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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

自己啓発セミナーに通って「成長した!」と思い込む人たち

雑記

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以前の職場に、自己啓発セミナーに通い詰めている人がいました。

何か知らんけど異常に向上心が強く「このままじゃいけない」「私たちは変わらないといけない」と周りにもその考えをプレゼンするような人です。

彼女に連れられて一回だけセミナーに行ったことがありますが「これ、値段につりあった内容話してるの…?」って感想でした。

でも聞いている人たちはめっちゃ夢中ですし、中には感動して涙を流しているんですよね。

セミナーが終わった後「どう?!よかったでしょ!?」って言われましたが、正直よくわからなかったです。

自己啓発セミナーでの成長は、栄養ドリンクの覚醒に似ている

このような自己啓発セミナーは「栄養ドリンク」のようなものだと思っています。

成長した、と感じるのも「そのセミナーを聞いた直後のみの効果」なんじゃないでしょうか。

栄耀ドリンクだってそうですよね。体力がなくても、ドリンクを飲んだ直後は目が覚めて、体が元気になって、気持ちが高揚してくる。いろんなことにチャレンジできるような気がする。自分のレベルが上がったような気がする。

 

でもそれって、栄養ドリンクの一時的な効果なんですよね。カフェインの効果で覚醒したからといって、疲労が消えたわけではないし、筋肉量が増えたわけでもない。

自己啓発セミナーにめちゃくちゃ通っている人って、栄養ドリンク中毒の人に通じるものがあるのではないか、と思います。

 

栄耀ドリンクを飲んだ時の快感、ドーピングした自分の状態こそ「本当の自分」と思い込み、何も補正されていない素の自分を「このままじゃいけない」って否定する。

そしてまた同じ刺激を求めて栄養ドリンク(自己啓発セミナー)に手を出す。

 

別に自己啓発セミナーが悪いと言っているわけではありません。自分の考え方を変える新しいきっかけをもたらすためにこのようなセミナーは必要です。

しかし、年がら年中セミナーに通い「自分を変えたい!」「成長しなきゃ!」って言っている人は、なにか「成長」の意味を解釈し間違えている気がしないでもありません。

 

自己啓発セミナーに通いまくって「人との出会いが幸せをつくる」とか「すべての出会い、ご縁に感謝」とかいう言葉を耳に流し込んだとしても、それでその人がスキルアップするのかとか、人間的に豊かになるのか…というと、どうなんでしょう。

 

栄耀ドリンクを飲みまくるのではなく、地道な筋トレの積み重ねが、体力と筋力を備えた強い体を育てます。一時的なドーピングを繰り返しても、自分が真の意味で成長し、限界値を越えることはできません。

 

自己啓発もそうなんじゃないでしょうか。セミナーを聞いた直後は自分を変えたつもりになるかもしれませんが、長続きしないでしょう。仕事を一所懸命やるとか、趣味に打ち込んでみるとか、人とのコミュニケーションを増やすとか、身近なことを地道に続けるのが、長期的に見ると一番自己啓発につながると思うのです。

 

押し付けてこないで

自分の勝手で自己啓発セミナーに行くのは自由です。どうぞ好きになさってください。自分を啓発しまくってください。

 

しかし、他人にそれを押し付けてくるのはいかがなものかと思います…。ひどくなるとセミナーや講師の著書の案内(なぜか郵便で)、講師が紹介していたグッズのセールスなんかもくるので、とても迷惑です。

 

自分で楽しむなら別ですけど、他人に「あなたもこのままじゃいけない!変わりましょう!」と言ってくるのは、うっとうしいんですよね。そんなセミナーひとつで人生変わるのなら、世の中人生の成功者だらけですよ。

 

この手の自己啓発セミナーの案内は、仕事をはじめ、大学生など「若者」をターゲットにしているケースが多いそうです。執拗な勧誘を受けた際には毅然と断りましょう。

 

そして自己啓発セミナーに通い詰めるだけではなく、目の前の学業や仕事をしっかりこなすことにまずは注力してはいかがでしょうか。人は一足飛びには変われません。