薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

「薬剤師のメソッド」の説明と、初めての方におすすめの記事

当ブログ「薬剤師のメソッド」は、現役薬剤師が運営する「薬学生・薬剤師の人生について考えるブログ」です。薬学部への進学、薬学部での学生生活、実習のこなしかた、国家試験対策、就職活動、就職後の仕事、転職……薬剤師にかかわるあらゆることをピックアップして自分の経験などを交えながら語っていくブログです。

 

管理人ぴーについて

某大学の6年制薬学部を卒業した薬剤師です。新卒で某製薬会社にMRとして就職し、その後ある急性期病院に転職、それから1年後に調剤薬局に転職しました。経験は浅いですが一応製薬業界・病院・調剤薬局それぞれを経験しています。患者さんに真に役立つ薬剤師とは何か?薬学部ではどんな教育をすべきなのか?考えることもありながら日々試行錯誤中。

 

薬剤師のメソッドをつくった理由

自分が薬学生のころ、薬学部に関して情報提供しているサイトやブログがあまりありませんでした。ですので、入学後の勉強がこんなにきついことも、ブラック研究室に配属されたら身も心も廃人にさせられることも、6年間大学に通うと想定以上にお金がかかることも知りませんでした。世間知らずで今思えばたいへん恥ずかしいのですが「薬剤師はもうかるから授業料が高くても後でなんとかできる」と誤解していたこともありました。しかし、実際薬学部を経験し、就職活動をし、転職し、薬剤師として日々生きていると、それらが間違った認識であることをひしひし感じるようになりました。

 

このサイトでは「薬学生にとっては当たり前、でも意外と知られていないこと」「薬剤師って実際どうなの?世間のイメージどおりの仕事なの?」というような細かいことに回答していく方針にしていけたらと思います。

コンセプトは「自分が薬学生、高校生だったころに読みたかったサイト」です。

このブログの記事が、誰かの進路選択に少しでも役立つのであれば幸いです。

 

初めての方にお勧めの記事

当ブログでは薬学部、薬剤師について100以上の記事を用意しています。このブログをご覧くださった方の目的に合わせた記事も、ある程度はあります。以下に目的別の記事を紹介いたします。

 

進学について

薬学部に入ろうか迷っている高校生

 

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上記の記事のいずれかを読んでいただければわかることかと思いますが、とにかくこのブログで繰り返し述べたいのは薬学部は「卒業するのが難しい」「お金がかかる」「まったく遊ぶ時間がない」「薬剤師は思ったよりも稼げない」「勉強がしんどすぎる」「同級生がどんどん失踪していく」など……結構ハードな学部だということです。

 

さすがに医学部には及びませんが、過酷な環境であることに変わりはありません。ほかの学部の学生のような遊び放題留学し放題バイトしまくりサークルウェーイ……みたいな学生生活は期待したらいけません。その前に課題を…テストを…レポートを…駆逐しなければならないのです…こんな生活を6年間…果たして続けられますか?

 

ぼんやりした理由で薬学部に入りたい、と思っている学生にはぜひ上記の記事を読んでいただけたらと思っています。たぶん高校生のわたしがこの記事を読んでいたら薬学部を目指していないと思います。それくらいしんどいです。何百回やめたいと思ったかわかりません。決して楽じゃありません。勉強大好きじゃないと務まりません。

また製薬会社の研究職を狙う方には4年制への入学の方がおすすめかもしれません。しかし、4年制に進むと薬剤師免許を取ることができません。(厳密にいうと取ることはできるのですが、すごい回り道をしないといけないのでたいへんに面倒です)どちらを選ぶかは、ご自分でよく検討なさってください。

 

医学部に未練がある方に

 

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 薬学部あるあるですが、必ず医学部コンプレックス人間がいます。ふてくされた顔で授業を受け、「俺は本当はこんなとこにいる人間じゃない」「俺は本気を出せば医学部に受かっていたんだ」「薬学部にいるお前らとは違うんだ」と言い張る人間がいます。ハッキリ言って迷惑なので医学部を再受験してください。薬学部の雰囲気を悪くしますし、仮面浪人だかなんだか知りませんけど貴重な薬学部の席を奪わないでください。薬学部に行きたかった人たちの席が、こういう医学部コンプレックス人間に奪われると思うと腹が立ちます。本当に医学部に行きたいのなら薬学部で文句を言わないで医学部をチャレンジし続けてください。妥協して薬剤師になったところで、医師に勝てることは今後ありえません。薬剤師になるといっそう「医師より格下」感は強くなります。そのみじめさに耐えられないのであれば医学部を目指して勉強してください。薬学部は医学部の代わりではないのです。本当に医学部に行きたいのなら、挑戦をあきらめないでください。

 

社会人で薬学部に行きたい方

 

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 同級生にもたくさんいました。元社会人からの薬学生。社会人時代に学費をため、大学に再入学、という人もかなり多いです。医歯薬系の学部は社会人入学組が多いですね…ですので現役18歳で合格、入学…なんていうケースは決して多くはありません。同級生が30代、40代ということもざらにあります。

