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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

落ちこぼれ薬学生だった私が思う、大学やめたいときに考えるといいこと

学生生活

大学を辞めて起業する大学生のブログが、はてなで話題になっているようです。

www.ishidanohanashi.com

案の定、反響は大きい。

この界隈の人たちは月に一回は「新卒フリーランスになる」とか「大学辞める」とか宣言しなければならないノルマでもあるのでしょうか。新手の炎上芸なんでしょうかね。

まあここでは、大学辞めた彼について何か言及することはありません。友達や家族なら反対しますけど、縁もゆかりもない他人に関しては、犯罪行為に手を染めない限り好きにやってほしいと思います。若いから、大学入り直しもすぐにできるしね。

 大学やめたい

薬学生だったころ、月に一回はそんなことを考えていました。もう本当につらくてつらくて。毎日が勉強ばかり。同級生は優秀な人ばかり。教授たちからは馬鹿にされ、事務員にすら「もっと勉強頑張りましょうね」と肩をたたかれる始末。進級できるかできないかで毎年のようにもめていた私は、まぎれもなく落ちこぼれ薬学生でした。

 

正直、自分がどうやって卒業して、薬剤師になったのか、今ふりかえってもあまり記憶が鮮明ではありません。とにかく必死だったのだと思います。薬学部は進級に非常にシビアな学部ですし、成績が足りなければ容赦なく切り捨てられてしまいます。同級生が次々と闇に葬られていく中、私は必死でがけっぷちにしがみついて勉強していました。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 

そこには「大学生」特有のゆるふわな空気なんて一切ありません。ここを乗り越えなければ一生後悔する、その思いで毎日毎日勉強していました。遊びたいとかいう邪念は不思議と湧きませんでしたね。たぶんそれ以上に「進級しなければ」「薬剤師にならなければ」という思いが強かったんだと思います。

 

大学に入ったからには、これを絶対やりたい

ぼろかすの成績で、それでも私が大学にしがみついて卒業することができ、薬剤師になることができた。その理由は、「執念」の強さにあると思っています。

 

私はふわふわと軽い気持ちで大学に入る大学生が嫌いです。やりたいこともないのに、大学にさえ行けば人生どうにかなると思っている連中が嫌いです。私は時間とお金を無駄にする行為をしたくなかったから、薬学部を選びました。

 

大学に通うのであれば、絶対に自分の人生の糧になってくれるものを得たいと思っていたからです。

 

大学をやめたい、と考えている方は、ここのビジョンが甘い人もいらっしゃるのではないでしょうか。「大学に入って絶対にやりたい、実現したい」ものがあるのかどうかです。そういうビジョンもなく、ぼんやりと大学に入って、「大学に入ってさえいれば、人生どうにかなる。なんとなく楽しいことがあるかもしれないし、成長?できるかもしれない」とか思っているだけでは、人生なんか変わりません。時間を浪費しておしまいです。

 

大学は自分を変えてくれる装置なんかじゃありません。いつの時代も、自分を変えるのは結局自分の意思です。

 

大学をやめなくてもできることなんじゃないの?

かといって、じゃあ「やりたいことがないから大学をやめよう」というのも早計すぎると思います。今の日本はなんだかんだいって学歴偏重主義で、高卒と大卒では選べる職業に幅がありすぎます。専門的なスキルがある場合は別ですが、そうじゃない人が、安易に仕事にありついて毎日余裕を持って生きていけるほど、今の日本は甘くありません。

 

結局、どんなゴミ大学だろうと、「大卒」は「大卒」なんです。何も学んでいない頭におがくずしか入っていない学生だろうと、大学に通って卒業さえしていれば、「大卒」なんです。

 

私はこの制度は現代に許された「下剋上」だと思っています。だって、どんなアホ大学でも、卒業さえしていれば「大卒」学歴をゲットできるんですよ。

 

東大を卒業した人も、なんたらよくわからん名前の大学を出た人も、同じ「大卒」。偏差値がどれだけ違う人間であっても、同じ「大卒」。

 

