薬剤師のメソッド

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実験が嫌い、苦手…でも薬学部でやっていけるのか?

言うまでもないですが薬学部は理系です。文系を履修していると薬学部には入れません。高校の理数科にいる人は実験を授業で多くやったりレポートを書いたりするでしょう。

薬学部も理系なので、もちろん実験をします。せずに卒業することはできません。あらゆる場面で実験をやります。

しかし、薬学部の学生みんなが実験得意なわけではない…実験嫌い、苦手な人間でも薬学部生活を乗り切り薬剤師になれるのでしょうか。

 

実験嫌いの薬学部は辛かった

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何を隠そう私も薬学部にいながら実験が嫌いな人間です。昔から嫌いでした…準備はめんどくさい、成功しないことが多い、大量にレポートを書かなければならない、プレゼンすれば大量にダメだし食らう…ほんとにしんどいです。

実験が好きなんて思ったことないです。あーあめんどくせえなあ…なんでこんなことしなきゃいけないんだろう…あーあ…って思いながら実習でも研究室でも過ごしていました。やらなければならないので仕方なくやる、でしかなかったです。

 

結論からいうと、実験苦手でも薬剤師にはなれます。しかし楽しくは無いです。すげー苦痛です。それだけはほんとに言いたい。全然楽しくない。

薬剤師になるためになにより必要なのは忍耐です。6年の地獄を粛々と耐える精神力です。逆に言えばそれがあればわりとなんとかなるのです。

スーパーハイテクを持っていても怠け者だったり飽き性だったりでは卒業できません。実験がド下手くそでも愚直に発信していけば、なんとかなります。とにかく耐えること、恥を恐れないこと、慢心しないことです。

 

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ぶっちゃけ薬学部卒業程度の研究なら世の中にありふれているのですから、卒業レベルのかたちに作り上げられたらそれで上出来です。ノーベル賞ものの発見なんて誰も求めていない。とにかく最低ハードルを超えさえすればいいし、超えなければなりません。

 

 

楽しくない実験、虚無の日々

とはいえ実験はほんとに楽しくなかった。器具を割るわ怪我をするわデータは出ないわプレゼンで詰むわ、ほんとに良い思い出がない。他の人はどんどん結果を出してるのに自分だけ同じ実験を延々と繰り返している…気が遠のくこともありました。

薬学部なら2年ごろに実習があるかと思いますが、ほんとどの実習も厳しかったですね。終盤とかは器具持たせてもらえなかったし。まあ操作したら怪我するからその方がマシだったのか…

 

「専門性のあることを学んで楽しむ」のが大学の役割だとしたら、私はそれを全然活用できていませんでした。「楽しむ」部分はたぶん最初から最後まで得ていない。ひたすらに修行のように器具を洗っていたし、結果の出ないグラフを出していたし、レポート蹴られすぎて逆ギレしそうになっていた。ほんとに楽しくなかった。

 

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虚無に満ちた日々でした。それでも卒業はできたので、回答としては「実験が嫌いでも卒業はできるが楽しくない」のです。

これを重大ととるかはあなた次第でしょう。つまらないことを山ほどやらされても最後に免許が取れたらOKととるのか、大学生活を自分のやりたいことのために使うのか…価値観しだいです。

実験は楽しい人は楽しいでしょう。私は楽しくありません。でも薬剤師です。

薬剤師になるために「実験を楽しむ力」は必要ないでしょう。やっぱり根気と執念の世界なのです。

 

実験しない研究室に行こう

大学生活後半になると研究室に入るようになります。分野をよく選びましょう。毎日朝から深夜まで実験させられるブラック企業もびっくりのクソ研究室も実在します。そこでメンタルや体を壊して国家試験を受けられなかった人もいます。就活に失敗した人もいます。実験が好きな人でもそうなるんだから、嫌いな人なんて話になりません。この手の研究室には絶対に入らないようにしましょう。

 

逆に情報系や実務系など、実験をしなくてもよい研究室もあります。知人はプログラミングが活動の主だったので、いわゆる動物実験なども一切していません。

将来研究職などになるのであれば学生の頃からガツガツ実際に実験しなければならないでしょう。しかし実験嫌いな人が研究職になりたいとは思わないので、やはり実験しない研究室に入るのがベターです。

 

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事前の研究室見学でよく確認しましょう。学生がこき使われてないか、教授のクソさが評判になっていないか、信頼出来る先輩がおすすめしているか、入る前に要確認です。入ってからはなかなか変更できないので…

 

実験が大嫌いな自分は、今思えば情報系とかでやってればもう少しマシな研究生活おくれたのではと思ったりします。プログラミングとか在学中に習得したかったし。卒業してからは当然ですが細胞や動物いじる機会もないしやりたくないですしね…

 

薬剤師免許をとりたい強い想いがあるのなら、実験の苦しさを耐える必要があります。楽しいと思えることを学びたいのであれば、薬学部には来ない方がいいでしょう。あるいは実験しなくてよい研究室を選びましょう。

 

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薬学生からしたらバイオや化学系は花形なので人気がありますが、情報系は結構穴場だったりするので、希望を出すとすんなり通るかもしれません。学生時代にプログラミングのスキルを磨いておけば就活にも活用できます。

実験が嫌い、苦手ならそれをやらなくていい道を選ぶのもいいでしょう。とにかく卒業と免許優先です。

 

【受験勉強におすすめ】

薬学部に入学後が厳しいのは当然として、その前提の大学受験ももちろん大変です。その場しのぎの暗記ではやり過ごせないですし、日々こつこつと積み重ねないとライバルに打ち勝つことはできません。

高校3年間はびっくりするほど早いので、ちんたらしてるとあっという間に周りに差をつけられます。適切な勉強を繰り返していくのが、確実に薬学部に進むために重要です。

準備が早すぎて損をすることはありません。まずはスタディサプリで日ごろの学習を補完していくことから始めてみてはいかがでしょうか。

高校のころから適切な学習習慣を身に着けていけば、薬学部に進学後もスムーズな学生生活を送れます。

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