しかし、繰り返し述べるように薬学部は勉強の多い学部です。実験も多いですし、手先の細かい作業を求められる学部です。10代後半の若い心身でも大変だったのに、社会人になってからのチャレンジがうまくいくかは、わたしは保証できません。というのも、知り合いの社会人薬学生が失踪して誰も行き先を知らないからです……きっつい課題、研修、レポート、研究、国家試験……これらを乗り越えられるタフネスさがあるかが試されるでしょう。決して楽な学部ではありません。それだけはご承知ください。

 

学生生活について

 

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過酷な薬学部生活。自身の経験から言っておきたいのは「友達はつくっておけ」ということです。あなたがよっぽど優秀で課題もテストも余裕もこなせるハイスペック薬学生ならともかく、わたしのような落ちこぼれ学生なら横のつながり、縦のつながりは作っておいた方が絶対楽です。大学時代の友達は高校までの友達と少し違います。そこには多少の利害関係が発生します。具体的に言えば「過去問」です。これがあるとなしでは試験の乗り越えやすさがまったく異なるのです。過去問と同じ内容ばかり出してくる先生もいますからね…もちろん講義を真面目に聞いて教科書を読み込みノートをとって勉強していれば過去問に頼らなくても単位を取るのは可能なのですが、学年が上がるにつれだんだんきつくなってきます。わたしのように楽したい学生はぜひともサークルなどで友達をつくり、過去問をゲットする環境を整えた方がよいです。

 

また初めて一人暮らしをする方も多いと思うので、健康管理には気を付けましょう。レンジでパスタは神ですよ。容器にパスタと水をつっこんでレンジでチン。あとはソースをかけて終わり。たんぱく質をとりたければサラダチキンを食べればOK。特に冬場は急激に体調が悪くなる場合もありますので、おかゆやスープのような食材を保管しておくことも重要です。一人暮らしでの病気程心細いものはありませんからね…今ならラインのような便利ツールがあるので、しんどいときは友達に頼んで食材の買い出しをしてもらうのもいいかもしれません。

 

バイトする時間もなかなかとれないかもしれません。わたしもバイトしていましたが単位がとれない危機に陥ったので急きょやめる羽目になりました…塾講師のような単価が高いものや、短期・単発バイトで稼ぐのがいいかもしれません。最近は在宅ワークも多いのでそれでお小遣い稼ぎするのもいいでしょう。なんにせよバイトのしすぎで留年なんていう本末転倒なことにならないように要注意です。

 

余談ですが学生時代に結婚相手を見つけた方がいいです。社会人になると出会いが無くなります。無いわけではないのですが、自然な出会いは期待しない方がいいです。婚活パーティーや結婚相談所などを使わないと出会えないことが多いです。

大学は無料で同世代の同じくらいの知能レベルを持った異性とたくさん会える最後の環境です。今結婚した同級生の多くは学生時代で出会っています。

結婚できるとは限りませんが…学生時代にパートナー候補を見つけておくことをおすすめします…。

 

OSCE/CBTについて

薬学科4年の終わりに実施されるペーパーテスト・実技試験。これに合格しないと進級できませんし実務実習に臨むことはできません。合格率99%ですのでほぼ落ちることはないと思うのですが、このブログには「CBT 落ちた」で検索でたどり着く方が非常に多いです…ご愁傷さまです…

 

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当たり前のことですが服装はきちっと。しわだらけ、しみだらけの白衣はダメ、清潔に。爪は短く切って、長い髪はちゃんとまとめて、染髪もしないこと。厚化粧も不潔なのでダメ。薬のびんを指さして名前を大声で叫ぶのも忘れないこと。調剤後に掃除機をかけるのも忘れないこと。「おつらいですね」と言うことも忘れないこと。当たり前のことを当たり前にこなせれば合格するはずです。CBTも同様です。薬学部4年までの内容をしっかり勉強できていれば落ちることはまずないテストです。本番前に提供されるテキスト(コアカリでしたっけ)をしっかり勉強していればCBTは怖くない敵のはずです。むしろCBTでつまずいていたら2年後の国家試験なんて到底乗り越えることはできません。

 

実務実習について

 

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 大学5年次に約半年続く実務実習。学校によっては1年近くあるかもしれません。こればかりは実習先との相性です。いい実習先に恵まれれば楽しい毎日を過ごせるかもしれませんし、学ぶことも多いかもしれません。しかしブラック実習先にあたってしまうと最悪です。毎日実習先に行くだけで吐きそうになります。わたしが行った実習先は紛れもなくブラックだったので毎日死んだ目をして向かっていました。パワハラモラハラセクハラが日常的に行われていましたし、肝心の薬剤師の実技はあまり練習されてもらえないし、一日の大半が説教と人格批判で終わっていました。前評判がよくない実習先だとは知っていましたが、ここまでひどいとは知りませんでした。実習が酷すぎて終盤は軽いうつ状態になっていました。あれはトラウマでしたねー。学生は実習先を選べないのでこれは本当に運です。良い実習先に恵まれることを祈ります。パワハラ実習先に遭った場合は、レコーダーなどを常備してパワハラの証拠をすぐ大学に提出できるようにしておきましょう。最低の実習先はいっぱいありますが、あれほんとにどうにかならないんですかね?