これって、アホにとっては非常にありがたい制度なんですよ。

 

「大卒」という肩書は、アホが頭いい人に並ぶ、一番手っ取り早くて簡単な手段なんです。

 

これをみすみす捨てて、「やりたいことがないから大学をやめよう!」というのは、ちょっともったいないんじゃないかなーって思います。

 

大学にいながらやりたいことを探したっていいですし、やりたいことを見つけたなら、大学に通いながらそれをやればいい。別に大学をやめなくたってできることはたくさんあります。というか、アホ大学だったら大学行く時間なんてほとんど無いんですから、大学やめなくてもできることばっかりです。理系のクソ忙しい大学なら別ですけどね。

 

大学にいながら「やりたいこと」を考える

大学が素晴らしいと思うのは「勉強しながら、やりたいことを考える時間がある」ということです。

働いていると、なかなか「自分のやりたいこと」にフォーカスを向ける時間が確保できません。日々の仕事が忙しくて、自分の将来を考える余裕がありません。

 

しかし大学にいれば、「学費」や「時間」と引き換えに、「余裕」が生まれます。その余裕を使って、自分が本当にやりたいことに時間を割くことができるのです。

 

大学生の方には、この「余裕」を非常に大切にいてほしいです。わたしは勉強しかせずに大学を卒業してしまいましたが、今思えば、アルバイトをいろいろやったり、留学したり、ボランティアに参加したり、興味のあることを何でもやってみておけばよかったと思います。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 

大学時代という時間は貴重です。大っぴらに遊ぶことができる数少ない時間です。この間に自分のやりたいことをやってみたり、将来挑戦してみたいことを探すのがよいでしょう。

大学で一切勉強しない、というのは論外ですが、個人的には「勉強しかしない」というのももったいない気がします。社会人になってからも遊ぶことはできますが、学生時代の遊びとは性質が変わりますから。

 

 

とりあえず「学歴」をキープしておく方がお得だよ

現代日本では、大学ほど、楽に簡単に「それなりの人間」を偽装してくれる機関はありません。

 

まったく勉強していなかろうと単位さえそろっていれば「大卒」。「大卒」でさえいれば、「それなりの人間」として評価され、それなりの職場を選択する余地があります。結局それって、自分が大学を卒業して何年も経った後でも、響いてくることなんです。

 

やりたい仕事ができる職場が大卒限定募集だったりしたら、悲しいですよね。でもそういうのって往々にしてあります。学歴がない人間は、あちらこちらでそういう理不尽に遭遇します。

 

しかし、「大卒」でさえあれば、そのような理不尽の壁にぶつからずに生きることができます。たとえどんな馬鹿大学を卒業していようと。(その職場に採用されるかどうかは個人によるのでまた別問題です。「応募できるかどうか」の点では、学歴は決定的に響きます)

 

ですので、大学やめたい…と思ってる方でも、よっぽど強烈にやりたいことがある場合を除いては、わざわざやめなくてもいいんじゃないかなって思います。大学やめなくてもできることってたくさんありますし、逆に大学をやめてしまったことによって、後々できなくなることだってありますからね。

 

 

就職活動の場でそれなりの評価を得るために、学歴がひとつの指標になるのは間違いないです。そして「大卒」という肩書は、否応なく評価されます。

 

  

絶対内定2018―――自己分析とキャリアデザインの描き方

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遊んでいるだけで何が「大学」だ、と苦々しい思いにはなりますが、現代日本で少しでも安定した生活を送りたいと思うのであれば、大学くらいはやめずに通っておいてもいいんじゃないでしょうか。ただ4年間大学に通って卒業できた。それだけで評価されるなんて、超ボーナスタイムです。こんな恵まれた期間は、大学を逃すとそのあとの人生では発生しませんからね。

 

大学やめたい…と思っている方には、強い目的意識がない限り、「やめない」ことをおすすめします。

 

理由は「学歴をキープしておいた方が、後の人生がイージーモードになるから」です。

 

いっときの判断で焦って決めるのではなく、じっくり時間をかけて検討すればいいんじゃないですかね。