しているのと、国試対策はほぼ丸投げです(まあ、それでも個人の力で合格する学生が大半ということは、厚生労働省のデータを見ればわかります)

働くとしみじみ実感しますが、生きることや学ぶことは本当にお金がかかる。私立に行く人は両親に感謝しましょう。

 

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5.夕方に帰ること

研究室にもよりますが、深夜まで実験させられるところもあります。セミナーや発表が夜から始まったり、フィードバックがその後何時間も続いたり…気付いたら深夜に帰宅なのもざらです。

薬学部に限りませんが、理系というのは研究室に閉じこもってほぼ家のように実験し続けるのが日常です。わたしは実験が大嫌いなので本当に苦痛でした…毎日帰りたくて仕方なかった。

 

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6.プライドを持つこと

大学に入ると自分より優秀な人が山ほどいます。高校まではお山の大将でも、大学に入ってからあまりにレベルの高い人が多すぎて、プライドへし折られることもしばしばです。

私は入学して早々痛感しました。自分以外の全員が自分より頭が良く見えたので、必死に勉強しましたが、結局そのコンプレックスは卒業するまで消えなかったです…

逆に、そこまで頭が良いのになぜ医学部にいかなかった?みたいな人もいます。

 

 

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7.自力で試験を乗り越えること

大学の試験は、実力というより情報戦です。過去問や試験対策のプリントをもらえると圧倒的に有利です。先生によっては過去問まるまる同じテストを出したりするので、正直丸暗記でどうにかなる科目もあります。

過去問はサークルの先輩や情報通が持ってることが多いので、できるかぎり手に入れたほうがいいです。自力でやるとめちゃくちゃ時間がかかるので、ラクできるとこはしたほうがいい。

特にやりたいことがなくても、薬学部の先輩がいるサークルに入っておいたほうが良いです。できれば顔の広い先輩。過去問を引き継ぐ伝統があるといいですね。

 

8.6年制で無駄に伸びた2年

 

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わたしは六年制に反対です。実習期間が半年もあったわりにあまりにも不手際やトラブルが多すぎて「こんなんなら4年で薬剤師になって現場で学んだほうがいい」と痛感したからです。

パワハラやセクハラ、放置、雑用しかさせない、大学との連携不足、コンプライアンス違反の報告は数多あり、学ぶものよりも「なんなんだこの時間…」と絶望感を抱くことが多かった。

そもそも、2年伸びたくらいで医師と対等にものが言える薬剤師が育つわけがないのに、形だけとりあえずフェアにしてみたよ感が否めません。そのくせ学習内容はレベルの低い私立だと国家試験の過去問の繰り返しですから、マジで時間と金の無駄です。

薬剤師は4年でとって、修士になりたい人は薬剤師のバイトしながら研究室に通う…のほうがマシなんじゃないか…と思います。

6年になったからといって、薬剤師が地位向上した事実なんてあるんでしょうか…

 

 

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9.博士に9年でなること

他の学部なら4.2.3の9年でドクターになれますが、薬学部においては6.4の10年です。学生によっては手際良く10年未満で取得できるそうですが…

6年ですでに最低24歳なのに、そこから4年プラスで研究したいって相当少数派です。さっきの学費の話とも関連しますが、社会人として働いてもないのに学費だけ降り積もっていくのも耐えられない。奨学金は実質借金だし、そこまでリスクを背負って学びたいか?です。

社会人ドクターならまだマシかもしれませんね…

 

 

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10.他の人みたいに自分も薬剤師になれると漠然と思うこと

最後はこれです。大学生、受験生ならぼんやりと思うかもしれません。若いうちは万能感をいだきがちです。自分ならなんでもできると思い込むかもしれない。

しかし大学生活は挫折の連続です。つらいこと、みじめなこと、恥ずかしいこと、理不尽なこと、悲しいこと、次々と襲いかかります。それにいちいち怯んでいると進級できなくなります。

留年するとモチベーションが下がり大学から足が遠のきます。いつしか休学、中退となり、薬学部あるあるの失踪者になります。

決して楽と思わないでください。薬学部なんて楽しいしラクだったよと言う人もいますが、それはその人の感想であり、あなたもそうとは限りません。

わたしは安易に薬学部を選んで死ぬほど後悔しながら息も絶え絶え卒業した人間なので、なおさら思うのです。ふわっとしたイメージで入学してはいけない。自分も薬剤師になれると簡単に思ってはならない。

 

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入学は簡単でも卒業、資格取得までは果てしなく険しい道です。蟻地獄に沈まないように毎日が戦争です。

決してラクとは思わないでください、それ相応の覚悟を持ってから入学してほしい。大学生活を楽しみながらキラキラ過ごせると妄想しないでほしい。

自分が一番求めるものはなにか?楽しく遊べる日々か?勉強か?研究か?免許か?

よく考えてみてください。

あなたの大学生活が実りあるものになりますように。