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薬剤師のメソッド

進学、就職、国家試験、転職など薬剤師の人生についていろいろ

【仕事】とにかく「がんばる」と言っとけば許されると思ってませんか?【勉強】

仕事

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「がんばる」という日本語はとても使い勝手がよいです。

何も考えなくても、とりあえず「がんばる」と言っておけば心証がよい。

「あ、この人は努力しているんだな」と他人から思ってもらえる確率を上げられる。

日本人は「努力」「忍耐」「根性」といった、精神論じみた生き方を好みます。

アスリートのようなとことん自分に厳しい生き方をして「苦しいけど頑張ります」と懇々と努力を繰り返す人を称賛する。

しかし、果たして「がんばる」ことって、そんなに良いことなのでしょうか。

がんばるがんばるって、じゃあ何をやるの?

「○○できるように、がんばります」

こういうことを言う人は非常に多いですよね。

じゃあ、「何をがんばる」んですか?

具体的に「何をいつまでにいくつ」やるのか教えていただけませんか。

 

よく就活の面接対策、エントリーシート対策でも、「がんばります」「努力します」では伝わらないからもっと具体的に書きなさい、というアドバイスがあります。

 

これはそのとおりで、結局「がんばります」というのは個人の意思、根性、気持ちの表れでしかなく、実際にその人がどのようなタスクをこなしていくつもりなのかのプレゼンがいっさいなされていないのです。

 

ばかの一つ覚えみたいに「がんばる」「がんばる」って言ってお茶を濁すのは、学生時代だけにしておいたほうがいいです。

「○○を実現する」という目標があるのなら、それに合わせて実現したい日時から逆算して毎日のタスクスケジュールを組む。

 

「がんばりすぎないと実現不可能」であるのなら、目標日時の設定が不適切である可能性もあります。体を壊さない程度のノルマを決め、少量ずつの積み重ねで無事実現できるくらいのタイムスケジュールを再設定する。そういった計算も必要です。

 

「残り日数も少ないし、必要なタスクに対して体力もスキルも知識も足りないけど、とりあえず全力でやります!がんばります!!」

 

とりあえず「がんばる」と言っておけばなんとかなると思っていませんか。

がんばっておけば自分の無計画さが許されると思っていませんか。

なんだか「残業した人が偉い」精神につながりそうで好きじゃないんですよね。「とにかくがんばる」って考え方。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 

がんばりすぎると心身に悪影響

必要以上の仕事を抱え込んだり、自分できる範疇を超えているにも関わらず他人に振り分けずに長時間労働をしていたりすると、人の心身は自然と病みます。

何でも一人で抱え込もうとすると、うつ病のえじきになります。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

「仕事を一所懸命がんばる」ことと「効率よく終わらせる」ことは別物だと認識したほうがいいです。

「効率よく終わらせる」というのは「がんばらずにできるシステムをつくる」ということですから。

 

どうにもこうにも、汗水たらしてヒイヒイ言いながら苦しそうに働く姿を見て「あいつは偉い」と評価するのは前時代的なんじゃないかと思えてなりません。昭和の部活じゃないんですから、「苦しんだほうがより偉い」っておかしいじゃないですか…仕事に心を折られてたら本末転倒ですよ。ほんと。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 

「がんばる」でうやむやにして逃げていませんか

がんばると言っておけば美徳として褒められると思っていませんか。

とりあえず努力しているポーズを見せておけば、効率化のために頭をひねらずに済むと思っていませんか。

本当はこのままじゃいけないとわかっていて、手をつけなければならない課題があるとわかっているのに、忙しさを言い訳にして「とにかくがんばる」という言葉に逃げていませんか。

 

電通の過労死事件にしてもそうですが、常人では到底維持不可能な勤務状況、生活状況に陥っているにもかかわらず、「個人の根性、忍耐力の問題」「本気出していないから乗り切れないだけ、がんばりが足りない」と言って本来の問題(そもそも社員がスーパーフルコミットしないと回らないようなシステム自体おかしくないか)から目をそらそうとしている動きにはとても辟易します。

method-of-pharmacist.hatenablog.com

 

アホみたいな量のタスクをアホみたいに低効率でちまちまやって深夜残業して、その姿を「がんばってるな」と褒める一方、定時で帰る社員を「おまえは努力が足りない」と叱る上司がいて。

 

そんなのっておかしいと思いませんか。

もう「がんばる」では通用できないくらい、ジリ貧になっている感じしませんか。

何もかもが上向きだった経済成長期ならともかく、斜陽の国、日本に住んでいながら、まだ「がんばる」が報われると思っていませんか。

 

もう少しラクに、適当に、がんばらずに生きていける人が多い世の中になってほしい限りです。