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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

実習指導薬剤師は、パワハラで薬学生の未来を潰さないでください

実習

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パワハラ、だめ、絶対。

本当にパワハラは恥ずべき行為です。

人の心身を破壊し、人生を捻じ曲げる行為です。

もっとこの行為の重大さを認識したうえで、指導薬剤師は実習をしてほしいです。

パワハラにより薬学部での学生生活が難航し、薬剤師になることができなかった人を知っています。

軽い気持ちで言った言葉が、薬学生の人生を狂わせることになるのです。

言っていいことと悪いことがある

そりゃ、最近の「ゆとり」世代の学生は扱いづらいと思います。

本当に扱いづらいです。

指示待ち、おとなしい、アドリブに弱い、まじめすぎる、気が利かない、頭でっかち、やる前から文句ばっかり、空気が読めない、向上心がない…

よく言われる特徴はこんなところでしょう。わたしも多分ぎりぎりゆとり世代に該当するのでそのへんはよくわかります。

とくに薬学部はコミュ障養成学部としても有名なので、実習に出て自分のコミュ力不足を自覚することも多々あります。

学生と教授以外に接したことがない人が多いので、医療現場に立つととんちんかんなことを言って現場を困らせることがあるんですよね。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

いまどきの薬学生の扱いに困る気持ちは十分よくわかります。

薬学生はなまじ勉強してきているだけあって「じぶんたちは現場の薬剤師より知識量がある、優秀だ」と勘違いしているような人もいますからね。

一緒に作業をしていていらだつこともたくさんあるでしょう。文句ばっかりで手を動かしてくれないことに腹が立つこともあるでしょう。

 

しかし、人間、言っていいことと悪いことがあります。

 

人格を否定するような暴言を吐いてしまっては負けです。指導者として失格です。

 

私が知るある指導薬剤師は、毎日のように学生に「死ね」「お前なんかなんで生きているんだ」と暴言を繰り返していました。

最初は気丈にふるまっていた学生も、徐々に気力をなくし、実習に来なくなりました。

その学生は薬学部をやめてしまったそうです。

実習で指導薬剤師に「死ね」と繰り返し言われたことにより「薬剤師」という職業に失望してしまったのだそうです。

非常に優秀な学生だったのですが、指導薬剤師の心無い発言により、心が折れ、薬剤師への道を自ら閉ざしてしまいました。

 

これは薬学生にとっても、薬剤師にとっても、非常に惜しいことではありませんか。

 

未来の人材を、長い目で育ててほしい

薬剤師の未来を担うのは薬学生です。

彼らは無関係な存在ではありません。

いつか薬剤師になり、現場に立ち、患者さんの健康のために貢献する立場になります。

 

そんな未来の薬剤師を育てるのは、今の薬剤師にほかなりません。

人は、ほっとけば育つ、というわけではありません。

ある程度はそりゃ自然と育ちますし、スキルも知識も身に付きます。

しかし、医療人としての重要なマインドや、薬剤師としてかくあろうという倫理観は、先人の背中を見て学び取っていくものではないでしょうか。

 

先輩に「死ね」だの「生きている意味あるの」だの言われながら実習に通いたい薬学生がどこにいるでしょうか。

そして、そんな暴言を吐く人が当たり前のようにいる職業を目指す人がいるでしょうか。

 

パワハラ、モラハラを繰り返す薬剤師というのを私は知っていますが、本当にこの手の人たちは、自分たちが業界の若い芽をつぶしていることに自覚的になっていただきたいです。

一般企業では即解雇ものの言動をしているにもかかわらず、薬剤師というだけでのうのうと生き延びている。

そういう人だって当たり前にいるのです。そして、そんな実習先に派遣されたが最後、心と体をぼろぼろに痛めつけられて苦しみ、薬学部を去るはめになった学生だって存在するのです。

自分が業界の先人として恥ずべき言動をしていることを、もっと知ってほしい。

 

そして、パワハラに苦しむ学生は、その証拠をちゃんと記録してほしい。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

実務実習の範疇を越えた、個人の外見、性格、生き方、家族、考え方、将来の進路、その他について不快な発言をされたなら、それを記録しましょう。

いざというときは大学に提出できるようにしましょう。

 

一般企業ではコンプライアンスが守られていることも、薬剤師の世界では違います。

常識を超えた行動をとる薬剤師も、多数います。

そのような人に負けないでください。自分の人生をつぶされないでください。

 

未来の薬剤師業界を担うのは、若い人材です。

どうか、彼らがつぶされることのない実習が行われることを望みます。