 

就職活動について

 

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 薬剤師の就職先はものすごくざっくりとわけると病院、調剤薬局、ドラッグストア、製薬会社です。病院や調剤薬局に行く人が多い傾向があります。製薬会社にはMRとして就職する人が多いです。中には研究開発を狙う方も多いですが。

 

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 病院を就職先に狙う人が多いですが、これは賛否両論あると思います…後で書きますが。ドラッグストアも高給ですがなかなかに労働環境が厳しくハードで長続きしません。MRの離職率が高いのは言うまでもありません。

新卒の会社に勤めあげることの方が珍しい今の世の中です。特に薬剤師なんて転職してなんぼのようなところがあります。最初のキャリアにこだわりすぎる必要はありませんが、それでも「新卒チケット」は人生に一回しか使えない貴重なものなので、どこに行くべきかはしっかり考えた方がよさそうですね。

 

国家試験について

 

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 薬学生の最後にして最大のイベントです。これを攻略するためにこれまでのつらい6年間があったといってもいいくらいです。準備は入念にやりましょう。自分の実力を過信せず、しっかりと参考書を読み込み問題集を解きまくりましょう。そして体調管理は絶対怠らないように。加湿して、むやみに外出せず、部屋の中でもマスクして、刺激物は避け、昼夜逆転生活を避け、とにかく体を労わりましょう。インフルエンザなんかにかかってしまったらせっかく勉強してきたのが水の泡です。どうせ挑む勝負なのですから、一発合格しましょう。浪人すればするほど厳しくなります。どうか後悔なくやり遂げられることを祈ります。

 

仕事について

 

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社会人になると今までとは全く違う世界に飛び込むことになります。薬学生とは全然違う人種のひとたちとかかわることになりますし、それによるトラブルが発生することもあります。なんかもう陰口ばっかりで嫌になることもありますし、仕事が暇すぎて社内ニート状態になることもありますし、逆に死ぬかと思うくらい激務で押しつぶされることもあります。また、薬剤師としてメイクがどぎつい、あるいは顔色が悪いと指摘されることもあります。とにかくいろんなパターンが発生します。学生時代とは全く違う世界といっていいでしょう。

特に薬学生は努力と根性で薬剤師免許までゲットしてきた人種ですから「自分が頑張ればなんでもできるはず」と思い込んで無理をし、過労でうつになってしまう…なんてケースも少なくありません。悲しいことですが努力だけではどうにもならないことの方が多いのが現状です。努力や自分の頑張りで押し通さず、柳のように柔軟に生きることが大切になってくるでしょう。

 

転職について

 

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 わたしは製薬会社でMRとして働いていましたがコミュ障もろもろの問題で早々に撤退し、「そういえば友達に病院で働いてる子いたな。病院薬剤師とかかっこよさそうじゃん」という極めて安易な理由で病院に転職しました。自分の適性とか求める給与の水準とかまったく考えずにです。本当にアホです。その結果、激務と薄給と酷い人間関係に悩まされ、その病院も早々に撤退することになりました。ほんとに思いますけど、激務薄給に耐えられないのであれば病院薬剤師なんてするもんじゃない。とくに急性期病院。たまに給料が異様に高い病院とかありますけど、裏をのぞくとなにかしらの事情があるものです。

 

MRも給料が高かったり働き方を自分で操作できたりメリットは多いです。内勤と違って一人行動なので、こっそり居眠りしたりしてもばれませんしね…

 

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 ただまあ、朝から深夜まで働きますし、ノルマはあるし、ドクターにはなかなか会えないし、「果たしてうちの薬って効くのか?」と疑問に思ったりもするし、まあ、いいところばっかりではないですよね…

 

新卒で製薬会社に行くのはおすすめですが、働き続けられるかと言うとその人と会社の相性によると思います。社風もありますしね。とんでもなくスパルタな会社もあるかと思えば、ふわふわ穏やかな人が多い会社もあります。それは事前情報である程度知ることができるかもしれませんが、自分に合うかどうかは入社してみないとわからないのが真相です。

 

また、新卒薬剤師から製薬会社への転職と言うケースもたまにあります。ドラッグインフォメーションなどの部署に配属、などでキャリア入社と言うこともあるようです。そんなに多くは聞かない話なので「一度は製薬会社に行きたい」という方は、やはり新卒で行ってみることをおすすめします。

 

 

これからも更新します

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コンセプトは「学生だった頃の自分が読みたかったサイト」です。薬学部や薬剤師についてきれいごとばかり言う人、また専門用語ばかり使って内輪ノリで話す人たちが多くて辟易していました。このブログでは薬学部・薬剤師のいい面も悪い面も両方書いていきたいと思います。そして薬学部・薬剤師に少しでも興味がわいたり、こんな仕事してみたいな、と未来のビジョンを描いてみたり、転職に動き出したりなど、さまざまなアクションを起こすきっかけになれば幸いです。